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昨晩の興奮さめやらぬ感じで、朝食を取り、YHを後にする。今日はオホーツク海側を走って、網走から内陸に入るルートを予定している。 途中、濤沸湖とオホーツク海に挟まれた所を通る。この辺は小清水原生花園と言って、野生の花を見ることができることで有名みたいだが、季節ではないこともあり、そのまま通り過ぎる。 ふと振り返ると、昨日まで居た知床半島がよく見える。登った羅臼岳を始め、硫黄山や知床岳などの知床連山がしっかり見えて、素晴らしい眺めだ。 |
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網走に到着。小休止のために寄った網走駅で、重装備のサイクリストと出会う。彼は、長い期間をかけて日本中走っているとのこと。北海道の冬は農家などで住み込みのアルバイトなどしているらしい。確かに夏にこの装備で走っているところを見ると、冬は装備が足りないだろう。彼は、網走駅付近で若い女性を見ると、何気なく声をかけている。髪の毛を染めていて、なかなかサイクリストには見かけないタイプの人で、こういう人もいるのかと感心してしまう。 |
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網走から、オホーツク海に別れを告げ、内陸に入る。網走湖岸のルートを走って、網走湖の一番奥付近にある、女満別駅を左に見て少々行くと、女満別空港が見えてきた。 |
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美幌の街で、美幌峠方向に向かうサイクリストの集団とすれ違う。挨拶していると、標津で会ったサイクリストが居た。彼の所属している、明治大学の夏合宿の集団だったのだ。ここから美幌峠を越えると、屈斜路湖に出る。この美幌峠からの屈斜路湖の眺めは美しいことで有名だが、私はそちらには向かわず、西にハンドルを向け、小さな峠を越えて、北見をめざす。 |
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ハッカの産地として有名な北見を通過する。思ったより大きな町で、汚い格好をして走っているこちらとしては、中心部にあるデパートの前を通過するときに、行き交う人の冷たい視線を感じる。場違いなところからは早々に立ち去るに限るので、先を急ぐ。 |
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留辺蘂という町に到着。大きな町でもなく、ましてや観光地でもないこの町にYHが有るのは不思議だが、なにやら、初代のYH協会の会長さんの出身地だとかで、この地に協会直営のYHがあるとのことだ。 |
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YHに到着すると、思った通り、泊まり客が少ない。私を含めて4人だけだ。なにやら話を聞くと、このYHは駅からも遠くなく、鉄道でのアクセスは悪くないので、周遊券で連日連夜、列車に乗り、北海道中を旅している人の中には、のんびり体を休めるために利用しにくる人もいるとか。 |