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眠い目をこすりながら、塚目駅を出て、昨晩さまよった古川の中心部方向に走りはじめる。 |
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古川から、国道4号線に戻る。今日もひたすらこの道を北上だ。 |
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宮城県から岩手県に入り、一関を通過する。 |
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平泉を通過するとき、国道4号線沿いにある中尊寺が目に入り、予定外だったが、思わず見学。平泉の町を見る限り、都の面影は、ほとんどなく、それがかいま見れるのは、この中尊寺を含むいくつかの社寺だけだが、その中で、国宝である金色堂を見ることで、黄金の資金力で反映した平泉をかいま見ることができる。他にも、あれこれ中尊寺内の史跡を見て、平泉の栄枯盛衰と、源義経と弁慶の物語にしばし浸る。松尾芭蕉も奥の細道の旅でここを訪れたらしい。彼は、私の行くところ、あちこちを先回りしている。 |
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水沢を通過し、ひたすら国道4号線を北上。 |
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北上の中心部を通過し、東北本線の次の駅、小さな村崎野駅で駅寝を試みるが、駅員さんに冷たく断られる。 |
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花巻駅でうろうろしていると、スポーツ車に乗った変なおじさんが話かけてくる。八戸から自転車で来たという。自転車で旅している私を見て、無銭旅行かとしきりに尋ねる。まあ、駅で寝ているようだから、そう思われても不思議ではない。お金を持っていないわけではないが、宿泊費を節約したいというと、一緒にビールでも買ってきて飲もうという。一緒に商店街の自動販売機の有るところに買いに行くが、なぜかおじさんは買わないと言いだすので、私も買うのをやめる。 |