来た道を戻って、カムイワッカ湯の滝の登り口に到着し、自転車を止めて、登る準備をしていると、バスが到着して、ぞろぞろ人が降りてくる。何処かで見かけたことのある外人さんがいる。道中で出会って少々話をしたサイクリストだ。話を聞くと斜里YHのツアーのようだ。彼らに混じって滝を登り始める。
お湯の流れる岩の斜面を登ってゆくと、途中、滝壺がいくつかあり、だんだん上に行くに従って、流れているお湯が熱くなる。裸足で登っているとたまに熱いお湯に出くわすので、そこを避けながら登るのに必死だ。斜度がきつく、危険なところはロープも張ってある。
なんとか登り切って、滝壺に到着。四畳半ほどの滝壺に滝が流れ落ちていて、話に聞いていたとおり、それ以外は脱衣場があるわけでもなんでもない。すでに先客が数人居た。服を脱いで滝壺に浸かろうと入ると、思ったより深くて、頭まで浸かってしまった。十円玉が奇麗になるほどの酸性のお湯なので、鼻が痛い。それにしてもワイルドでとても気持ちの良い温泉だ。残念ながら海が見える訳ではないが、大自然を満喫できる。
下りは、滑り落ちそうになり、登りより辛い。熱いお湯が流れているところでは、なおさら滑らないように注意して下る。