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久保内駅を出て、胆振線沿いに北東に向かう。胆振線は本当にローカル線という言葉が当てはまる感じの線で、長流側沿いの林の中を通っているが、滅多に列車が通らないので、鉄道の存在すら忘れてしまうほどだ。 |
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大滝村の中心部を過ぎ、少々行くと、羊蹄山方面に行く西方向の道と分かれる。私はここから美笛峠を越えて、支笏湖に出るので、引き続き長流側沿いに東方面に向かう。 |
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この付近は道が太く整備されていて、砂利がきれいに敷き詰められ、タイヤを取られて、走りにくい。と思っていたら、前方にトンネルの工事現場が見える。この美笛峠が美笛トンネルになるのは時間の問題のようだ。 トンネル道として使われる道路から外れ、旧美笛峠になる運命の道に入ると、いきなり道幅が狭くなる。道が悪い美笛峠を越え、峠で記念撮影をして、下り始める。支笏湖畔にもうちょっとと言うところにある、美笛トンネル手前でパンクし、即修理をする。 |
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美笛峠から下ってきた道は、支笏湖の西岸に突き当たり、反時計回りに湖岸の道を走ると、すぐに、観光地である苔の洞門の入り口があった。この湖岸道路も未舗装で、それだけなら文句はないが、路面が洗濯板状になっていてとても走りづらい。これは、地質と自家用車のサスペンションの共振周波数が一致して、車が通るたびに、こうなってしまうのか。などと想像する。 苔の洞門は、風不死岳の噴火で出来たのだろうか、まるで人が通るために設計されたような、素晴らしい通路が出来上がっていて、その周囲は苔に覆われている。素晴らしい景色だ。しかし、熊が出没する危険性があるとのことで、この通路に降りてきたら、熊も観光客と鉢合わせするしかなく危険だ。入り口と奥に、猟銃を持ったハンターの人が待機していた。 |
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苔の洞門を出て、モラップ山を迂回するように湖岸を一度離れてから、再び支笏湖岸にでる。ここは湖畔と呼ばれるところで、民宿などがいくつか集まっている、宿泊エリアだ。 |
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今日は湖畔にある支笏湖YHに泊まる。北海道に来て初めてまともなところに泊まる。とても多くの人が泊まっていて賑わっている。このYHの夕食は、ジンギスカンで、ワインまで付いているという話だが、それも人気の理由だろうか。 このYHのペアレントは私の大学のOBという噂を先輩から聞いたが、尋ねてみるとやはりそうであるとのこと。協会直営のYHとしては最古のYHだそうで、今メインで使っている新館とは別に、三角屋根をそのまま地面まで下ろした三角形の建物の旧館は、今ではシンボル的な存在のようだ。 |