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明日は早い便で、ベリーズに戻るだけなので、今日は事実上旅の最終日となる。修理に出したパソコンを受け取り、土産や、ベリーズでは購入できない物の買い物をする予定だ。沢山撮影した写真も、こちらで現像とプリントをしていった方が安くて質もよいだろうと、YHのスタッフに近所の写真屋さんの場所を教えてもらい、YHを出る。 |
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YHのスタッフに教えてもらった所は、ドラッグストアのワルグリーンズだった。この店は、サン・フランシスコ市内至る所に目に付くチェーン店だ。撮影したフィルムを出すと、36枚撮り12本と、大量なので、看板の1時間では出来ず、午後になってしまうというので、それで問題ないと言って、カムコーダー用のDVテープと水を買って、ジャパン・タウンをめざす。 |
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| | San Franciscoの日本人町は4ブロックほどのエリア |
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ジャパン・タウンに到着した。さすがに一昨日訪問したサン・ノゼのジャパン・タウンより規模は大きく、日本資本のホテルや、レストランが沢山ある。ファミリー・レストランのデニーズなどは、カタカナで看板が書かれている。しかしまだ時間が早く、開いている店はない。天候も悪く、雨が降ってきても不思議じゃないほど、曇っている。 公衆電話から、パソコンの修理店に電話をすると、前回と同じ店、ジャバ・ホリックスで落ち合うことになった。到着したら電話すると言うことで、ジャパン・タウンを出て、一番最初に使用した通りを避け、一本北側の道を使って西に向かう。 |
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難なく、ジャバ・ホリックスに到着。この付近に来るのは、3度目なので、慣れた物だ。公衆電話で電話をして、コーヒーとデニッシュを買って待っていると、私のパソコンをもって、ダニエルが来た。電源は入れられないが、修理は正しく完了していて、別途お願いした、ゴムの足もちゃんと着いている。請求書を受け取り、クレジット・カードを見せて、支払い処理をしてもらう。ダニエルが、私の自転車に興味を示したので、組み立て、折り畳みの実演を店内で行う。折り畳み自転車を持っているようだが、それに比べて、これはとてもコンパクトだと感心している。購入したチャネルさんのお店の場所と、電話番号を教えてあげ、ジャバ・ホリックスを後にする。 ジャパン・タウンに戻るべく、移動する。今度も、同じ道を通るのは芸がないので、今度は、もっと北側の大通り、カリフォルニア通りを使って、東に向かう。この付近も、住宅地に密着した感じの商店街があって、賑わっている。 |
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| Japan Centerの中にある日本の民芸品を扱う店 |
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カリフォルニア通りを東に向かうにつれ、だんだん大きな建物が増えてきた。きついアップダウンをこなし、フィルモアと呼ばれるあたりで、南にそれ、ジャパン・タウンに到着。この時間はさすがに多くの店が店を開けていた。早速、中心の建物、ジャパン・センターの2階に上がると、目当ての紀伊国屋書店はまだ開店して折らず、日本人が数人、店の前で開くのを待っている。他のエリアを少々見て回って、戻ってくると、開店していたので、中に入る。張り付けてある価格表記以外は、全くの日本の書店だ。当たり前だが、久しぶりなので、感動してしまう。平積になっている書籍は、日本で今売れている書籍なのだろう。もちろん、ほとんど見たことのない本ばかりだ。 雑誌のコーナーに行き、コンピュータ関連の専門誌を立ち読みして、最新のパソコン事情を入手する。日本人に混じって、中国系の女の子達が、最新のファッション誌を見て、キャーキャーいっている。 あれもこれも欲しい本ばかりだが、自制心を働かせ、決して安くはないので、急いで買わなくても良い物は、日本から送ってもらうことも出来ると思い、一度手に取った本を、棚に戻す。コンピュータ関連の専門書籍は、残念ながら、数が少なく、選ぶ余地がないので断念。いろいろ吟味して、選んだ書籍は、荷物になるので、最後に買うことにして、結局棚に戻し、H氏から頼まれた、電子辞書だけ購入して、店を出る。 |
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ジャパン・センターは、3ブロックに別れていて、紀伊国屋書店の入っているショッピングエリアと、都ホテルがあり、その間に、主にレストランが入っている、近鉄モールがある。この1階は、まさしく日本のデパートの食堂街そのもので、通路に面して、メニューのサンプルが詰まった、各店のショーケースが並ぶ。お店は、寿司や刺身などを出す、日本食の店が多く、地元の人も多く来ているが、それ以外に、たこ焼きや、お好み焼きというような、日本ではポピュラーな、庶民的な味を売りにした店も目に入り、全ての店を試したい衝動に駆られる。 結局迷ったあげく、大阪屋という、平均的な日本食の店にはいり、入り口近くに自転車を置いて、店員の指示通りに席に着く。隣のテーブルは、日本企業の米法人に赴任してきたという感じの、親子連れの日本人家族だ。こういう風景そのものが、まさしく日本にいるのと同じであると感じる。 ランチ・メニューを見て、迷ったあげく注文したのは、鉄火丼生姜焼き定食。この組み合わせは、日本では見ないが、いろいろ味わえるので、嬉しい。 食後、背の低いアジア系の女性店員が来て、店の入り口に置いてあるのは、あなたの自転車かと訪ねるので、そうだと答えると、サイズが小さい自転車を探していて、興味があるという。邪魔になっているかと、一瞬思ったが、そうではなかった。決してサイズの小さい自転車ではないが、子供でも乗れるので、彼女の身長なら乗ることが出来るだろう。後で、見せてあげると言うと、仕事に戻っていった。 会計を済ませて、さっきの店員を呼び出し、店の前の通路で自転車の組み立てと、折り畳みを見せてあげる。もちろん、購入元のチャネルさんの店の場所と、電話番号も教えてあげる。さて、彼女はこのBromptonを買うだろうか。 |
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このレストラン・エリアには、他にレコード店や、アニメ・マニアのためのようなビデオ店が並んでいて、日本の商品ばかり扱っている。一通りの店を見てから、一度建物の外に出て、同じ建物にあるマルワという名前のスーパー・マーケットに入る。ここも、日本のスーパー・マーケットとそのもので、奥に行くと、精肉や、鮮魚を扱うコーナーがあったりして、変なところで郷愁を誘う。店内を眺めて、最後に寄ることにして、いったん店を出る。 隣のブロックにある、最初に行った、紀伊国屋書店に戻り、書籍を購入。結局、今始まったワールドカップ・サッカーの関連書籍や、今回、自転車で走った、シリコン・バレーに関する物や、帰路飛行機の中で読むための文庫本などを購入する。当初、欲しい本が山ほど目に付いたが、自制が効いて、結果的には思ったより少ない買い物になった。 再び、スーパー・マーケットにて食料品を購入する。サン・ノゼのジャパン・タウンでの買い物同様、自制心を失い掛けたが、今回は、日本から送ってもらえるような物は避け、鮮度の必要な物や、冷蔵が必要な物を中心に購入する。梅干しや、漬け物を数種類と、納豆も完全にビニール袋に入っている物を4つ購入する。冷蔵の商品も、明日ベリーズに戻るまで、約24時間だが、問題ないだろう。 ジャパン・センターにはピース・プラザと呼ばれる広場があり、五重塔が建てられていて、大きく漢字表記で「平和」と書いてある。広場のベンチで、修理から戻ってきたパソコンや、購入した物をカバンに詰め直す。それらを置きに一度YHに戻るべく、ジャパン・タウンを後にする。 |
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YHに戻る途中で、写真を受け取るため、ワルグリーンズに寄る。しかし、まだ一部しか終わっていないとのことだ。全部出来てから取りに来ることにして、閉店時間を聴く。明日は、この地を離れることを告げて、必ず取りに来ること言っておく。 YHの部屋に戻り、荷物を置いて、今度は、マーケット通り方面に買い物に出かけるべく、いつもの道を下る。 |
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サン・フランシスコに来て、一番最初に来た、地図専門店、ランド・マクナリーに到着。ここに来るのも3度目で、目を付けていたトラベル用品や、土産として良さそうな地図、愛用している旅行ガイド、ロンリー・プラネットのベリーズ版の初版があったので購入。 |
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マーケット通りのワルグリーンズの前を通って、職場への土産を買っていないことを思い出した。この店は、サン・フランシスコ土産としてポピュラーな、ギラデリ・チョコレートを安く売っているとのことなので、いろいろな味、サイズを各種買い込む。 |
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さすがに出来ているであろう、写真を受け取るべく、3たび、YHの近くのワルグリーンズに来る。さすがに今度は仕上がっていて、大量の写真と、ネガフィルムを受け取り、$120以上の代金を支払う。大量の写真は、帰りに荷物になるが、写真の品質を考えると、ベリーズで同時プリントをするのは避けたい。 |
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夕食は、ワルグリーンズのすぐ近くにある、ケンタッキー・フライド・チキンに行く。歩道を自転車で押してすぐの所だ。自転車を畳んで中に入って、適当なセット・メニューを注文して席に着く。店内は薄暗くて、客層もあまりいい感じではない。店の外で、小銭をくれと声を掛けてきた、ホームレスの人がいたが、その人が店に入ってきて、店員と言い争いををしているなど、この辺はあまり治安の良いところではないようだ。そして、ケンタッキー・フライド・チキンを食べるのも久しぶりだが、なんかあまり美味しくない。それだけベリーズで普段食べているフライド・チキンがそれなりに美味しいからだろうかなどと考えながら、食事を終え、先ほど受け取った、大量の写真を整理して、店を後にする。満足できず少々残念な、米国での最後のまともな食事となった。 |
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YHに戻ると、毎晩、サッカー観戦にスポーツ・バーに行っている、上のベッドの人がいて、話をする。なんと、前回ワールドカップの優勝チームである、フランス・チームが、初戦のセネガル戦で負けたといいおろどいていた。彼は、イタリア系なので、イタリア・チームを応援しているらしい。そして、フランス・チームは宿敵とのこと。今日私が、紀伊国屋書店で購入した、ワールドカップ・サッカーの公式ガイドブックを見せると、片っ端から出場選手の写真を見て、名前を当て出す。かなりのサッカー・フリークだ。私は、カタカナ表記の選手名を見て、ひたすら感心するのみ。 明日は、いよいよ、旅を終えて、ベリーズに戻る日だ。朝が早いので、今の内にできるだけ、荷物を整理し、明日に備えるが、道中仕入れた地図や、資料、土産の類で、往路よりも確実に荷物はふくれあがっていて、ザックに入りきるかどうかが心配だ。 |