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昨日訪ねることが出来なかったパソコン修理店に電話をするが、まだ営業していないようで、留守番電話になっていた。また後で電話することにして、WWW端末にてメールをチェックして、出発。さて、今日はどこを回ろうか。サン・フランシスコ市内で、自転車で回れるのはとても自由である。 目的の観光ポイントの一つであるロンバート通りを目指すことにする。 |
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| Lombard StreetとCoit Tower |
| | Lombard Streetのくねくね部分は下り一方通行 |
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サン・フランシスコの道はほとんどが碁盤の目状になっているので、地図で通りの名前だけ確認できれば、間違えることなく目的地に向かうことが出来る。一方通行の方向を確認して、比較的交通量の少ない道を選んで、軽いギアで坂を上りながら北上すると、やがてケーブルカーの通る道に出た。休憩がてらにケーブルカーが来るのを待って、ビデオ撮影などする。 すぐ先の道の一番高いところから目的のロンバート通りのくねくね道が始まる。この道は昔はまっすぐだったのだそうだが、あまりにも急勾配で車両が下るのも危険なので、葛籠折れの道にしたという。自動車のTVコマーシャルなどでもよく見かける観光ポイントだ。朝から観光客が来ていて、車で来た人もここを下るのが観光の一つのようだ。上から写真などを撮影して、自転車で下ってみるが、私のおぼつかないブレーキ性能では思い切って下ることが出来ず、かなり慎重にならざるを得ないほどの勾配だ。 ロンバート通りの葛籠折れの区間を過ぎて、その先に下るとこちらがまた急勾配だ。葛籠折れになっていない分、角度がきつく、フルブレーキングでゆっくり下ることになる。 |
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| Columbus Ave.からTransamerica Pyramidを眺める |
| | Transamerica PyramidとColumbus Tower 新旧対照的な建物 |
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ロンバート通りは、やがて碁盤の目を斜めに切るように通っているコロンバスアベニューに出た。その道を北東に向かって走っていると、正面にサン・フランシスコの高層ビルの中では特徴的なトランスアメリカ・ピラミッドが正面に見える。 すぐに中華街の北側に出る。この付近にある地図の専門店トーマスブラザーズを探すが、ガイドブックの地図上にある場所に行っても、中華系の店があるだけでそれらしい物はない。通りの名前は合っているのだが、何度行ったり来たりしてもみつからないので、番号を追ってゆくことにする。結局、中華街ではなくコロンバスアベニューの反対側の区画に行くとトーマスブラザーズがあった。ガイドブックの地図は信じてはいけないと確信した。 自転車を畳んで店内に持ち込み、地図を探していると、店員が声をかけてきた。地形図を探しているというと、今はコンピューターで管理していて、オーダーして印刷してもらうのだという。昨日行ったランドマクナリーでサービスしているのでそこに行けという。日本の実家の近所に住むKくんのお勧めのエリアであるマリンカウンティのマウント・タムの地図と、出発前にオンラインで購入しようとしたが売り切れで入手不能だったナショナルジオグラフィック発行のヨセミテ国立公園の地図が有ったので購入する。 お釣りと共にサービス券をくれた。これはランドマクナリーでも使えるとのことだが、双方の店はライバルなのかと思ったら、姉妹店のような関係のようで、レシートも全く同じ型式であった。 |
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お腹が空いた。そういえば、朝食を食べていない。そろそろ昼食にする。もちろん、また日本食だ。ガイドブックからファストフード感覚の日本食レストランとしてNijiという店がフィナンシャルディストリクトと呼ばれるビジネス街にあるというので、行ってみることにする。 クロッカー・ギャラリーというショッピングセンターのような一角に自転車を持ち込もうかどうしようかちょっと迷って、畳んで引きずってゆくことに。上の方にレストラン街があって、ビジネスマンが大勢いて昼食を取っている。一番奥の方に行くとレストランNijiがあった。まさしく日本食のファストフードだ。各種丼物があり、天ぷらや、うどんなど、も各種有る。チキンテリヤキ丼と天ぷらを頼んで代金を支払い、番号札を持って、待っていると出来上がると番号を呼ばれるので、取りに行く。水やお茶などは勝手に飲んで良いようだ。味の方は日本で食べるものとは少々異なるが、まあまあだ。店員は中華系の人のようだ。さっさと食べ終わって、店を出て通路を歩いていると、店の人が追いかけてきた。私が店に置き忘れた上着を持ってきてくれたのだ。 |
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食後にコーヒーが飲みたくなり、ショッピングセンターの1階にあるコーヒーショップにてコーヒーを購入して店内の席に腰掛けて飲む。昨日、今日と購入した地図などを見て、サン・フランシスコの地理をつかんだり、サイクリングのルートを策定したりする。 |
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| これがDragon GateのDoragonなのか? |
| | | China Townの入り口Dragon Gate |
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クロッカー・ギャラリーを出て、一瞬方向がわからずうろうろしていると、中華街の入り口のドラゴンゲートがあった。他の観光客に混ざってじっくりといろんな角度から写真を撮影する。 ドラゴンゲートを出て、サイクリングに必要なウェアや、サン・フランシスコの方が調達しやすいだろうと考えていたアウトドア用品を購入するため、ガイドブックでチェクしておいたアウトドアショップを訪問する。最初に訪ねた店は、ちょうど夏に向けて、長袖のものはないと言うので、諦る。他にもいくつかのブランドのアウトドアショップが有るはずだが、行ってみると、閉店したとか、ずいぶん遠くに移転したとか張り紙がしてあって、結局なにも購入できず。 |
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昨日に引き続いて地図と旅行用品の専門店ランドマクナリーに行く。早速、地形図を買うべくお店の人に相談すると、手頃な縮尺の物はなく、値段も高い。サイクリングでモンタレーまで行くのだというと、すぐに良い地図を紹介してくれた。サン・フランシスコから南のエリアをモーラしていて、名前は「サン・フランシスコ湾・モンタレー湾エリア・サイクリングツーリング地図」だから、ずばりそのまんまだ。文字は手書きで色数も少なく、一見立派でない地図だがYHの位置も記入されていて、観光歩員はもちろん、自転車が走るコースや勾配もしっかり書き込まれ、馬鹿に出来ない内容だ。昨日は見つけることができなかったものだ。他にも同じシリーズで、サン・フランシスコ湾のマウンテンバイクルートが記された物や、ベイエリアとその周辺の国立公園や州立公園、自然の保護地区などを表した地図も合わせて購入。 マーケット通り沿いにあるパソコンショップを覗く。今住んでいるところでは見ることのできない新型のパソコン等を見てひたすら感心する。店の外壁には、新型のパソコンや、先日入手して今回の旅でも携帯している音楽プレイヤーの宣伝が大きく出いて思わず写真を撮ってしまう。 |
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| | | San Francisco大学内にあるSt. Ignatius教会 |
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ケーブルカーの乗り場近くの公衆電話から、朝はつながらなかったパソコンの修理店に電話をする。今度はつながり、昨日行った近くにバルボア通りと6th通りの交差点にジャバホリックスというコーヒーショップがあるので、5時にそこで待ち合わせをしようと言う。電話をしながら地図で確認するとその場所はすぐに確認できた。昨日買った自転車用の市内地図で色分けされた坂の勾配を参考にコースを決める。昨日、往路に使った通りからほんの2,3本南側の通りだが、勾配がずいぶん違う。サン・フランシスコ大学を抜けてほとんどまっすぐに目的のコーヒーショップに5時前に到着。コーヒーを飲みながら、お店の人が来るのを待つ。目印は折り畳み自転車だ。 10分ぐらい待つと、黒い革のコートを着た長身の男性が声をかけてきたので、挨拶をする。もらった名刺には、修理店パワーブック・ガイのダニエルと書いてある。パソコンはバッテリーなどは持ってこなかったので、見せることは出来なかったが、液晶表示がおかしいことを伝え、ゴムの足も外れているので取り付けて欲しいとお願いする。旅の予定など伝えて、修理状況や判断はメールにてやりとりすることにして別れる。まだコーヒーがあるので、店の外を眺めながら、ゆっくりしていると、高価そうなロードレーサーに乗ったレーサー・ジャージを着た人が現れて、店の外で太いチェーンロックを取り出して支柱に自転車をロックして店に入ってきた。しかし、その鍵は支柱にはロックされている物の、どう見ても彼の自転車のフレームを股いておらず、簡単に持っていける状態だ。私のすぐ側の席にその人が来たのでその事を伝えると、急いで鍵をかけ直しに出ていった。 その後もずっと外を眺めていると、カップルが入店してきて私の前の席に座った。耳が不自由なようでお互い手話で話をしている。ちょっと時間が経ったら、見かけたことのある人が店に入ってきた。つい先ほど別れたパソコン修理店のダニエルだ。彼がそのカップルの所に行ったと思ったら、男性が私のノートパソコンと同じパワーブックを取り出してダニエルに渡している。私と同様、やっぱり修理をお願いしているようだ。いくらパワーブック専門の修理業者とは言え、こんな風にひっきりなしに修理依頼がある物かとびっくり。話が終わってダニエルが私の所に来て、耳が不自由なひとがから修理依頼があり、手話が出来る知人の女性に同席してもらったとのことだった。 |
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パソコンを修理に出したので、身軽になった。これで思いっきり走ることが出来る。往路よりもまた3本ほど南側の通りを東に向かって戻る。ゴールデン・ゲート・パークの北側に沿った通りである。今度は往路よりもちょっと勾配がきついところがあるが、一方通行の関係とか、なるべく違う道を通りたいということで、この通りを使うことにした。 急な坂を上りきったと思ったら、頂上に公園があった。地図で確認すると、昨日寄ったアラモ・スクエアで、ちょうど反対側である。ここからはシビックセンターが真正面に見下ろせる。望遠レンズなどを取り出して、交通量の少ない道に出て写真を撮る。 突き当たりのシビック・センターまで下ってきて、左側に平行に走る通りに移り少々走ると、なにやら道にたむろしている浮浪者が多い所に出た。気を付けながらその区間を通り過ぎると、前を2台のBromptonが走っている。声をかけると、ニュージーランドから来たツーリストのご夫妻だ。最新のモデルで、フロントパニア・バッグもツーリング用のものを使っていて、興味深い。私も今回の旅のために通販で注文したのだが、何処かで荷物が止まっていて、出発前に入手できなかったのだ。彼らは今日泊まる予定のYMCAを探していて、探しがてら少々話をしながら、数分間一緒に走る。番地を頼りに、行ったり来たりしたあげく、私が道の反対側にYMCAを見つけて、彼らとお別れする。私が後で訪ねる、私がBromptonを通販で購入した店の店主チャネルさんの話によると、このご夫妻は、Brompton他一式を、チャネルさんの店で購入してサイクリングを開始したとのこと。なかなか良い選択だ。 |
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マーケット通りに戻ってきた。昼に通ったときに見かけてチェックしておいた眼鏡店へ向かう。この時間に営業しているかどうかわからなかったが、行ってみると開いていたので入って眼鏡を見ていると、お店の人が声をかけてきた。軽い金属アレルギーがあるので、樹脂製のフレームか、少なくともツルが樹脂コーティングされている物が欲しいというと、最近はチタンフレームが珍しくなく、私も金属アレルギーがあるのでそれを使っているという。いろいろ見せてもらうが、今まで使っていた円型のレンズを入れる物はほとんどなく、みな流行の薄型だ。その中の一つで、ツルの折り畳みがしっかりした機構になっているものに関心を示していると、これはおまけが付いていると行って、サングラスアダプターを持ってきてくれた。日差しの強いところに住んでいるし、サイクリングにもこれはいい。迷っていたのだが、それを見てぐっと来てしまい購入を決めてしまった。おまけに$50の割り引きセール中である。しかし、ここカリフォルニア州では、日本などと違って、視力の検査は眼鏡店ではなく、眼科医の診断が必要と決まっているらしく、最近の眼科医にかかったこと無い私は、明日の朝、店の奥にある眼科医の検診を受けることになった。こちらでは保険も利かないし、予定外の出費になりそうだが、最近目が疲れていると感じるし、途上国の診断では心配なので、ちゃんと診断してもらうのに良い機会だと思うことにした。 |
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ケーブルカーが折り返すパウエル・ストリート駅にて、ケーブルカーの折り返しの様子をビデオに納める。とにかくこの場所は観光客が多く、こんな時間でだんだん薄暗くなってきていてもケーブルカーに乗る人の列は絶えない。 昨日はこの近くのファストフード店で夕食を食べたが、今晩も同じく同じ並びにあるピザ屋でピザをテイクアウトすることにする。この店は客の出入りが多く人気があるようだ。どんなピザがあるのかわからないので、野菜が沢山乗っている物を適当に指さして買うとベジタブルピザだった。 |
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YHに戻って、自動販売機でダイエットコークを買い、キッチンの脇の食堂に行って夕食にする。このYHはもともとホテルだったようで、とても機材が充実したキッチンがあり、オーブンなどは完全に業務用の大型の物だ。何人かの人が、大きなピザをそのオーブンで焼いている。私のピザも、持ち帰る際に少々冷めたようなので、オーブンで焼きなおして食べる。とてもボリュームがあり腹一杯になった。 |