うとうとしている内に、4時間ほどで、ダラス・フォートワース空港に到着。こちらの時間では午後8時だが、まだまだ明るい。
早速米国への入国審査に並ぶ。係員の女性が列を回って、必要な書類を持っているかチェックしている。何かわからないことが有れば聞くことが出来るし、こういう事前チェックは並んでいて安心だ。いざ、自分の番になってあたふたしなくても良い。
外国人の列に並んでいたが、他の列が空いたので、そちらへ誘導される。米ドルをいくら持っているかと聞かれて、$60しかもってないと言い、TCやクレジットカードを使うと答える。観光を装って入国する不法労働者に対するチェックかもしれないが、現金を持ち歩かないこのご時世、あまり意味がない。
無事入国審査を終え、Kさんとは、ここでお別れ。彼女は成田への乗り継ぎ便の関係で、ここダラスに2泊するとのこと。私はサインに従い、国内線へのターミナルに向かう。私の荷物は、荷物受取所で、有るのをチェックしただけで、そのままスルーして、最終目的地のサン・フランシスコ空港に向かうようだ。
そして、国内線ターミナルに入る前にセキュリティーチェック。いつもの通り、いろいろ入ったベストを脱いで、機械に入れる。脱いだ靴も。パソコンはカバンから出して、別の皿に載せて、機械に入れる。引っかかったのは、ベスト。まあいつものことだと思い、検査官は、ポケットを一つ一つ開けていって、一眼レフカメラの入っているポケットには、なにやら布きれを突っ込んで、埃のようなサンプルを取り、検査機にかけている。これは、銃などの硝煙反応でもチェックしているのだろう。
検査官が、何個か目に空けたポケットで、鍵束に付いている小さなアーミーナイフを見つけてつまみ上げて、勝ち誇ったように何か周囲に言っている。どうもこれは機内持ち込み不可らしい。いままであちこちの空港で何度と無くチェクを受け、実際に検査官に見てもらったことも何度もあるが、一番小さいナイフなので、とがめられたことはない。まあ、テロ攻撃の後で、チェックが厳しいのも予想していたし、それほどびっくりしたことではないが、時間が無いので没収扱いになってしまったのは少々残念だ。
なお、この鍵束を見つけた時点で、チェックが完了してしまい、他のポケットは見ずに終わりだ。このナイフだけを探していたとは思えないので、他に問題がある物が有ったららどうするのだろう。なんともお粗末なチェックだ。
ちょっとガックリしながら、サン・フランシスコ行きの飛行機の待つターミナルへ移動する。ダラス・フォートワースのターミナルはどれも半円型をしていて、それに沿って廊下をずっと歩いてゆくことになる。搭乗口の番号があまりにも違うので、もしかしたら、反対側から回ることが出来ればそれの方が早いのかと思い、途中のAA社カウンターで搭乗券を見せて、歩く方向を確認する。係員は念のため便をコンピューターで確認してくれた。方向は合っていたようだ。程なく、指定された搭乗口に到着すると、すでに搭乗は開始されていた。しかし、まだ多くの人が並んでいるのでトイレで用を足してから搭乗する。
ダラス・フォートワースの空港は、滑走路とターミナルがかなり離れていて、それなりの距離をずっと飛行機はバスのように移動する。かなりの発着数があるようで、ずっと先の滑走路の方まで何機もの飛行機が列をなして陸上を移動している。たまに発着があるようなベリーズの国際空港と比べてはいけないが、まるで飛行機渋滞だ。
やっと自分の飛行機の番が来て、離陸。搭乗開始から、離陸まではずいぶん時間がかかったようだ。