ニュージーランドサイクリング

ニュージーランドサイクリング 詳細
1986年3月23日 日曜日 帰国のためにオークランドに戻る途中自転車が一時紛失する事件発生


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走行ルート
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Queenstown YHMt. Cook LineバスターミナルQueenstown空港Christchurch空港Auckland空港DownTownAuckland YH
天候
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晴れ
宿泊先
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Auckland YH
走行データ
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走行距離:0km
支払い
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Air Poterバス(Auckland空港→Mid Town)NZ$6.00
Auckland YH宿泊費NZ$8.00
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Queenstown YH 08:30発
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今日から帰る方向の旅が始まる。長い道のりだ。バスターミナルにパックした自転車を担いで向かう。そこからはクイーンズタウンの空港まで無料で運んでくれる。

Mt. Cook Lineバスターミナル 09:10着 10:10発
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途中何度も休憩して、40分もかかって町の中心部から少し外れたバスターミナルに到着。余裕をもって早めにYHを出たので、飛行機の出発時間にはまだまだある。

なかなか来ないバスを待っていると、日本人の女性2人が現れた。やはり大学生で卒業旅行だと言う。世間話をしているうちに到着したバスに荷物を預けて乗り込み、程なく空港に向けてバスが出発。予定より遅れているのですこし心配だったが、航空会社のバスに乗ったので、あとはどんなに遅れようと大丈夫である。ちゃんと飛行機が待っていてくれるはずだから。

Queenstown空港 10:20着 10:55発
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Mt. Cook AirでChristchurchへ戻るs5tr
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Mt. Cook AirでChristchurchへ戻る
眼下に走ってきた道が見えるs5tr
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眼下に走ってきた道が見える

クイーンズタウンの空港に着き、即搭乗手続き。マウントクック航空のプロペラ双発機に乗り込む。銀色に輝くジュラルミンのボディーには氷河観光で乗ったセスナと同じ花のマークが描かれている。

なにやらスポーティーな格好をした白人の団体が一緒である。よく見ると自転車のフロントバックのような物を肩に掛けている人もいる。狭い機内に入り、開いたドアから客席の後ろの荷物室を見ると、なんとパックしていないサイクリング車が20台ほど並び、その横には私のパックした自転車が一つだけ異様な形で置いてあった。

近くの座席の人に話を聞くと、アメリカ合衆国のカリフォルニア州から来たサイクリスト達でこれから帰国するとのことだ。彼らのように自転車をパックなどせずに飛行機や列車に乗せられれば、もっと気軽に輪行サイクリングができるのにと思い、うらやましかった。

飛び立った飛行機の窓から外を見ると、RR(ロールス・ロイス)と書かれたプロペラエンジンが付いた翼が見え、下にはクライストチャーチから走ってきた道がよく見えた。ひたすらまっすぐな道が牧場の間を通り、家々が集まって集落を構成しているのがよく見える。自分が走った道を空から眺め、そうかそうかとうなずくばかりである。

Christchurch空港 12:20着 15:05発
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南島を離れAuclandへs5tr
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南島を離れAuclandへ

そうこうしている内に双発機はクライストチャーチの空港に着いた。この空港は2週間前に来ているので、少しだけ勝手がわかる。ここで、オークランド行きのニュージーランド航空の飛行機に乗り換えるのだ。

空港ターミナルの屋上に行き、時間を潰した後、オークランドからクライストチャーチの往路で利用したのと同じような飛行機に乗り込む。

Auckland空港 17:30着 19:00発
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空港に着いて、預けた荷物を受け取りに行く。預けた荷物の内、サイドバックはすぐに出てきたが、待てど暮らせど、自転車は出て来ない。クイーンズタウン空港を飛び立つとき感じた、いやな予感が的中した。きっと私の自転車はサイクリストの団体と共にカリフォルニアに行ってしまったのだ。

クレームカウンターに行き、担当者に説明してクレーム書類を作成する。大きさや形、袋の色や、オークランドでの滞在先や見つかった場合の届け先などを聞かれるのである。飛行機の荷物はこういったトラブルに対して追跡するシステムが地球レベルで来上がっているらしい。荷物は見つかれば自宅まで送ってくれる。すでにサイクリング自体は終了していることもあり、自分でもって帰るよりも楽なのかなと思ったりもしたが、扱いが心配である。

クレームの申請がやっと終了し、建物の外を出たとたんに荷物車が前を横切った。なんとその荷物車は自転車を満載していて、私のパックした自転車も乗っていたのだ。荷物車の行き先を確認した後、すぐにクレームカウンターに戻ってさっき作成した書類の控えを担当者に突き返し、見つかったことを告げた後、荷物車を追いかけた。

オークランド空港はすぐ隣に国際空港があり、荷物車はそちらに向かっているようだ。追いかけていると例のサイクリスト達がいて、ちょうど空港の入り口で自転車を降ろしている荷物車をとらえることができた。さあ、これからどうやってこの自転車が自分の物かを説明しようかと考える暇もなく、自分の自転車を指さし、「コレは私のです」と必死に周りの人に言う。しかし反応は意外で、特別私のアピールに反論するわけでもなく、ニコニコしているぐらいだ。人がこんなに心配していたことなど全然関係ないという表情だ。

DownTown 20:00着
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自転車紛失事件は一件落着し、バスでダウンタウンに付く頃にはもう午後 8時で真っ暗だ。これからまた自転車を担いでオークランドYHに向かう。

Auckland YH 20:20着
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オークランドのYHはしっかりした石造りの建物を使ったYHで、中の広いホールを板で区切って部屋にしていた。建物がしっかりしているため、仕切の板はとても貧弱に見えた。

夕食がてらオークランドの街に繰り出し、土産を買ったりする。ニュージーランド航空が発行している日本の観光ガイドがあり、思わず購入してしまった。フムフム、西洋人はこのように日本を見ているのか。

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