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サイクリングには必須となる地図を入手しなければならない。コースの計画も走っている間もコレがなければ話しにならない。日本で入手できたのはニュージーランドの南北の島単位の大まかな地図と、それと対照的なマウントクック周辺の詳しい地形図だけだ。自転車走行に最適な5万〜10万分の1の地形図をなんとか手に入れなければならない。 |
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NZTPで教えてくれた地形図を売っている政府の出版物を専門に扱っている本屋に向かう。その本屋は銀行などが多いビジネス街といった感じの通りにあった。しかし今日は土曜日で閉まっている。当然日曜日も開いていないため月曜まで待って地図を購入しその足で街を出発するしかない。クライストチャーチを出たら地図を購入できる街はないだろうから。 |
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O君もレンタバイクをホテルのそばで借り、私と一緒に市内観光をすることになった。クライストチャーチは公園の美しい街で、特にハーグレー公園はエイボン川が流れ植物園もあるすばらしい公園だ。 今日は池で模型のモーターボートの操縦を楽しむ人、芝のグラウンドでクリケットに興ずる人々など、土曜日の休日を楽しく過ごす市民の姿が見られた。 ハーグレー公園を後にし、大勢の兵隊が太平洋戦争へ出兵していった記念に建てらられた追憶の橋を見学。 |
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昔、貴族が住んでいた城、タカヘ城がクライストチャーチの郊外にある。カセドラル大聖堂のある広場でビッグサイズのハンバーガーと350mlの缶ジュースを買い込み、O君の誘いに乗って丘を登って行くとなだらかな丘の上に石作りの城はあった。 タカヘ城の中にはレストランがあり、お洒落なディナーを楽しめるようだ。我々は就職前の貧乏学生であるためレストランは躊躇無くパス。早々に街に下る。 丘を気持ちよく下っていると、道端の教会で結婚式をやっていた。ちょうど新郎新婦が出てきて大勢の人から祝福されているところで、思わず自転車のブレーキをかけた。 |
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今日はクライストチャーチの市内にあるYHに泊まれるようだ。初めて泊まる海外のYHなので、会員証を差し出すと名前の下に英語表記で名前を書くように言われた。 |
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O君は明日の朝早くバスでクライストチャーチを出発する。彼の乗る予定の長距離バスのターミナルが市街地の外れにあるようなので、散歩がてらに下見に行く。 |
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YHには日本人が多く泊まっていた。ラウンジで日本人ばかり集まって情報交換していると、ミュージカル「キャッツ」の挿入曲を奏でるピアノの音が聞こえてきた。一区切り着くと皆の拍手が鳴り響いた。ラウンジに置かれているピアノを引いていたのは日本人の男性であった。 |