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朝起きると大雨だ。今日はこのマウントクックから出て行く予定であったが、この雨ではとても無理だ。管理人に今日も宿泊したいと告げると、少し首を傾げた。私がこの天候では走るのは無理だと告げると、宿泊は認められたが、本当はYHの連泊は3泊までと決まっているのだった。 土砂降りの雨の中、食料品店まで行き、果物やパンなどを買って昼食を済ませる。徐々に天候は回復してきた。 |
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午前中暇を持て余しつつ書いた絵はがきを郵便局へ行き、投函する。 |
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雨が上がったのでマウントクックの集落を出て、タスマン氷河を見に行くことにする。氷河の谷へ近づくともの凄い向かい風で前に進むのがやっとである。風向きを見る限りこの風を正面受けて走るのは、山を回り込んで氷河沿いの道、ボールハットロードに入るまでだ。 |
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タスマン氷河が何千年もかけて岩盤を削って進むうちにできた瓦礫の山と、谷の両側の山に挟まれた細いところにボールハットロードがある。ボールハットロードに入ると風の影響もほとんどなくなり、走りやすくなってきた。この道はもちろん未舗装であるが、自転車は空荷であるので、走りは軽快だ。 途中、左側の山肌が崩れ、石が道をふさいでいる。「Danger」という看板を横目に見ながら、自転車を押して越える。 |
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その後、何度か「Danger」という看板を見かけたがなんなくクリア。しかし山小屋のような建物のあるボールハットまでは行くことができず、ついに巨大な崖崩れに行く手を阻まれた。氷河と道との間にある瓦礫の山に自転車を担ぎ上げて巨大なタスマン氷河を眺める。 記念写真を撮影してボーとした後、来た道を戻る。途中、YHで同泊の女性であるMさんが乗るモーターバイクと出会う。彼女も午後から晴れたのでタスマン氷河を見に来たようだ。 |
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YHに戻る途中、タスマン氷河を見に行って、折り返しYHに戻るMさんが私を抜いていった。しかし、また彼女が向かってくる。どこか途中で雨合羽を落としたそうだ。見かけなかったので、風でとこかに飛ばされたのだろうか。 |