イングランドサイクリング

イングランドサイクリング 詳細
1995年9月26日 火曜日 蜂蜜色の建物が連なるアーリントン・ロウのあるバイブリーへ


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走行ルート
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Duntisbourne Abbots YHDuntisbourne RouesCirencesterBarnslyBiburyNorthleachBourton on the WaterStow on the Wold YH
天候
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くもり一時雨
宿泊先
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Stow on the Wold YH
走行データ
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走行距離:55km
支払い
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昼食(Biburyのレストランにて)
UK£5.95
オレンジジュースUK£1.00
アールグルーティーUK£1.25
Stow on the Wold YHでの支払い
宿泊費UK£6.55
夕食費UK£4.00
朝食費UK£2.70
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Duntisbourne Abbots YH 09:30発
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Duntisbourne Abbots YHs5tr
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Duntisbourne Abbots YH

朝起きると小雨が降っていて、建物の外の駐車場のアスファルトが水で黒く光っている。朝食を小柄なおじさんサイクリストと一緒に食べる。このおじさんを見ていると、仕事をリタイアした後も質素に走っていたいと思う。

YHの廊下の壁に英国のサイクリング協会であるCTC(英国のサイクリング協会でCycle Tourist Clubの略)のサイクリングのポスターが張ってありました。「OFFA'S DYKE Classic」と銘打ったそのポスターはA4サイズの白黒のコピーでとてもシンプルな物ですが、どこかで見たことのある絵が描かれていました。そうですパターソンの画集にあった「SWITCHBACK」という絵です。サドルバッグを着けた自転車で丘に向かって延びるくねくね道を走るサイクリスト数名が背中から描かれています。そのサイクリングは、先週末に開催された物なので、忙しく働くスタッフのアンを捕まえ許可を得てもらうことができた。

今日はこれから川沿いに2km下った所のダンティスボーネ・ロウズに向かい、パターソンが描いた教会を探す他、いくつかのパターソンの足跡を辿る予定だったので、何か因縁めいた物を感じざるを得ませんでした。

小雨の降る中、リアキャリアに乗った特大のバッグにだけザックカバーをかけて走り出す。川沿いに少し下ったところの集落に教会を発見。もうダンティスボーネ・ロウズに着いたのかと、パターソンの絵のコピーと見比べる。入り口の形は似ているが、建物の形が違うようだ。それに、地図で確認してもまだダンティスボーネ・ロウズではない様だし。

Duntisbourne Roues 10:10着 10:25発
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Duntisbourne Leerの集落s5tr
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Duntisbourne Leerの集落
パターソンの絵にもあるDuntisbourne Rouesの教会s5tr
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パターソンの絵にもあるDuntisbourne Rouesの教会

森や、牧場を抜け、ダンティスボーネ・ロウズの集落に到着。これまた小さい集落で、直角に左に曲がる脇道があるだけで、すぐに集落の出口に出てしまった。教会を探すため脇道に入るとすぐに行き止まりである。見落としたかなと、来た道を戻ると、間口1mぐらいの教会の入り口の木戸があった。おそるおそる入ってみると、確かにパターソンの描いた教会があった。しかし、こちらの方角から描いた物ではないことが判明。別な入り口を探し脇道に戻ると、家と家の間に細い歩道を発見。自転車を置いて入って行くと、教会にたどり着きました。絵は教会の塀の外のちょっと低くなったところから見上げるように書かれています。塀を乗り越え、失敬して牧草地に入ると、パターソンの絵そのままの構図を得ることができた。

ダンティスボーネ・ロウズの集落を後に川沿いに下ると、程なくほぼ並行して走っていた国道と合流。今までの静けさは、スピードを出して走る大型車にかき消されてしまった。

Cirencester 10:55着 11:45発
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パターソンの絵にもあるローマ時代の病院の原型St. John'ss5tr
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パターソンの絵にもあるローマ時代の病院の原型St. John's
Cirencesterの町s5tr
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Cirencesterの町

国道との合流地点から少し行くと、コッツウオルズではそこそこの大きさの町、サイレンセスターの町の入り口に到着。ここから、国道は町をバイパスするので、町の中心部に向かう道に入る。石造りの家並みが続く生活感のある道を行くと、教会の高い塔が見えてきて、まもなく町の中心部に到着。町の案内地図を見ると、名所の中にパターソンが描いた建造物の絵があった。セント・ジョンズと呼ばれるアーチ方に吹き抜けたホールのような建物である。

来た道を少し戻ると、少し入ったところにそれはあった。なにやら、古代の病院の原型となる建物だそうで、パターソンが描いた当時はあった外壁は今はなく、歩道になっていて、自由に出入りできるスペースになっている。小雨が降ってきたので、その建物の中で雨宿りがてら、地図を広げてこれからのコースを考える。

サイレンセスターの町を一通り見て回って、次の目的地、バイブリーをめざす。町を出てすぐに、主要道をそれてバーンズリーの集落に向かうと、雨がだんだんきつくなってきた。

Barnsly 12:10着 12:20発
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バーンズリーの村に入ると、雨は本格的な物になり、大きなお屋敷の門の脇にある大木の下で雨宿りをする。

10分待っても、雨の様子は変わらず、雨宿りしている大木の下にも雨粒が落ちてきたので、諦めてポンチョをかぶって走り出す。

Bibury 12:40着 15:00発
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Biburyでの昼食は名産の鱒s5tr
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Biburyでの昼食は名産の鱒
蜂蜜色の町並みArlington Rows5tr
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蜂蜜色の町並みArlington Row
Biburyの中心部s5tr
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Biburyの中心部
Biburyの町並みs5tr
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Biburyの町並み

バイブリーの集落に到着。ここは、コッツウオルズで1 番有名な村で、特にアーリントン・ロウと呼ばれる区画の町並みは写真などでも多く紹介されている。日本で言えば、中山道の妻籠宿の一角にある未舗装の区間に残された大妻籠のような位置づけであろうか、ここだけ車道から離れた未舗装の道に蜂蜜色の建物が並んでいて、とても見応えがある。

バイブリーはさすがに有名な観光地だけ有り、中心部のマスの養殖場のあるT字路付近には観光バスが停車し、日本人も降りてくる。女の子の3人組がアーリントン・ロウの場所を探しているので、遊歩道の場所を教えてあげる。少し経つと、彼女たちの歓声が100m離れたここにも聞こえてきた。

相変わらず、雨足は衰えない。今日は、ストウ・オン・ザ・ウォルドのYHに泊まろうと思っているので、時間的には余裕がある。昼食もまだなので、雨宿りがてらちょっと高級そうなレストランに入る。

せっかくだからと、バイブリーで養殖しているマスの料理を注文する。ちょっと薄味だが、まあまあの味。相変わらず降り止まない雨をにらみつけながら、紅茶を注文してボーッとする。無視できないほどの大声で話す日本人のおばさんグループの声を聞きながら。

いつまで経っても雨は止まない。会計を済ませて、レストランを後にする。サイレンセスターから続いている国道に戻るため、いくつかある道を選びながらノースリーチという村を目指して走る。

Northleach 15:50着 15:55発
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国道のすぐ手前に位置するノースリーチの村に入ったところで、雨がやっと止んだ。

村の中心部でほっとしてポンチョを脱いで、小休止していると、また小雨がぱらぱらと降ってきた。本降りにならないうちに、早く次の目的地であるボートン・オン・ザ・ウオーターに向かうためペダルをこぎ出す。

Bourton on the Water 16:40着 17:40発
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川の町Burton on the Waters5tr
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川の町Burton on the Water

国道を20分ほど走り、小川沿いに直角に右に曲がり、かなり走ったところでボートン・オン・ザ・ウオーターの町に到着。この町も有名な町で、その名の通り、清らかに流れる川沿いに細長い町が形成されている。観光客も多く、川沿いに水鳥に餌を与えながらとぼとぼ歩いている。マニア必見のクラッシックカーを集めた博物館などもあり、他の古い町並みの様子が堪能できる他のコッツウォルズの村々とは少し違った観光地である。

町中をあちこち自転車で走り回り、ボートン・オン・ザ・ウオーターの町を後にする。再び国道に戻ろうと、併走する車を避けて飛び出すと、その車の陰から国道を快走する自動車が目に入り、急ブレーキをかける。幸い自動車が対向車線に膨らんで、接触することは避けられたが、ひやりとした。完全に私の確認ミスだ。日本なら、クラクションの一つでもならされるところだが、さすが英国、その車は無音で立ち去るのであった。

Stow on the Wold YH 18:05着
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再び交通量の多い、国道を走る。急勾配の坂を登って、ボートン・オン・ザ・ウオーターのすぐ隣に位置するストウ・オン・ザ・ウォルドの町に到着。こちらはほぼ国道沿いであるので、すぐに町中へ入ることができた。

町の中心に位置する広場に面して、ストウ・オン・ザ・ウォルドYHは有った。こんな町の中心部にYHがあるなんて、日本では考えられないことである。チェックインして、自転車の置場所の鍵を借りて裏庭に回り、裏口から戻る。夕食はいくつかのレパートリーから選べるようになっているので、ドライカレーを注文し、1人で寂しく夕食をとるが、味もボリュームも今一つであった。町中のYHなので、外のレストランでとるのが正解なのだろう。

宿泊者は少なくないようであるが、みな町に繰り出しているらしく、薄暗くて狭いラウンジも閑散としていた。ソファーに腰掛け、地図を広げて明日以降のコースを考える。

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