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今日は一日完全フリーだ。まずスタンレーパークを廻ってから先のことは考えるとする。同じ境遇のK君はスタンレーパークの近くでレンタバイクを借りるとのこと。2人で今日一日自転車に乗って市内見物をする事になった。 |
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スタンレー公園は、ダウンタウンから西方面に海に突き出した陸地のほとんどが公園として整備されている。海に面した外周にサイクリングコースがあり、沢山の人がレンタバイクやジョギングで楽しんでいる。 |
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ダウンタウンのある半島から橋を渡って南側にある半島に向かう。先端付近にあるブリティッシュ・コロンビア大学に行くためだ。この付近には太平洋の架け橋?となった新渡戸稲造を記念して作られた日本庭園や、小さなビーチがある。 半島をぐるっと回って大学の構内に入る。特にゲート等はなく、周囲の道路から自然に学内に入り込んだと言った感じで非常にオープンな雰囲気だ。幅の広い道路沿いに大きな校舎が並ぶ。夏休みのためか、学生は少し見かける程度でほとんどいないようだ。それでもスポーツクラブの活動は行われているらしく、食堂ではアメフトのコスチュームで食事をとる姿が見られた。彼らにちょっと睨まれながら軽食をとる。 学生生協の衣料品等を扱う売店でUBCのマーク入りのトレーナーを購入した後、大きな建物の内の1階全てを占めるほどの大きさの書店に入る。少々暗い店内には低い書棚が余裕の間隔で並んでいる。気になるコンピュータ関連の洋書がたくさんあるが目を付けた物はどれもボリュームのある物ばかりで購入は諦める。同じ建物の中にある文房具の店は閉まっていて、学生に人気のパソコン、マッキントシュがショーウインドウの中で寂しくこちらを見ていた。カナダの伝統的な建物の写真で構成された来年のカレンダーを購入して建物を後にする。 |
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| 倉庫地帯を文化施設に再開発したGrannville島 |
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ブリティシュ・コロンビア大学を後にして、ダウンタウンに戻る橋の手前にあるグランビル島に立ち寄る。ここは造船所のドックがあった埋め立て地を再開発し、マーケットやクラフトショップ,美術学校など文化的な施設を誘致して活気のある地区を造っている。 島の入り口から延びる造船所当時の資材運搬用の鉄道の軌道が路面にそのまま残されているを見てもわかるように、再開発とは言っても、島全体が建物を含め昔の様子をなるべくそのままに残した造りになっている。島の中心部に位置するインフォメーションセンターでは造船所で使われた道具をそのまま使用して造船所で働く人々の様子を展示している。平べったい製図入れの引き出しの中にはテーマ別にグランビル島を解説したオブジェが作り込まれていた。かつて倉庫だった建物をそのまま使用したパブリックマーケットでスモークサーモン等を購入する。 |
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YMCAに一度戻り、バンクーバーの夜景を見に行く。夜景で有名なグラウスマウンテンへは去年のバンクーバー交通エキスポの際に整備されたスカイトレイン,シーバス,バスを乗り継いで行く。まず徒歩でバラッド駅に向かい、そこからスカイトレイン(なぜか地下)に乗り、次の駅である終点のウォーターフロント駅でシーバスに乗り換え対岸に向かう。12分で対岸の駅に着き、そこからバスを乗り継ぐ。 |
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| | Crouse Mountain展望台から見たVancouverの夜景 |
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K君とガイドブックを睨みながらバスの乗り換えポイントを確認するが、よくわからない。たまたま同乗している中年の日本人男性に問いかけると、その人も我々と同じグラウスマウンテンに向かっているのでご一緒願うことにした。英語がったしゃなその人のおかげでグラウスマウンテンに到着することができた。ゴンドラで1100mまで一気に登ると、すでにかなり日が暮れていたので豪華なきらめきを放つバンクーバーの町あかりが我々を待っていた。 ダウンタウンに引き返して3人で一緒に食事をすることになり、この時間に開いている繁華街の店でシーフード等を食べる。最近AT&Tに転職し、米国での研修の帰りだと言うこの人にはグラウスマウンテンでお世話になっただけでなく、学生のK君は食事をごちそうになり、私は飲み物などをごちそうなってしまった。 |
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ビールでちょっといい気持ちになってYMCAに戻る。K君は明朝早くレンタバイクを返却して一度戻ってきてから空港へ向かい日本に戻るとのこと。私は午後の便なので、彼とはこれでお別れとなる。お互いの帰路の安全を祈って、おやすみなさい。 |