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地元のアマチュア無線仲間である大学生の鴨下君と井上君に車で成田空港まで送ってもらう。車を出してくれた鴨下君はサイクリストでもある。 |
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渋滞の中、離発着する飛行機が多く見えるようになるともう成田空港は近い。駐車場に車を止めてターミナルビルに入る。4時間後に飛び立つ便の変更等が出ていないかどうか確認をする。各機はほぼ正常に運航されているようだ。 |
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空港ターミナル内の食堂で3人で食事をする。送ってくれた2 人には、ささいな食事をごちそうしたが、現地に着いてからの予定が不明確なため、緊張していてあまり食事が喉を通らない。 |
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食事後、チェックインを済ませ、飛行機に乗り込む。JALであるため、カウンターの係員やスチュワーデスはほとんど日本人だ。ボーイング747は、ほぼ満員の客を乗せ成田空港を離陸した。乗客は日本人多いのはもちろんだがサリーをまとったインド人も多く目についた。この便は香港発成田経由のようで、機内アナウンスから中国人も多いということがわかる。 |
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10時間の飛行の後バンクーバー空港に到着した。機内では数時間寝たが、夕方出発して到着したのは同日の正午。日付変更線を越えるために時間を得した気分が味わえる。しかしこの借りは帰路に払わされることになるのだが。 空港のインフォメーションで町の地図を手に取り眺める。とりあえずガイドブックに従い、ぱっとしない茶色い色のリムジンバスに乗り込みダウンタウンをめざす。 |
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帰りの飛行機のリコンファームを行うためJALの支店窓口に向かう。都市部から離れてしまうと手続きがしにくくなるし、言葉の障害のある私にとって電話は難しい。帰りの便は最初から決まっているのでさっさと確認しておくに限る。 カウンターで手続きが済んだら次はロッキーまで行く算段を立てなければらならい。自転車を持っていると身動きがとりにくいので、JALの窓口で預かってもらおうと交渉する。答えはノー。ちょっとはじの方に置いてもらうだけでいいのだが、ここは荷物預かり所ではないのでしかたがない。 自転車をかついでとぼとぼとバスディーポに向かって歩いていると、親の仕事の関係でバンクーバーに住んでいるという学生が声をかけてきた。歩きながらバスディーポの場所やこの町の情報を教えてもらう。カナダは自由な国で色々な宗教や人種の人が移住してくるらしく、最近小さなトラブルも多いとのこと。 |
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バスディーポでバスの時刻表を眺めて確認した後、窓口でバスのチケットを購入する。17:30発のカルガリー行きのグレイハンドバスに乗ってカナディアンロッキーを超える少し手前の小さな町フィールドまでのチケットをおそるおそるオーダーする。 手に入ったチケットはどうも望んだ物のようだ。以外とすんなりと手に入った。バスがバスディーポに現れたので行き先を告げ荷物をトランクに入れてもらいバスに乗り込む。 後から乗ってきた2人組の若者が、2人掛けの席が空いていないので代わってくれないかと交渉してきた。みんな夜は窓にもたれ掛かって寝たいのだ。ソーリーと言って断る。 グレイハウンドのバスの座席は、はさすがに日本人にとってはゆったりできている。窓の下にはエアコンの吹き出し口があって窓に寄り掛かっていると直接冷気を浴びることになるので体に良くない。ガイドブックにも書いてあるようにタオルを挟んで冷気の噴出を押さえる。うとうとしながらハイウェイを快適に走るバスに揺られているうちに寝てしまった。 |