カナダサイクリング

カナダサイクリング 詳細
1987年8月24日 月曜日 ジャスパー国立公園に入りサンワプタ峠の長い下りを満喫


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走行ルート
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Columbia Icefield ChaletSunwapta滝Kerkeslin山展望台Asabasca YH
天候
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くもり時々晴れ
宿泊先
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Asabasca YH
走行データ
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走行距離:75km
支払い
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朝食(バイキング)CA$10.30
昼食(スープ,ハンバーガー)CA$7.25
Asabasca YH宿泊費CA$4.50
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Columbia Icefield Chalet 10:00発
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ホテルでバイキング形式の朝食をとっているとどこかで見かけた人がいる。サスカチュワンクロッシングで一緒にアイスクリームを食べたサイクリストのおじさんだ。地元バンクーバーから来たこのおじさんは峠の手前のヒルダクリークYHに泊まっているとのことで、朝食をとるためにこのホテルまで来たという。私がこのホテルに泊まったと言ったら驚いていた。おじさんは朝食が終わったらまた峠の向こうに戻るとのことでその方が驚きだ。

Icefield Center 11:00発
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Icefield Parkwayに迫る氷河だが年々後退しているs5tr
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Icefield Parkwayに迫る氷河だが年々後退している
昔使用していたキャタピラ式のツアー車s5tr
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昔使用していたキャタピラ式のツアー車

ホテルをチェックアウトして昨日は時間が遅くて閉まっていたアイスフィールドセンターに寄る。ここはアサバスカ氷河をはじめ国立公園内の自然の資料がたくさん展示してあり、小規模な博物館というところ。1時間ほど見学し、例によってアサバスカ氷河を含むコロンビア氷河周辺の美しい地図を購入して出発する。

何やら軽装の自転車の団体が同じ方向に下っている。みなカーキや迷彩色の服を着て黙々と走っている。途中に珍しくレストハウスのような建物があり、食事をとるため寄ることにする。彼らも食事をするらしく、カフェテリア方式の列に一緒に並んだ。尋ねると、やはり彼らは見たとおりカナダの軍隊で、訓練のために走っているとのこと。まさかとは思っていたが、カナダのミリタリーお宅軍団のサイクリングツアーじゃなくて良かった。ハンバーガーとスープを注文しておろおろしながら席で待つ。

Sunwapta滝 14:00着 15:00発
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下りのはずだが向かい風のためにスローペースs5tr
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下りのはずだが向かい風のためにスローペース
パーク・レンジャーの建物s5tr
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パーク・レンジャーの建物
Sunwapta滝s5tr
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Sunwapta滝
深く浸食しているSunwaptaの滝s5tr
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深く浸食しているSunwaptaの滝

さっさと食事を済ませレストハウスを出るとすぐ脇にしっかりした道があり、サンワプタ滝の看板が出ているので行って見ることにする。駐車場の縁石に見慣れたスタイルの自転車が立てかけてある。その日本式キャンピング車はよく見るとフレームにJACC(日本アドベンチャーサイクリストクラブ)のステッカーが張ってある。自転車の主は日本人に違いないと思うとなぜか避けたい気分になってきた。自己主張の固まりのような自転車がそう感じさせたのかもしれない。

自転車を止め、おそるおそる滝の方に歩いていくと予感は的中。自転車の主は滝に向かってまっ黄色の防水アダブターを付けたビデオ一体型カメラを大げさに構えていた。こんな充電ができない山の中でビデオを持ってのサイクリングとはさぞ予備のバッテリーがたくさん必要となるのだろう。

滝は大した規模の物ではなかった。ちらっと滝を見た後、上流の方へ歩いて行き川を見つめてぼーっとする。かなり時間が経ったのでキャンピングの彼は出発しただろうと自転車の所に戻ると彼は自転車の所にいた。声をかけられたがっているようだが、さらっと目で挨拶をして、自分の自転車にまたがって走りはじめる。

自家用車が1台止まって人がうろうろしているので、何事かと見てみると道の脇の水たまりでムース(へら鹿)が水を飲んでいる。牛ほどの大きさで焦げ茶色の体をして、頭には手のひらを広げた様な大きな角が出ている。自転車をファインダーに入れて何とか写真を撮ろうと苦戦しているうちに、大型観光バスが来て沢山の子供を吐き出すと、ムースは森の中へ消えてしまった。

Kerkeslin山展望台 16:00着 17:00発
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山羊がうろうろしているs5tr
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山羊がうろうろしている
Davidと再開s5tr
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Davidと再開
エルク(大鹿)が見えるs5tr
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エルク(大鹿)が見える

右手に標高約3,000mのカーケスリン山が見えてきた。アイスフィールドパークウエイにかなり迫ったところに位置するこの山を展望するのに適した丘が道の反対側にあり、休憩がてら寄ってみることにする。自転車を降りて少し登るとカーケスリン山がよく見える。

うろうろしていると赤い服を着たサイクリストが自転車を押して丘に登ってきた。何と彼はコーラルクリークでお世話になったデビットだ。彼は別れてから南下してクートネイ国立公園へ行くと言っていたが、もうそこも回って私に追いついてきたわけだ。かなりなハイペースである(私の方が驚くべきスローペースなのだ)。前方に私らしきサイクリストを見かけたので追って先まで行ったが、見あたらないので戻ってきたそうだ。別れてからのこと(ランパートクリークYHのクレイジーな管理人の話し)など互いに話し、再開を祝って記念写真を撮って別れる。

展望台を出発し少し行くと車道から50m程離れた平原に大きな角を持ったエルク(大鹿)がいて草を食べている。車が道の脇に何台も止まり大人達が首から下げたカメラで静かにねらっている。離れているにもかかわらずかなり大きく見え、勇敢にも近寄って行くおじさんと比べると、口を地面に付けている時の角の上端部が人間の頭の高さほどあるようだ。

Asabasca YH 17:20着
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Asabasca YHでのんびりs5tr
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Asabasca YHでのんびり
YHのすぐ近くにあるAsabascaの滝s5tr
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YHのすぐ近くにあるAsabascaの滝
間近に見えるAsabascaの滝s5tr
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間近に見えるAsabascaの滝

少し下るとすぐにアサバスカYHに到着した。ここは他のYH同様、管理人室,男性寝室,女性寝室,家族寝室,キッチンがそれぞれ小屋に分かれているが、まだ新しいらしく、今までのYHに比べ大きくしっかりしている。

日没までは時間があるので空荷で近所のアサバスカ滝に行く。この滝もあまりスケールは大きくないが、大量の水が狭いところを水しぶきを上げて流れ落ちて行く。周囲はちょっとした公園のようになっていて、複雑な川の流れに沿ってあちこち自転車を走らせる。

YHに戻って食事の用意をする。キッチンには家族連れや一人旅の人が5,6人いて、それぞれ思い思いの夕食を作っている。私も負けじとあまり物で夕食を作る。

管理人が来て、寝室に食べ物を一切持ち込まないようにと警告した。口に入る物は全てキッチンに置いておくようにとのことだ。ようするに熊が来たとき、ねらわれるのはキッチンだけにとどめたいということだ。ぞっとしたがここでは大自然と共存するための重要な気使いの一つのようだ。

男性の寝室は広い部屋に大きいベッドがびっしり並んでその上にマットレスが敷かれている。今までのYHのなかでは一番上等なベッドだ。ベット一つ一つの区切りがないため、寝相が悪くごろごろしていても問題は起こらない。10人ほど寝れるスペースに、利用者はドイツから来たヒッチハイカーと合衆国から来た車の一人旅のおじさんと私の3人だけだったので、とても広々としている。

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