カナダサイクリング

カナダサイクリング 詳細
1987年8月19日 水曜日 サイクリングの開始ポイントフィールドの町にたどり着く


| ←前日 | 写真1 2 3 4 5 6 | 地図1 2 | 詳細1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 | 日程 | トップ | 翌日→ |
.
.
走行ルート
s5tr
s5bls5br
⇒[グレイハウンドバス]⇒ FieldNature BidgeEmerald湖Field
天候
s5tr
s5bls5br
晴れ
宿泊先
s5tr
s5bls5br
Mt. Burgess Bangalow Motel
走行データ
s5tr
s5bls5br
走行距離:35km
支払い
s5tr
s5bls5br
ハンバーガーCA$2.95
ホットドックCA$1.00
地図CA$2.50
夕食(Special Dinner)CA$5.50
ジュース(2本)CA$9.00
モーテル宿泊費CA$45.00
.
.
Field 07:00着 09:00発 グレイハウンドバス経由
s5tr
s5bls5br
Fieldで見かけた保線車両s5tr
s5bls5br
Fieldで見かけた保線車両

フィールドに着いたようでバスは止まった。運転手が振り返 りフィールドという言葉を告げたようなのでおそるおそる荷物を持って席を立った。運転手はトランクからパックした自転車を出し道ばたに置き、バスに乗り込みむとさっさとバスは発車して行ってしまっ た。

想像はしていたが、こんな寂しい町で降りたのはもちろん自 分一人。ガソリンスタンドがあるだけで何も回りにない殺風景なと ころで眠い目をこすりこすり自転車を組み立てる。ふと冷静になると非常に寒い。ここはロッキー山脈も近く標高が高いだけでなく、 大きな山々に囲まれているため、夜は明けているにもかかわらず太陽は見えない。炎天下の道を走る覚悟でいたため、かなりめんくらっ てしまった。

組立てた自転車にまたがり、ニュージーランドを走って以来 久しぶりのサイドバックの荷物の重さに閉口しながらふらふら走る。 トゥクリップに足を入れそこなって上から踏んでしまったり、ペダ ルの裏を踏んだためにクリップが地面にぶつかったりしてついにハ トメのところから折れてしまった。自転車に乗り始めてすぐにトラブルに見舞われてしまい、先が思いやられる。フィールドの町に入っ たところに立つログハウスの入り口で予備のクリップと交換する。

ログハウスの中を覗くと人気がなく、ドアが開いている。あ んまり寒いので、失敬して中に入ると子どもが書いたような絵が張っ てあるだけで、家具など何もなかった。日本で言えば公民館のような集会所なのだろうか。

フィールドの町中をうろうろする。町中と言っても未舗装の道が幾筋かあるだけの小さな集落で、朝早いのでもちろん閉まっている雑貨屋のような店が1軒と、普通の住宅がポツリポツリとある。空き部屋ありの看板を出しているモーテルを見つけたので午後また来ることにする。

来た道を戻り町の出口にさしかかると変な形をしたトラックが鉄道の踏切をふさいでいる。通過することもできず、自転車を止めて眺めていると、その車は線路の上に平行に駐車してしまった。ますます横切ることができなくなったのでどうしようかと思っていると、トラックのタイヤの前後から鉄道用の車輪が出てきて、車体を持ち上げてそのまま線路を走っていってしまった。チャンスを逃さずカメラのシャッターを切ると運転手がこちらを見てニヤっとした。

さっきバスを降りた所にあるガソリンスタンドが営業していて、なにか食料も売っていそうなので入ってみる。電子レンジで温めて戻す冷凍ハンバーガーとm&m'sというタブレット状のチョコレートを買い込む。やっとこれで朝食らしき物にありつけたわけだ。

Nature Bidge 09:30着 10:00発
s5tr
s5bls5br
Natural Bridgeに到着s5tr
s5bls5br
Natural Bridgeに到着
岩の割れ目を水が流れ橋のようになっているs5tr
s5bls5br
岩の割れ目を水が流れ橋のようになっている
Natural Bridgeの看板s5tr
s5bls5br
Natural Bridgeの看板

トランスカナダハイウェイ(国道1号線)を町からバンクーバー方向に少し戻り、右に分かれ数キロメートル程の所にあるエメラルド湖に向かって自転車を走らせる。途中ネイチャーブリッジと呼ばれる小さな観光名所に着いた。川が岩を貫いて流れていて、岩が橋のように見えるのでこの名前が付いたようだ。

国道から分かれ、針葉樹林の森に囲まれた太い舗装道路をのんびり登る。登るとはいってもほとんど傾斜がないので、冷えた体にとって心地よい程度の登りだ。

Emerald湖 10:30着 11:30発
s5tr
s5bls5br
早朝のまだ寒いEmerald Lakes5tr
s5bls5br
早朝のまだ寒いEmerald Lake
湖面に映る美しい山々s5tr
s5bls5br
湖面に映る美しい山々

緑の森を抱えた山々が湖面を囲み、静かな湖面に緑色を映し出しているとてもきれいな湖だ。湖の周辺には貸しボートやバンガロー等の観光施設がじゃまにならない程度に存在していた。眠い目をこすりながら湖岸を散策していると、日本人観光客と思える団体がバスで現れた。

だんだん気温も上がってきて、着込んだ服を一枚一枚脱ぎながら来た道を戻る。針葉樹に囲まれた道を走っていると、本当にカナダまで来たんだという実感がわいてきた。

Field 12:00着
s5tr
s5bls5br
針葉樹林の森の中のEmerald Lakeへの道s5tr
s5bls5br
針葉樹林の森の中のEmerald Lakeへの道

フィールドの町に戻り、モーテルに向かう。入り口には外出中のメモが張ってあったのでボーとしながら、管理人の帰るのを待つ。

2時半頃、管理人が車で帰ってきたので泊まりたいと言うと、部屋を見せてくれた。寝室の他にキッチンやソファーのある広い居間など設備は申し分無い。他の部屋も見るかと聞かれたが、この部屋でOKだと告げて鍵を受け取り、ベッドにバタンキューと倒れ込んだまま寝込んでしまった。日付変更線を越える飛行機と夜行バスとを乗りついて日本からここまできたのだからかなり疲れがたまっている。

夕方起き出して、管理人にレストランの場所を聞き、指さす方向にある明かりを目指し歩いてとぼとぼ向かう。明かりがついた建物はこの町では珍しく3階建て以上あるようだ。どうも普通のレストランとは違うようで、建物に入ってから廊下を少し行くとそれはあった。

よくわからないので今日の定食というような表示を指さして注文する。ラバーとか書いてあるので何が出てくるのかと思ったら、レバーのステーキであった。好き嫌いのないのが自慢ではあるが、これは勘弁と言った感じだ。

この建物は鉄道の駅員の宿舎のようで、食堂(こうなるとレストランではない)に出入りする男たちはみな、いかつい体をして腕っ節の強そうな奴ばかりだ。目が合うと「レバーのステーキを残すんじゃねーよ、そこのよそ者め」と言われているような気がして、必死になって食べたのだが、さすがに300gぐらいあるので半分残してしまった。

.
| ←前日 | 写真1 2 3 4 5 6 | 地図1 2 | 詳細1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 | 日程 | トップ | 翌日→ |

©1987 - 2006 YOSHIDA, man