カナダサイクリング

カナダサイクリング 詳細
1987年8月25日 火曜日 アイスフィールドパークウェイを走り終えジャスパーに到着


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走行ルート
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Asabasca YHEdis Cavell山へ分岐点Edis Cavell山Edis Cavell山へ分岐点Jasper
天候
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晴れ
宿泊先
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Jasper Tourist Home
走行データ
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走行距離:60km
支払い
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ホットドックCA$1.25
コカコーラCA$0.85
夕食(ステーキ)CA$20.00
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Asabasca YH 10:00発
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朝起きて昨日の残りで簡単な朝食をとり、飲料水にするためお湯を沸かす。湯を冷ましている間にこのYHでも義務である掃除を終え、食堂の建物に行くと、食堂はすでに閉まっていて、お湯の入ったボトルが入り口に置いてあった。気さくな管理人さんはどこかへ出かけるらしく、さっさと戸締まりをしている。

アイスフィールドパークウェイ(国道93号線)は終点のジャスパーに近づいて平行に走る国道93Aと別れる。アサバスカYHを出るとすぐに分岐点があり、その国道93Aを行く。というのは天使が翼を広げたように見えるというエンジェル氷河へ行くためだ。この氷河のあるエディスキャベル山へは国道93Aから分岐して登ることになる。

Edis Cavell山へ分岐点 11:40着
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Astoria谷をひたすら登るs5tr
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Astoria谷をひたすら登る

国道93Aは舗装もいい加減であるが、さすがに交通量が少ない。途中、人気のないリーチ湖で静かな一時を過ごしたりしながら、エディスキャベル山への分岐点に到着した。ここからは山の山頂付近まで登る登山道だ。舗装されているとは言え、かなりな勾配が続きそうだ。同じ道を戻ってくるので思い切ってサイドバックを外し、工具や貴重品をフロントバックに詰め替えて登ることにする。分岐点の岩陰にサイドバックを隠して誰かに見つからないことを祈って登りはじめる。

案の定、かなりの勾配である。荷物が少なくなったにもかかわらずかなりきつい。お世辞にもきれいとは言えない舗装路を何台ものタクシーが登って行く。ガイドブックに書いてあった通り、鉄道やバスで移動している旅行者がエンジェル氷河を見に行くにはタクシーに頼らなければならないようだ。

Edis Cavell山 13:30着 14:40発
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羽根を広げたように見えるAngel氷河s5tr
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羽根を広げたように見えるAngel氷河
Edis Cavell山の麓s5tr
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Edis Cavell山の麓
眺めの良い谷間の景色s5tr
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眺めの良い谷間の景色
Edis Cavell山の碑s5tr
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Edis Cavell山の碑

天気はよく日差しがとても強い。エディスキャベル山への道は大部分が森の木々に囲まれていて日差しを遮ってくれる。何度も何度も休憩をとりながら走っていると、やっと山頂付近にあるちょっと不気味な湖、キャベル湖が見えてきた。

キャベル湖が見おろせるところまで登り、少し下って駐車場に着いた。平らに整地しただけの駐車場には30台程の車がとまっていて、皆そこからハイキングコースを歩いている。高さのためか、ほとんど木々の生えていない山肌に岩をどけて作っただけの歩道を標識に従って歩いて行くと、氷河によってできたと思われるU字谷を挟んで正面にエンジェル氷河が見えてきた。ちょうど天使の羽に当たる部分から中心に向かって氷河が合流し、方向を変えて手前の谷に向かって流れ落ちている。

ハイキングコースを歩いていると時折、ドスンドスンと地響きを伴った音がする。音の発生源がつかめないまま歩いてると一度、音と共にエンジェル氷河の先端のほんの小さな氷のかけらが落ちて行くのが見えた。この地響きの主はあの氷のかけらだったのだ。地形はいたって単純ではあるが、木などスケールを計る目安になる物がないため、氷河までの距離や落ちて行く氷の固まりの大きさがわからなかった。きっとあそこまではかなりの距離があり、家一件分ぐらいの大きさの氷が落ちているのであろう。あの地響きの大きさから判断するとそう考えるしかなさそうだ。

簡単にハイキングコースを歩き終えた後、来た道を快調に下る。途中、エディスキャベル山の脇を奥深くのびるアストリア渓谷越しに雪をかぶった山々を眺める。

Edis Cavell山へ分岐点 15:20着
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国道との分岐点で隠してあった荷物を装着し、再び今までの装備で走りはじめる。久しぶりの町であるジャスパーはもうすぐだ。

Jasper 17:10着
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ジャスパーは観光地ではあるが、落ちついたきれいな町だ。市街地の交通量も少なく、車は自転車より遅いと思えるような低速で走る。町の中心部には公園があって、色とりどりの花が花壇にたくさん植わっている。

ジャスパー駅のすぐ脇で、デビットに再会。彼は自転車はパックして別便で送り、単身オレゴンに帰るという。色々と話を聞きたかったが、あまり時間がないようで、私のいい加減な英語にやきもきしている。手を振り「goodby」と告げて別れる。

今晩はガイドブックに載っているツーリストホーム(民宿)に泊まることにする。ジャスパーにはウイスラー山の麓にYHがあるだけで町中にはない。自転車でずいぶんうろうろして、ストリートの名前や家主の名前を照らし合わせ、やっとの事で目的のツーリストホームを発見した。ツーリストホームと言っても普通の民家の空き部屋を使わせるので、他の家々と全く見分けがつかない。

ツーリストホームの切り盛りをしているおばさん(おばあさん)は私を見るなり得意げな顔でガイドブックに載っているだろうと私に話しかける。おかげで日本人がたくさん来るらしい。今まで来た人の話を大声でする元気のいいおばさんだ。

同泊の女の子2人と食事に向かう。場所は町の中心部との中間にあるレストランで、ツーリストホームのおばさんおすすめだ。専門学校の学生だと言う2人は、カナダ全土を鉄道でまわるつもりだったが、近年珍しいカナダ国鉄のストライキのため、バスに切り替えたという。食事をしながら様々な情報交換をする。

食事から戻ると、ツーリストホームのおばさんは自分のリビングに我々を招き入れ、40チャンネルもあるケーブルテレビを見ながら、お茶とお菓子を食べる。簡単な英語で日本について色々なことを話した。

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