再びバンクーバーのバスディーポに戻ってきた。眠い目をこすりながら、待合い室でバンクーバーの町が起き出すのを待つ。待っている間にやはり町中をうろつくには自転車が一番と考え、日本まであけないであろうと思っていた自転車のパックをほどく。一緒のバスに同乗した日本人2人と朝食を取るためマクドナルドに入る。
今日の飛行機で日本に帰るという一人と別れ、私と同じ明後日に日本に帰るK君と行動を共にする。まずはK君が一度泊まったことのあるというYMCAにツインの部屋を2泊分確保する。
YMCAで一服した後ダウンタウンに繰り出す。まず免税店で土産の買い物をする。例によって免税店は日本人が多くいたが、汚らしい格好をしているのは我々だけであった。お酒やメープルシロップを数本購入して代金を払う。商品の受け取りは空港内のカウンターで出国が済んでからというシステムだ。
ロックの好きなK君につき合いレコード屋等を回り、私も何枚か日本では手に入らなそうな珍しいCDを数枚買い求める。
バンクーバーでもっとも古い地区であるガスタウンを散策して遅い昼食を済ませ、早めにYMCAに戻る。最後の洗濯をしている間に着古したTシャツや下着等、もう旅が終わるので不必要と思われる物を処分し、荷物を少しでも軽くする。そうこうしているうちに 2人とも夜行バスの疲れのためベットでうとうとしてしまった。
夕食はシーフードをめいっぱい食べようと提案すると、K君は食欲もないし魚介類は苦手なので夕食は取らないと言う。パトカーのサイレンが響く中、一人で繁華街に出かける。若者が大勢繰り出して騒いでいたが、他人に危害を加えるような雰囲気ではないので、食事の後も遅くまで開いている店を覗きながらYMCAに戻る。