サスカチュワン交差点からは川沿いの登りになるが、今日宿泊するランパートクリークYHは30分ほど行ったところにあった。道から少し入ると広い広場があって、今までのYHと違い人がたくさんいる。
このYHは一昨日コーラルクリークYHでお世話になったディビットが言っていたようにかなりおもしろいYHのようだ。到着していきなり今日はタダだと言うのだ。「ホワイ?」と中学で習った英語を発すると、今日はバレーボール大会だからタダでいいという。少し低くなった所に作られたバレーボールのコートではすでに白熱?した試合が展開されていた。軽快な音楽がジープのラジオから絶えず流れている。私もゲームのカウント役などをさせられ、緊張しながら英語でカウントをとる。皆しきりに体を動かし、腹が減るといくらかの金を払い、焚き火の上に載せた金網でハンバーグやフランクフルトを焼きパンに挟んで食べ、樽からわき出る泡の多いビールでのどの渇きを潤す。とにかく今日は近隣からダダでいいからと友人知人をたくさん呼んで、飯を作る暇も惜しんでバレーボールをやって騒ごうと言う企画らしい。
日本の北海道より緯度が高いので夜8時をすぎてもまだ外は明るい。さすがに9時を回ってだんだん暗くなってきた。山奥のYH なのでガス水道はもちろん電気も来ておらず、当然バレーボール大会は終わりである。と思っているとさにあらず。ジープがバレーボールのコートに向かって斜面を降りようかというところで止まり、ヘッドライトを点ける。ラジオのスピーカーがコートに向けられるとより一層盛り上がってきた。
昼間自転車で走ってきてさんざん騒いだ私には、疲れてもうこんな奴等とはつきあっていられないと、車で旅をする女性2人男性1人のグループと一緒にサウナにはいることにした。若い女性とサウナに入るということでちょっと期待したのであったが、真っ暗な小屋の中では声がするだけ。暗さを覚悟して用意していたミニマグライトで、皆の膝の上に足を載せてくるルーシーの足の指をくすぐるとキャッキャの大騒ぎ。今度は小屋を出てサウナ小屋のすぐ脇を流れる川にで水の掛け合いをして、またまた大騒ぎ。