ノルウェーサイクリング

ノルウェーサイクリング 詳細
1991年9月11日 水曜日 サイクリングも後半に突入しやっと好天に恵まれる


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走行ルート
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Bergen Montana YHTrangereidVaksdalDale
天候
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晴れ
宿泊先
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ゲストハウスDale Vertshus
走行データ
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走行距離:61km
支払い
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昼食(食料品店でジュース,ヨーグルト)NOK17.00
ゲストハウス宿泊料金NOK320.00
マーケット(食事の材料)NOK91.80
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Bergen Montana YH 10:00発
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Bergen Montana YHs5tr
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Bergen Montana YH

今日は久しぶりに晴れている。YHを出て、ベルゲンの市街地とは逆の方向に住宅地を抜けて進む。田舎では幹線道は1本しかなく迷うこともなかったが、大都市の郊外は交錯する道が多く、目的地に向かう幹線道にたどり着くまで何度も地図との睨めっこを繰り返す。今日の目的地であるヴォスの町へ向かう幹線道がなかなか見つからないので、地元の人に何度か聞くことを試みたが、はっきりした答えが得られない。おそるおそる進んで行くとやっと地図に記載された地名の所を通過するようになり、地図との同期が取れてきた。

Trangereid 12:10着
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Bergenを出てDale方面へs5tr
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Bergenを出てDale方面へ

ここからは幹線をはなれ、オスロに向かう鉄道沿いの道をダーレの町に向かう。今日の目的地であるヴォスへは、標識にならって幹線を行くより、こちらの方が何故か近い。フィヨルドからはかなり高いところを通るこの幹線道路から別れ、かなり下って鉄道沿いの道を行く。

交通量が少ない緑の中の道をフィヨルドを見ながら快適に走っていると、トンネルに出くわした。いやな予感が的中しトンネルの中は真っ暗だ。青ざめて地図で確認するとこのコースにはいくつかトンネルがあり愕然とする。唯一の明りである単三電池2本の小さなミニマグライトを専用のベルトに着けて頭に巻き、行くしかないとあきらめてトンネルに入る。本当にトンネル内は真っ暗で、途中まで行けば何とか出口の明りが見えるのでそれをたよりに走るしかない。数百メートルのトンネルを冷や汗をかきながら2つほどクリアーした。

3つめのトンネルは1km以上あり、おまけに路面は砂利だ。中で舗装工事をしていようで、入口付近には工事車両が止まり、トンネル内に騒音が響いている。トンネルの内壁から数十センチ張り出した反射版が数メートルおきに設置してあるので、それに貧弱なライトの明りを当て、何とか方向を確保するしかない。恐る恐る進んで行くと、いきなり壁にさえぎられた。ほとんどパニック状態で自転車を降り、明りで周囲を照らし確認すると、思ったよりトンネルはカーブしていて、片側の壁にある反射版2つをトンネルの両サイドにあると勘違いしたようで、間にある壁に突っ込んでいたわけだ。まだトンネルに入ったばかりでこんな始末で、先が思いやられる。

自転車を押してとぼとぼ歩いて行くと工事の明りが段々見えてきた。こんな明りでも暗闇の中では助かる。希に通りかかる自動車の明りもこんなにもありがたいと思ったことはない。工事をしている人に変な目で見られつつ、今度は出口の明りを目指してまた真っ暗闇の中に入って行く。出口の明りが見え、トンネルを出たときには、ぐったりしてしまった。いったいトンネルを抜けるのにどれぐらいの時間がかかったのだろうか。たったの数分だったのかもしれないが、1時間ぐらいに感じたトンネルだった。

Vaksdal 13:00着
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またトンネルだ。今度のトンネルは新しいが、やはり暗く長く手ごわそうだ。しかし、幸い脇道があるのでそっちを行く。ここはバクスダルの町の入口のようで、脇道のとなりにトンネルの出口を見る辺りから、小さなフィヨルドを見下ろす斜面に立つ別荘のような家がポツポツと見え始めた。

車は元より、人通りも少なく、とても静かな昼下がりの別荘地である。食料品店ででジュースやヨーグルト等を買って、久しぶりの暖かな陽射しの中、駐車場に座り込んで昼食とする。

Dale 15:00着
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谷間の町Dales5tr
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谷間の町Dale
TV Bergenのテストパターンs5tr
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TV Bergenのテストパターン

いくつかの小さなトンネルを何とかクリアーしダーレの町に着いた。ここからも当然、鉄道沿いの道を行くため標識に従い左に折れ真新しい舗装道路を少し行くと、なんと町はずれに柵があり行き止まりだ。マーケットから出て自動車に乗り込もうとしている人に道の様子を尋ねると、その道はまだ完成していないと言う。地図をどう見ても計画路線に見えないが、どこかに注意でも書いてあるのだろうか。

そうなると、計画を変更してさっき走ってきた道をそのまま行くしかない。鉄道からそれて、きつそうな山道を登り、少々高いところにあるダム湖を通り、再び鉄道沿いにヴォスの町を目指すわけだ。計画より少し遠回りになるが、それよりもきつい登りがありそうなので、今日中にヴォスに着くことはちょっときつい。それにこのコースにも恐怖の真っ暗トンネルがあるかもしれないので今日はこのダーレの町に泊まることにする。

ダーレの小さな町をうろうろするが、どうもホテルなど宿泊施設が見あたらない。どうも宿泊施設とは違うようだが、大学の寮のような感じの建物に入り、受付のようなところで尋ねようとしたが、誰もいない。とにかくどこかで尋ねるしかないとインフォメーションの看板に従い、案内所を目指すとそこはどうも宿泊も出来る施設であることがわかった。

ノルウェー語でVertshusと書いてあるこの宿泊施設はゲストハウスの様な所らしく、数人で長期滞在できるような部屋の構成になっている。ソファーにテレビと暖房器具の揃った広いリビング,大きなベットが2つある寝室,調理器具や調味料の揃った台所,ちょっと古い湯船のバスルームが着いてNOK320だから、とても安い。これは自炊しかないなと思い、明日の朝食もキャンセルし、近くのマーケットで買い出しをしていろいろ作り、たんまり食べた。特に小海老の入ったペースト状の食べ物がおいしくて、パンに塗ったりして食べる。その後わけのわからない地元のテレビを見て、冷え込んできた部屋を電気ストーブで温め、豪華なベットでぐっすり寝た。

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