スイスサイクリング

スイスサイクリング 詳細
1989年9月2日 土曜日 レマン湖岸の町モントレーまで走って車中の人に


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走行ルート
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Martigny YHSion城Montreux駅Geneve駅Zurich HB駅
天候
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雨のちくもり
宿泊先
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チューリッヒのHotel
支払い
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ライゼゲペックSF7.00
鉄道運賃(モントレー〜チューリッヒ)SF5.00
M&M'sチョコレートSF1.20
昼食SF10.20
乗り越し料金(ローザンヌ〜ジュネーブ)SF14.40
コーラSF2.90
ホテル宿泊費SF80.00
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Martigny YH 08:45発
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Martignyの砦s5tr
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Martignyの砦

朝起きると残念ながら小雨の天気。最後の走りだと思って頑張るが、途中 本降りになる。ポンチョを出して着込んでひたすら走る。

レマン湖が見えてきた。湖岸はオートキャンプ場が沢山あって、大きなパラソルがにぎやかだ。その中を昨日の2人組サイクリストを見つけるが手を振っ ても気が付かないようだ。

Sion城 11:15着
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Leman湖畔のSion城s5tr
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Leman湖畔のSion城

バイロンの叙事詩「シオン城の囚人」で有名なレマン湖に浮かぶシオン城が見えてきた。

自転車を止めていざ見学というところで、さっきのサイクリストが追い付き、サイクリストサミットが始まる。彼らはドイツ人の学生と機械技術者のペアで、走り始めてもう1ヶ月になるそうだ。昨日はレマン湖沿いに泊まり、これからローザンヌを通ってドイツに帰るらしい。こちらは10日程の旅であると言うとびっくりしていた。

もう出発すると言う彼らと別れ、シオン城の見学を始めようと思ったところで、今日は土曜日であったことに気が付く。もしかしたら12時迄しか銀行は開いていないかもしれないと思い、見学そっちのけで自転車に飛び乗りモントレーの街に向かう。もし今日両替が出来なければチューリッヒに行くことができず、明日の飛行機に乗れなくなるのでかなりあせって走る。

Montreux駅 12:00着 14:09発
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Montreux駅でドイツ人サイクリストとs5tr
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Montreux駅でドイツ人サイクリストと
Montreus駅から特急でZurichへs5tr
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Montreus駅から特急でZurichへ

先に出たサイクリスト2人に追い付き事情を話すと、(今考えるとなんて言ったのか覚えていないが必死に話した)どうも今日は銀行は開いてないようだ が、取り合えずインフォメーションに行ってみようとかなんとか言っているので 付いて行く。

メインストリートを行くとすぐにインフォメーションがあった。彼らが尋ねたところ、モントレー駅で両替してくれるとのことでほっとした。彼らも両替するそうなのでまたまたご一緒願う。

ごみごみした街中を走りモントレー駅に向かう。踏み切りを越えると右手に駅らしきものが見えるので線路沿いに入って行くと、かんじんの駅舎は反対側であった。彼らはすこしもひるまず、踏み切りまで戻り、踏み切りの脇からホー ムに向かって入って行く。あっというまにホームに着いてしまった。こんな所に 自転車で入っていいのかなとキョロキョロしていると、彼らも周囲の人も平気な顔をしている。改札のある日本の駅では考えられないことだ。

駅は斜面にあり、両替窓口や駅のオフィスはホームより1階下にある。博物館のような歴史のある洋館の階段を下って両替に行く。両替を済まして彼らとホームで写真を撮り、別れの挨拶をする。.

駅の外から坂を下り、駅の正面で自転車をばらす。雨で汚れた自転車や雨具を乾かしながら時間をかけてパックする。ライゼゲペック(旅行者手荷物託送 システム)に明日の昼までに国際空港に着くことを確かめ、自転車を預ける。

列車は広い軌道の上を安定しながら走る。スピードもかなり出ている。ローザンヌまでレマン湖沿いに走り、その後首都ベルンを経由してチューリッヒに向かう予定だ。

ローザンヌでは他の列車との連絡のためか20分ぐらい停車していた。うとうとしていると発車したようで、列車は快調に走っている。てっきりローザンヌでスイッチバックしてチューリッヒに向かうと思っていたので、進行方向が変っていないことにびっくりした。次に止まった駅は、なんとジューネーブとローザンヌとの中間の駅であるニヨンの駅であった。この列車はチューリッヒに向かわず、ジュネーブに向かっていたのだ。この列車で乗り換えなしで、チューリッヒに行けると思ったのはどうも早合点だったらしい。

このニヨンの駅で降りようかどうしようか迷ったあげく、結局列車は出発した。車掌さんがまわってきたので、乗車券を見せると親切にローザンヌで乗り換えそこなったことを教えてくれ、次の終点ジュネーブでチューリッヒへ行く列車に乗り、折り返さなければならないことを教えてくれた。

Geneve駅 15:25着 16:00発
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来る予定のなかったジュネーブに着いてしまった。最初の希望はジュネーブから飛行機で帰ると言うものであったので、複雑な気分だ。今日中にチューリッヒのYHに着けば良いので時間はあるのだと自分に言い聞かせ、折り返しの列車が発車するまで駅前でボーとする。駅にはオレンジ色のスマートな列車が沢山止まっている。ここはフランスに近いのでパリからの新幹線TGVの終点になっている。

経由違いでチューリッヒに向かう先発の列車を見送り、5分後に出る列車に乗ることにする。発車のベルが鳴ったので、ホームをのっそり歩いている駅の人にチューリッヒへ行く列車であることを確認して飛び乗った。

今度こそ間違えずにチューリッヒに行ける。スイスの鉄道は駅に改札がないので必ず検札か来る。どこかで見た人が検札に来た。さっきホームで声をかけた人はこの列車の車掌さんだったのだ。ベルが鳴ってものんびりホームを歩いているので、てっきり関係ない駅員さんだと思っていたのに...

その切髭をはやした大柄の紳士的な車掌さんに切符を見せると怪訝そうな顔をするので、ひたすらローザンヌで間違えたことを伝えた。彼はちょっと悩んだあげく、ローザンヌからジュネーブの間の片道料金だけ支払ってくれと私に告げ、今度は乗り換えずにチューリッに行けるよと教えてくれた。スイスの鉄道は、乗り越しであってもちゃんと切符をもっていないと罰金までとられると聞いていたので、ほっとした。

向かいの席に座っている35歳ぐらいの男性に話しかけられた。彼は看護士の勉強をしていて、私は東京で働く社会人だと言うと、さぞクレイジーな生活であろうとなぐさめてくれた。

Zurich HB駅 19:00着
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Zurichの町s5tr
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Zurichの町
Zurichの町を走るトラムs5tr
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Zurichの町を走るトラム

天候があまり優れない。ローザンヌからは車窓の景色も見ずにうとうとしているとチューリッヒ駅に着いた。広くて薄ぐらく歴史のあるチューリッヒ駅がいかにもドイツ文化圏に来たんだと言う印象を私に与えた。

チューリッヒのYHは駅から遠い。行きかたがよくわからないのでインフォメーションで尋ねると、カウンター嬢は申し訳なさそうな顔をして、YHは満員だと告げた。今日は土曜日であるので、列車を乗り換えそこなったことが致命傷になったようだ。チューリッヒのYHは人気があるので是非泊まってみたかったが残念だ。駅近くのホテルを紹介してもらってそこに泊まることにする。

ホテルに荷物をおいて近くの繁華街に繰り出す。石畳の薄暗い裏通りであるが、いろんな人がたむろしている。一見治安がわるそうで、日本人など一人もいないが、人々は酒に酔い、陽気に歩いている。どの国に行っても「同じ味」のマクドナルドで食事をして、屋台をちょっと大きくしたようなカウンターの店で、ビールとフランスパンに穴を開けてソーセージを差し込んで作ったホットドックをたのむ。表通りの商店のウインドウをながめながら土産の算段をするが、明日は日曜で商店は閉まっているので買うことが出来ないのだ。

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