スイスサイクリング

スイスサイクリング 詳細
1989年8月29日 火曜日 グリムゼル峠を越え、バリスの谷へ


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走行ルート
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Meiringen YHMeiringenAareschluchtGuttannenGrimsel峠(標高2,165mh)Oberwald Zimmer
天候
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晴れ
宿泊先
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Oberwald Zimmer
支払い
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各種地図SF23.50
昼食(オムレツなど)SF10.10
コーヒー(2杯)SF5.00
夕食(魚料理など)SF25.10
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Meiringen YH 09:20発
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朝起きると快晴とまでは行かないが、強い日ざしが窓から注いでいる。パンとバター、ジャムとコーヒーのシンプルな朝食をとり、出発の準備にとりかかる。

昨日声をかけられたおじさんが来て、グリムゼル峠は昨日の雪で峠の積雪は数十cmになったそうでとてもハードであるとのこと。でも今日は天気がよいのでぜひグリムゼルを越えたいと言うと、その先のコースの情報も色々教えてくれた。モンブランをあきらめることになるかも知れないが、彼の薦めの通り、マッターホルンの町ツェルマットに行くことにした。

Meiringen 09:40発
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街のインフォメーションで教わった本屋で地図を購入しいよいよグリムゼル峠の登りに出発である。昨日歪んだフロントホイールのせいで、どうもブレーキ時の音がうるさい。

谷を登っていくと、早くも角度が増し、地図では等高線の密度が濃く見える所を2箇所垂直に横切っている。この分では先が思いやられると思いつつ走っていると、すぐにピークに達した。もう一つの濃い密度の等高線は登りではなく下りの斜面だったのだ。と言うことは、コブの様な小さな山というか巨大な岩が谷をふさいでいる事になる。谷を流れる川の水は一体何処へ行くのか?

Aareschlucht 10:17着 10:47発
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Aareschlucht渓谷s5tr
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Aareschlucht渓谷

せっかく登ったのに下るなんて...と思いながら下っていくとアーレシュルフトと言う観光名所の入り口があった。なるほどこれが昨日YHで一緒だった日本人が言っていた巨大な岩の割れ目のことだ。今越えてきたのがその巨大な岩だったんだ。自転車を止めていくらかを支払い、観光客になりきった。

谷を流れる川まで、張り出した工事現場の足場みたいなところを下って行き、今度は川沿いに割れ目の奥に入り込んでいく。一番狭いところで1メートルも満たない川巾に、普通のところで20メートルもある川の水量が流れるわけで、よっぽどの深さであることが推測できる。一番狭いところを過ぎるとすぐに反対側の入り口に出た。ここはもう昨日泊まったYHに近いわけで、ふりだしに戻ってしまったことになる。なにかむなしくなり、さっさと入り口に引き返す。

アーレシュルフトを出て再び自転車にまたがり巨大な岩を下る。インネルトキルヒェンでスーステン峠へ登る道に別れを告げ、またまた始まった登りをひたすら走る。なかなかいいペースで距離を稼ぐ。

Guttannen 12:10着 13:00発
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Grimsel峠への登り道s5tr
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Grimsel峠への登り道

ゴッタンネンは国道沿いには郵便局、CO-OP、レストラン兼ツィンマー(簡易ホテル)が数軒あるだけという小さな集落だ。食料を買い込んで昼食にしようとしたが、ちょうど12時を過ぎた時間でCO-OPは閉まっていた。仕方なくレストランに入り、わけのわからないものをたのんだらオムレツであった。田舎に来ると英語が通じないので面白い。

食後に郵便局の前のベンチで日向ぼっこをしていると、先ほどレストランで食事をしていたおじさん達がやってきて雑談している。ほどなく林業作業に使うような車が到着して、全員拾われていった。

峠の登り道もだんだんきつくなってきた。地図で峠までの距離や角度、道の様子を確認しつつ走る。きっと峠手前の人造湖の付近は楽であろうと元気づけながら走る。

左に大きくカーヴをして川の反対側を登り、大きなトンネルの手前に来た。普通トンネルの中は角度が緩いはずなのでほっとしていると、トンネルは自動車専用で、歩行者や自転車は脇の旧道に行かなければならない。普通トンネルは険しいところを回避するために作られるものなのでがっくりしながら登る。しかし、崖っぷちの道の道路拡張をあきらめトンネルを掘ったようで、角度はトンネルの中も変わらないようであった。

前方の遥か高いところにに堤防のようなものが2段に見える。あっ!あれが川をせき止め人造湖を造っているダムだ。こことこんなにも標高差があるとは...。標高も高くなり、雲もかかってきて、段々寒くなってくる。山の斜面に昨日積もった雪が見えてくる。

道が人造湖の水辺に添っている部分はおのずと平坦になるため、ダムの最上部までのアプローチにしわよせが来る。ひたすらダムの最上部を目指して走る。むちゃくちゃ苦しい。スイスアルプスを越えるのだからと自分に言い聞かせて走る。二つ目の人造湖(グリムゼル湖)のダムを過ぎると除雪した雪が路肩に積みあげらあれていた。

Grimsel峠(標高2,165mh) 16:58着 17:40発
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除雪された前日の雪s5tr
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除雪された前日の雪
Grimsel峠の下り道を見下ろすs5tr
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Grimsel峠の下り道を見下ろす
Furka峠方面との分岐点s5tr
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Furka峠方面との分岐点

グリムゼル湖からの苦しいつづら折が始まった。風が強くなり、体は熱いが手足は冷えてくる。おまけに雪解け水が路面を凍らせていている。途中ロードレーサーに乗った人とマウンテンバイクのおじさんに軽く抜かれた。

やっと視界がひらけて峠の建て物が見えてきた。もう路肩に積まれた雪は 1mにもなる。峠の標識が見えてきたときには峠を抜ける風はピークに達し、写真も撮らずにカフェに飛び込み、コーヒーを2杯飲み、暖をとる。

持っている衣類を全部着けていよいよアルプスの下りである。ちょっと下るとフルカ峠に登るつづら折れの道が前方の山に見え、そのそばにローヌ氷河が青白い輝きを見せ始めた。この氷河はヴァリスの谷を下ってレマン湖に注ぐローヌ川の上流に当たり、これからこの水と共に下っていくわけである。写真を取りながらゆっくり下る。

眼下に見えてきた集落は、逆に谷を登ってくるとフルカ峠とグリムゼル峠の分岐点のグレッチュという街で、昔は鉄道が延び、ローヌ氷河見物の人で賑わったところだそうだが今では人気がない。まさしく分岐点のT字路でマウンテンバイクのアベックサイクリストとすれちがった。こんな時間からフルカ峠を登るのか思っていたら、ひかえしてきてここで宿泊するようであった。

Oberwald Zimmer 18:40着
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峠を越えヴァリスの谷側に下ってくると雲がほとんどなく、傾いた日ざしがとてもきれいに雪をかぶった山々を映しだす。もうこんな時間だし、極度に疲労して体も冷えているので早く宿を見つけて落ち着きたい。オーバーバルトの集落の入り口に宿泊施設の表示が出ているので、国道からそれて集落にはいる。

ツィンマーの看板が見えたので飛び込む。併設されたレストランのカウンターの端でチェックインした。50SFなり。部屋に入るなりベットに倒れ込んでしばらくボーとした後、足が異常に冷えていることに気がつき、とりあえず熱いシャワーを足に浴びる。レストランで英語のほとんど通じない主人に魚が食べたいとつげ、ビールとバターライスで食事を済まし、早々に寝る。

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