ゴッタンネンは国道沿いには郵便局、CO-OP、レストラン兼ツィンマー(簡易ホテル)が数軒あるだけという小さな集落だ。食料を買い込んで昼食にしようとしたが、ちょうど12時を過ぎた時間でCO-OPは閉まっていた。仕方なくレストランに入り、わけのわからないものをたのんだらオムレツであった。田舎に来ると英語が通じないので面白い。
食後に郵便局の前のベンチで日向ぼっこをしていると、先ほどレストランで食事をしていたおじさん達がやってきて雑談している。ほどなく林業作業に使うような車が到着して、全員拾われていった。
峠の登り道もだんだんきつくなってきた。地図で峠までの距離や角度、道の様子を確認しつつ走る。きっと峠手前の人造湖の付近は楽であろうと元気づけながら走る。
左に大きくカーヴをして川の反対側を登り、大きなトンネルの手前に来た。普通トンネルの中は角度が緩いはずなのでほっとしていると、トンネルは自動車専用で、歩行者や自転車は脇の旧道に行かなければならない。普通トンネルは険しいところを回避するために作られるものなのでがっくりしながら登る。しかし、崖っぷちの道の道路拡張をあきらめトンネルを掘ったようで、角度はトンネルの中も変わらないようであった。
前方の遥か高いところにに堤防のようなものが2段に見える。あっ!あれが川をせき止め人造湖を造っているダムだ。こことこんなにも標高差があるとは...。標高も高くなり、雲もかかってきて、段々寒くなってくる。山の斜面に昨日積もった雪が見えてくる。
道が人造湖の水辺に添っている部分はおのずと平坦になるため、ダムの最上部までのアプローチにしわよせが来る。ひたすらダムの最上部を目指して走る。むちゃくちゃ苦しい。スイスアルプスを越えるのだからと自分に言い聞かせて走る。二つ目の人造湖(グリムゼル湖)のダムを過ぎると除雪した雪が路肩に積みあげらあれていた。