東九州サイクリング

東九州サイクリング 詳細
1992年8月28日 金曜日 高千穂峡を見て夜神楽を堪能


| ←前日 | 地図 | 詳細1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 | 日程 | トップ | 翌日→ |
.
.
走行ルート
s5tr
s5bls5br
村田屋旅館YH →[九十九曲]→ 高森峠高千穂町中心部高千穂峡高千穂YH
天候
s5tr
s5bls5br
晴れ
宿泊先
s5tr
s5bls5br
高千穂YH
走行データ
s5tr
s5bls5br
走行距離:45km
支払い
s5tr
s5bls5br
スポーツドリンク¥110
スポーツドリンク¥110
昼食(うどん他)¥1,050
アイスキャンディー¥100
フィルム¥450
YH宿泊料金¥3,500
高千穂神社夜神楽¥300
ビールつまみ等¥754
.
.
村田屋旅館YH 08:35発
s5tr
s5bls5br

朝から峠を越えて、高千穂に向かうのだが、距離が短いので気が楽だ。時間がある時はもちろんのこと、なるべく新道をさけ、車の少ない旧道を名所旧跡を見ながら、のんびり走ることにしている。阿蘇外輪山を越える高森峠は、千本桜のある旧道、通称九十九曲が新道とは別にある。YHの前の道を上がって行くとそのまま旧道の入口に出る。

旧道は路線バスが走っているらしく、途中にバス停がある。少し登ると道が太くなり、新道に出る標識があった。もう新道と合流かと残念がっていたら、よく見ると細い道が別の方向に続いている。これが旧道の続であろうと、行ってみると、やはりここから本格的な九十九曲のようで、上の方までつづらおれが続いているのが見える。沿道に植えられた、今はもちろん開花していない沢山の桜の枝葉を見ながらのんびり登る。阿蘇山も山頂付近が雨雲に覆われた昨日より鮮明に見える。

高森峠 09:30着 10:20発 九十九曲経由
s5tr
s5bls5br

峠に近くなり、いよいよ新道に合流してトンネルを越えねばと思ったところにちょっとした観光案内図と何かの碑があった。新道を登ってきて何も知らずにトンネルに吸い込まれて行く車を横目に、休憩がてらに案内図を眺めていると、新道を横切りもうちょっと行くと、旧峠のトンネルがあることがわかった。もうちょっと登ることになるが、時間もあるので行ってみることにする。

少し行くと展望台の看板が有り、道から直角に谷に向かいせり出した小さな尾根の上に道がある。自転車をとめ道を行くと、阿蘇山がよく見える頂に出る。道には手摺が有り、休憩所としてちょっとしたベンチが有る。もっといくと遊歩道が下っていて、道が崩れ手摺が崩壊して先に進めないので諦める。下る階段に腰掛け、パノラマ写真を撮って、30分ほど阿蘇山をみてすごす。遥か下を走る新道のトンネルから出てくる車を見ていると、新道から外れたためにこんなにいい展望台が忘れ去られていることを残念に思うと同時に、自分が静かにここを独り占めしていられることをこのうえなく幸福に感じる。

展望台を後にし、旧道のトンネルに向かい走り出す。ほとんど走らないうちにトンネルに到着した。暗いトンネルの中から見る明るい阿蘇外輪山の景色も素晴らしく、自転車をフレームに納め、シャッターを押す。ここから高千穂へはほとんど下りのはずだと思い、快調に下り始める。ところが新道と合流するところで高千穂野の方向がわからなくなってしまった。高千穂というこの辺ではメジャーな町であるにもかかわらずはっきりしないのはなぜだろう。この辺は熊本県で、宮崎県との県境の近くだからか、変則交差点の方向表示は紛らわしく、地図と照らし会わせても不可解きわまりない。

高千穂町中心部 13:30着 14:50発
s5tr
s5bls5br

結局、国道を名乗る一番細い道を選択し、どうにでもなれと半分やけくそで走り始める。このコースどうやら目的のコースに違いないのだが、20万分の1地勢図では想像もつかないようなアップダウンで最後に高千穂に下って行く。何度も不可解な登りや下りをさせられながら、やっと高千穂の町に到着した。

高千穂町の中心部に行って観光案内所でも探そうと、駅前まで行くが見あたらず、バスターミナル付近で昼食をとり、感で高千穂峡を目指す。まもなく高千穂峡の看板があった。さすがメジャーな観光地である。谷間に向かいガンガン下ること数分、帰りの登りにびくびくしながら高千穂峡の一番低いところに到着。自転車を止め歩いて遊歩道を巡る。火山の噴火で出来た地層を水が縦に侵食して出来たような、水の豊富な美しい谷間である。谷の上流へ行くと、遊歩道の終点には谷を横切る橋があり、自転車で下ってきた道から少し脇に入ったところに位置する。ここに自転車を止め、遊歩道を反対方向から歩いて往復すればよかったと後悔した。

高千穂峡 15:00着 16:00発
s5tr
s5bls5br

自転車の止めてあるところにを戻ってきて、高千穂YHに今晩の宿泊予約の電話をして、休憩をとる。自転車のところに向かうと家族連れに記念写真を撮るためのカメラマン役を頼まれた。流行のオートフォーカス一眼カメラを縦に構えシャッターを切る。その家族連れは、怪我をしたためか、腕を吊っている男の子が目立っていたので、遊歩道ですれちがった家族連れであることがわかった。

来た道を戻り、高千穂YHへ向かう。途中、写真店でフィルムを買い外に出ると小雨の中を荷物を背負いロードレーサーに乗って高千穂峡に向かうサイクリストを見かけた。

高千穂YH 16:45着
s5tr
s5bls5br

高千穂の町の中心部を抜け、郊外に向かい、小雨の中を10分ほど走って国道から旧道に入り間もなくYHに到着。着いたときには雨は上がって、日差しさえ見られるほどになった。

YHの車庫では1200cc以上の大型のクラスのモーターバイクが2台も止まっていて、1台を熱心にメンテナンスしている人がいた。埼玉から来た彼は、九州は大きなモーターバイクが似合うと言っていた。確かに本州と比べ道が広く、景色も雄大なのでそんな気がする。

高千穂神社 20:00着 21:00発
s5tr
s5bls5br

YHの夕食後、このYH恒例の夜神楽見学をするため高千穂神社に車で向かう。高千穂神社では毎日、観光事業として高千穂に伝わる夜神楽のダイジェスト版を実演している。体育館のような講堂に大勢詰めかけた観光客の前で、ユーモラスな踊りを披露してくれた。

暗闇の駐車場でYHのバンに乗り込みYHへ戻る。途中、YHのヘルパーの手引きで酒屋によって皆でビールやつまみを買いあさる。高千穂YHでは毎晩、こんな調子で酒盛りに突入するのだろうか。

高千穂YH 21:20着
s5tr
s5bls5br

YHに戻りビールをのみ同宿の人と話をした後、一人で作りかけのジグソーパズルを黙々としていると家族連れで来た小さい女の子が話しかけてきた。大学生?自転車?何日?と質問攻めである。一つ質問するたびに、部屋に戻って親に答を報告しているらしい。よく話を聞くと、今日、高千穂峡で写真を撮ってあげた家族の女の子だ。彼らは佐賀県から1泊か2泊の予定でドライブをしているそうだ。「すごか」「よか」のように「〜か」という九州弁の喋り方が印象に残った。

.
| ←前日 | 地図 | 詳細1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 | 日程 | トップ | 翌日→ |

©1992 - 2006 YOSHIDA, man