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朝食をとっていると、突然どしゃぶりの雨。皆唖然。回りの人が自転車でまわっている自分に連泊をすすめる。今日はどうしようかとうだうだ話しをしているうちに常連の小野さんと法政大学の学生である神山君と3人で姫島へ渡ろうということになった。 |
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今日は高千穂方面へバスで向かうという武田さんをバス停まで皆で見送りに行く。1度YHに戻り、支度をして小降りになった雨の中を伊美港へ向かう。伊美港はYHから歩いて20分程の距離。 切符を買い、小さなフェリーに乗船し、冷房の効いたカーペット敷きの小さな部屋に落ち着いた。出航の時間になり、フェリーは音もなくゆっくりと港を離れた。神山君は外を見ていなかったため、そのことに気がつかないほどで、港が遠くなり、姫島の山々が大きく見え始めてから驚いていた。 |
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伊美港から姫島へは20分程である。何でも夏祭りのときの珍しいメイクが有名で、そのころにはYHの常連も訪れるらしく、YHに写真が貼ってあった。1日で歩いて巡るにはちょうどいい島の大きさで、雨の中ポンチョを着て歩き回る。 |
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姫島では車えびの養殖が盛んで、まず島の北の方向に向かうと大きく近代的な養殖場がたくさんある。珍しく黒曜石?で出来た小さな岬を見たあと港付近へ戻り昼食とする。お好み焼き屋で海老のめいっぱい入ったお好み焼きで腹いっぱいになったので次は南端の灯台のある岬を目指す。 降ったり止んだりの雨の中を1時間ほど歩いて岬の灯台にたどり着く。休憩所で一服して缶ジュースを飲む。この島の中では、缶ジュースの類はデポジット制なので缶の回収費用があらかじめ価格に入っている。おかげで島内のゴミはほとんど無くきれいである。休憩していると団体さんのざわめきが聞こえてきたので、さっさと岬を見物し引き上げることにする。 団体さんは、どうも来るときの船で一緒だった人達のようだ。擦れ違いざまに「あの人達だわ」などという声がする。彼らはマイクロバスで移動しているようで、港に帰る途中で彼らの乗ったマイクロバスに抜かれた。 |
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姫島は何もないけど静かで、小さい島ながらそこそこの高い山がある面白い島だ。帰りのコースは往路とは山を挟んで反対側になる小さな峠を越えて港のある島の中心部に戻る。切符を買い、出航ぎりぎりの時間にフェーリーに飛び乗った。 往路と同様、カーペット敷きの小さな部屋に寝転がり、歩いて疲れた体を休める。一生のうち一度は夏祭りをみに来たいと思いつつ、離れて行く姫島を見つめる。 |
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伊美港着に着き、フェリーを下船すると、体操服姿の大勢の中学生が港でフェリーを待っていた。今日は本土の方でスポーツの試合でもあったのだろう。小さいながら姫島は国見町と比較しても活気はなかなかのもので、観光のみでなく、生活でもフェリーへの依存度は大きいらしい。 |
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YHに戻りさっそく風呂に入り、夕食後は同室の2人組MTBサイクリストのあとに洗濯機を使い、遅くまでYHのペアレントさんや今日1日一緒だった小野さんや神山君と話をする。小野さんとは遂に会社や仕事の話にまでなり、有意義な話が聞くことが出来た。 |