東九州サイクリング

東九州サイクリング 詳細
1992年8月23日 日曜日 国東半島で早速ミスコースし疲労困憊の一日


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走行ルート
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徳山駅徳山港竹田津港真玉竹田津港国見国見YH
天候
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晴れ
宿泊先
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国見YH
走行データ
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走行距離:30km
支払い
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朝食¥500
フェリー料金(徳山港〜竹田津港)
大人料金¥1,160
自転車料金¥590
昼食(天然車海老丼)¥900
スポーツドリンク¥110
YH宿泊費¥3,700
ビール¥300
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徳山駅 07:20着 08:50発
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半分目が覚め、カーテン越しに朝日の差し込む窓にもたれつつ、岩国についたことを告げる車内アナウンスを聞く。ここからは高速道路を降り、一般国道で徳山までむかうのだ。

徳山駅前のバスを降りたところで、自転車を組み立てる。まあまあの天候である。徳山港からの船には時間があるので顔を洗い用をたして、駅ビルの喫茶店でゆっくり朝食をとる。

フェリーの時刻表を見ると、乗船予定のフェリーの行き先は、目的地の竹田津港ではなく、少し別府方向に向かった国東であった。今日は竹田津港から程近い国見YHに宿泊予定であるので時間はたっぷりあるので次のフェリーをゆっくり待つことにするが、やることもなく暇でしょうがない。

徳山港は駅前から歩いて数分の所にあるが、バスが着いた所とは駅舎を挟んで反対側になる。ぐるっと駅を迂回し、線路を越えてフェーリーターミナルへ向かう。

徳山港 09:00着 12:00発
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YHに電話し宿泊の予約をいれると今日はマンドリン部の合宿が入っているので少々うるさいですが...とのこと。マイナーな場所なので、のんびりできるかと思っていたのに期待はずれであった。フェリーターミナルの待合室で仮眠をとったり、自転車でそこらを走り回り、時間をつぶす。同じくひまつぶしをしている女の子二人と引率?のお父さんがいるだけで、待合室は閑散としていた。

フェリーターミナルのそばに小さな船着場が有り、観光案内があった。なんの観光が出来るのかと思い、よく見ると大戦中に人間魚雷を作っていた島のことである。こういうものをどう言うつもりで観光資源にしているのかわからないが、複雑な気がした。なにやらわけのわからない鎮魂祈念?碑も立っていた。

フェリーの出る時間になって団体さんの登場。自転車は自分だけで、フェリーには自動車やモーターバイクをさしおいて一番最初に乗り込ませてもらった。カーペット敷きの客室には10人ぐらいのおじさんおばさんの団体が陣取り、お昼の弁当を食べ、ビールをのんで騒いでいた。テレビの高校野球の中継やニュースも聞こえないぐらいの騒ぎであった。備え付けの枕がないので、団体の騒音の中、腕枕で1時間ほど仮眠をとる。

竹田津港 14:00着 14:30発
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2時間ほどで竹田津港に到着。昼食をとろうと思ったが、フェリターミナルにはろくな店がないので、港の入口にあるトラックの運ちゃんがいりびたりそうな食堂に入る。暗い店の中には客は自分だけで、地元で盛んに養殖している車えびを使った「天然車海老天丼」なるものをたのむ。よくある天丼とは対照的で、衣でごまかさないためか、貧弱と思えるほどの小振りな車海老天婦羅が3匹のっていた。味はまあまあといったところ。900円なり。

国見YHのある伊美港は、国東半島を円とすると、竹田津港から海岸線に沿って30度ほど南の方向へ回ると着いてしまう。そのままいくのでは時間がありすぎるので、今回のサイクリングのウォーミングアップを兼ねて、海岸線を少し北に向かい、そこから内陸に向かい国東半島のほぼ中心まで登り、角度を変えて国見方面へ下って行くコースを行くことにした。

田園風景の中をいきなり登り、トンネルを貫き下る。国東半島をぐるっと回る道路は、半島の中心に位置する双子山からいくつも伸びた小さな尾根をトンネルで貫く。旧道は尾根のやや高いところまで登って小さなトンネルをくぐり、新道は少し登って、堂々と大きなトンネルをくぐるというパターンだ。

午後の強い陽射しの中、谷ぞいに登って行くと、やがて田畑は少なくなり、木々が日影をたくさん作ってくれるようになる。さすが古くからの寺社の多さで名高い国東半島だけあって、道中石像や古寺へ誘う道しるべが多く点在する。

日中の暑さと登りのきつさでだんだんまいってくる。ちょっと集落の分かれ道に出たが、どちらに行ってよいのかわからない。地元の人に聞く元気もなく曖昧に右を選択した。旅も始まったばかりで、人に道を聞くのもまだ慣れない。

登って行くと農作業をしている地元の人にじろじろみられたが、ひたすら登る。ちょっとした峠に着くが、下りはダートだ。一瞬にして短いダートの区間を下り、舗装に出てすぐにT字路を左へ折れた。また登りの始まりである。新しく舗装したての道を数分程登ると舗装が途切れ、行く先は薮になっている。それでも道は続いているのだろうと思い、薮の中をかき分けてみるが、道らしい道はない。

5時頃になり、地図を見てミスコースしたことにやっと気がついた。来た道をそのまま戻るのでは、ダートの登りのある峠を越えなければならないし、そのあとも正しい方向に峠を登らなければならない。夜行バス後の自転車初日とあって、もうへとへとでそんな余力はない。国東半島の中心から見ると予定より反対の方向に出てきてしまっているので、距離はあるがYHとはまったく反対方向(真玉)に下り、海岸線をぐるっと半島をほぼ半周して、YHに向かうコースを行くことにした。結局竹田津港にまた戻るのである。

真玉
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下りの途中で自動販売機に吐き出させた冷えたスポーツドリンクを一気に飲み、真玉方面へ下る。YHには夕食の時間に着くことを電話で約束していたので、時間を気にしながらひたすら走る。海岸線の国道に突き当たって右折し、海岸線をひたすら走る。

竹田津港
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トンネルをひとつくぐって、出発した竹田津港に戻ってきた。国東半島の海岸線は、半島の中心から延びた尾根を越えるたびにアップダウンがあり、そのたびにトンネルがある。そんなアップダウンを嫌と言うほど走る。辛い初日だ。

国見
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坂を上り、トンネルをくぐり、下り。というセットを10ほどこなし、国見町に到着。

国見YH 18:30着
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YHハンドブックの地図によると、国道からのYHの入口には看板が出ているはずである。看板を頼りに走って行くと、町境のトンネルがあった。地図で確認すると、YHへはトンネルの手前を左に入ることになっているが、看板がまったくない。他にはそれらしい道がないので、トンネルの直前の道をだらだら登って行くとYHの文字が見えてきた。海を近くに見下ろせる、なかなかのロケーションである。

先に風呂に入りたいの気持ちを抑え、遅れて夕食をいただく。まだ食べている人がいたので、それほど迷惑をかけなかったようだ。典型的なYHの感じで、直営だけあって設備などはまあまあである。今夜の宿泊者は某大学のマンドリン部の団体さんの他、家族連れ1組、男女合わせて10人ほど、内おじさん1人といったところ。

食後はさっさと風呂に入り、ビールを飲みながら、YHに泊まっている人と話をする。国東はもう4回目という常連の社会人と、今日は歩いて石仏や寺社巡りをしてきたという学生バックパッカー、鉄道などで九州を回っている人などから国東のいろんな情報を得る。YHではこれができるからいい。

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