北海道央サイクリング

北海道央サイクリング 詳細
1993年7月18日 日曜日 9年前に走った神居古潭を再訪し千歳から東京へ戻る


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走行ルート
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旭川YH神居古潭旭川駅北海道伝統美術工芸村旭川駅札幌駅千歳空港羽田空港浜松町上野駅桶川駅自宅
天候
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晴れ
8日目のルート詳細地図s5tr
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8日目のルート詳細地図
宿泊先
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自宅
走行データ
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走行距離:50km
支払い
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塩バターラーメン¥600
土産(旭川で購入)
タウン誌「メディアあさひかわ」¥500
ワイン3本¥3,000
ワインの送料¥1,000
前田真三オレンジカード(2枚)¥2,000
昼食(ロッテリアにて)¥580
チキンてりやきバーガー
アイスコーヒー
北海道伝統美術工芸村共通入場券¥1,000
運賃(旭川駅⇒千歳空港駅)(土産のオレンジカード使用)¥3,020
ライラック特急料金(旭川駅⇒千歳空港駅)(土産のオレンジカード使用)¥1,240
ウーロン茶¥110
ジュース¥110
土産(千歳空港で購入)
タコの薫製¥1,000
冷凍いももち¥500
富良野チーズ¥800
うに弁当¥500
Tシャツ¥2,000
拓真館ポストカード立て¥500
モノレール運賃¥300
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旭川YH 08:30発
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今日も昨日に引続き天気がよい。しかし今日、北海道を立つ前に、9年前に一部を走って以来、気になっていた旭川サイクリングロードの未走区間を走破したい。このサイクリングロードは、旭川市内から西に流れる石狩川の土手を走り、途中から使われなくなった鉄道の軌道をたどって、神居古潭というところまで続いている。全行程6km程で、木々による緑のトンネルや、昔蒸気機関車が通った本物のトンネルを活かした素晴らしいコースだ。

旭川サイクリングロードに入る 09:10着
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旭川市郊外に出て川を渡り、適当に川沿いの土手を目指して走ると、早速サイクリングロードが見えてきた。土手の上の道に合流し後ろを振り返るともっと手前からサイクリングロードは始まっているようだ。

右手に函館本線を見ながら走る。さすがはJR北海道の大動脈で、電化され、立派なトンネルの切れ目から「ライラック」等の最新の特急列車がじゃんじゃん走るのが見える。その特急が見向きもせずに通り過ぎて行くだけの小さな駅の前を通り、引退した鉄道の軌道に入る。

神居古潭 09:10着 10:20発
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神居古潭駅ホームにて気分は列車??s5tr
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神居古潭駅ホームにて気分は列車??
9年前の神居古潭駅ホームの写真s5tr
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9年前の神居古潭駅ホームの写真

何度か、真っ暗なトンネルを抜けて時には川沿いに建つ工場等の裏手を迂回し、神居古潭に着いた。こここそ9年前に訪れた思い出の場所で、国道を走っていた時に川の対岸に何かあるぞと小さな橋を渡ってきたら、素晴らしい道のサイクリングロードがあった。その時は札幌方面に向かっていたのでメインの部分は走れずじまいであった。

ここは昔の駅舎をそのまま残してあり、ホームや看板も健在だ。サイクリングロードの脇には蒸気機関車が展示され、煙を吐いて走る当時の鉄道の様子が思い浮かぶ。駅舎では地元の名所旧跡等の展示が行われていて、休憩所として利用できる。

地元のサイクリングクラブなのか、社会人を引退したぐらいの年の人達が20人程思い思いの自転車で集まってきていた。市民サイクリングといった感じで気取りがなくいい雰囲気だ。9年前と同様、機関車のようにホームに入ってくる自分と自転車をホームに置いたカメラのセルフタイマーで写真に納める。帰ってから昔の写真と比較するのが楽しみだ。

旭川サイクリングロードと別れる 11:40着
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函館本線脇を走るサイクリングロードs5tr
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函館本線脇を走るサイクリングロード

来た道をそのまま戻る。段々気温が上がってきたが、木立の中を走っていることが多く、全然苦にならない。家族連れとすれちがうことが多くなってきた。

サイクリングロードに入った地点まで戻ってきた。もちろんこの先、土手沿いにずうっと続いているようなので、迷わず直進する。今度は行けども行けども終点にならない。川辺りにはスポーツグラウンドやちょっとした公園が続き、日曜日の今日はユニホームを着た人の歓声でにぎやかだ。

地図で確認すると、かなり町の中心部まで来ている。いい加減サイクリングロードはこのぐらいにして、駅付近に向かう。橋を渡ってちょっと行くともうオフィス街のど真ん中で、休日のすいた道をスイスイ走って行くともう旭川駅の付近だ。

ラーメン青葉 12:00着 12:30発
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話に聞く旭川ラーメンを食べようと、駅前商店街をうろつく。この商店街は日本で初めて商店街を「買い物公園」と言う呼び方で車を締め出した所だそうだ。高校時代を旭川で過ごしたと言う会社の人から聞いていたラーメン屋はいくら探しても見つからないので、観光案内所で「青葉」というラーメン屋を教えてもらう。

「青葉」はオフィス街にあるラーメン屋だが、観光客も多く訪れるらしく、日曜日の今日もほぼ満席状態。好物の塩ラーメンを食べ終わった後、「旅の人ですか?これをどうぞ」を店の人にノートを渡された。わざわざ旭川ラーメンを食べに着てくれた人に一言書いてもらっているようだ。やはり塩ラーメン党が多く、わたしも「麺の味を引き立たせるには塩が一番」などと書きしるし、店を出た。

先ほどの駅前商店街に戻り、土産を買いあさる。デパート内の酒屋で市民還元用帯広ワインや富良野ワインなど北海道ならではのワイン3本を宅急便で送ってもらうほか、例によって本屋でタウン誌の類を物色する。

旭川駅 14:25発
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千歳からの帰りの便に乗るために旭川駅からはもちろん輪行。駅の時刻表で調べると、千歳空港駅へ直行の特急列車が沢山出ている。重い自転車を担ぐため、ここから乗り換えなしで空港と言うのはとてもうれしい。

帰りの便は、一昨日に電話で21時ごろの一番遅い便に変更してもらっている。これなら帰宅する今日もかなり走れる時間があるわけだ。旭川から空港までなんと2時間ほどなので、旭川を5時に出ればかなりの余裕である。

まだ時間があるので北海道の伝統工芸や、氷の芸術を展示してある博物館のような施設が3館集まった、北海道美術工芸村に行ってみることにした。YHの方角に少し近いので、こんなことなら朝YHを出た後に寄ればよかった。

駅を出て線路沿いに進み、道なりにコーナーを曲がっていると、併走している車が膨らんできた。助手席から顔を出したぶっとんだ少女が「危ないよ!!」とこちらを責めるように叫ぶ。こちらはほぼサイドライン上を走っているし、車の方が道を占有していてよっぽど危ないのだ。自分が道を占有して走っているのを忘れているドライバーが多くて困る。おれは別に道のはじを走ってやんなくてもいいんだぞと心の中で叫び、少女の顔を睨んだ。

北海道伝統美術工芸村 14:40着 15:35発
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市内から国道を札幌方面に向かうと、丘の上に北海道美術工芸村があった。まず雪の美術館に入り3館共通入場券を購入する。この美術館は地下深くに造られた雪や氷でできるとても美しい自然の芸術を保存してあったり、北海道の雪や氷の歴史や資料をたくさん展示してある他にはない美術館だ。暑い夏に訪れるには最高の美術館だ。

次に訪れた優佳良織工芸館は北海道で生まれた優佳良(ユーカラ)織りによって制作された絵のように美しい作品や衣類が展示され、織る工程の実演もやっている。アイヌの人々が厳しい冬に使用した優佳良織りはとても分厚く、丈夫に作られていた。

あまり時間がなくなってきたので、最後に国際染色美術館を手早く回る。ここは世界各国の優れた染織工芸が展示してある。貴重な資料が多いようだが、あまりこの地とは関係ないので興味がわかなかった。まあ観光客の勝手な言い分ではあるが。

さっさと自転車の止めてあるところに戻って、出て行く大型観光バスを追いかけるように一気に丘を下る。特急列車の発車まであと55分。切符も買っていないので、あまり余裕がない。いつもこんな調子だ。

旭川駅 15:50着 16:30発
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駅に着き駅舎に自転車を立てかけた瞬間にパックを開始。美瑛駅で購入したオレンジカードに加え、ここ旭川でも同様の「前田真三シリーズ」のオレンジカードを購入し、千歳空港駅までの切符を購入する。自動券売機はオレンジカード2枚までしか同時使用はかなわず、乗車券に2枚、特急券に1枚使用し1枚が残った。

パックした自転車を担ぎ、跨線橋を渡って、新型のきれいな車両に乗り込む。自転車をデッキに縛り付けコンパートメントに入る。旭川始発の自由席は70%ほどの乗車率で、発車まではあまり時間がなかったが、余裕で座れた。

札幌駅 18:00着 18:04発
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懐かしい景色を車窓に追いながら、特急列車は札幌に到着した。ここから列車はスイッチバックして、着たルートをそのまま戻り、千歳空港に向かうわけだ。札幌駅からは大勢の人が乗り込んできて、随分にぎやかになってきた。

千歳空港 18:40着 20:50発
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特急列車の終点千歳空港駅ホームs5tr
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特急列車の終点千歳空港駅ホーム
千歳空港にてJAS機に搭乗s5tr
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千歳空港にてJAS機に搭乗

だんだん日が傾き、車窓の景色が少し暗くなってきたところで、列車は地下にもぐった。間もなく千歳空港駅に到着。自転車を担いで矢印にしたがって、空港ターミナルに向かう。

千歳空港ターミナルは最近移築されたばかりで、それに合わせてJR も延長し新駅を作ったとのこと。ちょっと前までは駅からターミナルまで随分歩かされたそうだ。自転車を担いでの移動は辛いのでいいタイミングだったようだ。

それでも搭乗2時間も前に空港に着いてしまったので、驚くほどの数の土産店が並ぶ出発フロアーで買い物をする。走っているとには持てなかったものをここぞとばかり買いあさる。機内で食べる夕食のための弁当も忘れずに買い込む。ウニやカニなどの海産物を使ったお弁当がめちゃ安なので、目移りしてしまった。

チェックインを済ませ、ロビーに置かれたテレビのプロ野球中継の画面角に現れた選挙の開票速報を眺めながら時間をつぶす。自民,非自民で当選者数がグラフになって表示されるのを皆、一喜一憂しながら見つめる。これで何十年かぶりに政権交代が実現すれば、一生忘れない旅のフィニッシュとなるに違いない。

やっと搭乗開始だ。

席について離陸後、やっとシートベルトのサインが消え、おまたせの弁当の登場だ。こんな時間なので、夕食を取っている人は少ないが、かまわずぱくつく。来るときの飛行機の中で団体さんのお弁当を指を加えて見ていた恨みだ。うひひ、こっちはウニ弁当だ。JASの添乗員が気を効かしてお茶を持ってきてくれた。

羽田空港 22:30着 22:50発
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着陸後バスに乗り込む。相変わらずバスの長旅を強要されるのには困ったものだ。到着ロビーに着いて、我先にカートを引っ張り出し荷物を待っていると、「自転車のお荷物は、出口付近に運んであります。」とアナウンスが入る。なんと、私の自転車だけ別扱いだ。こんなことは初めてだ。来るときこの空港で壊れても文句は言わないという文書に署名させられたのことも考え合わせると、かなり自転車に対してデリケートな扱をしていることが解る。やりすぎじゃないかと思う。

モノレールの駅に続く階段の降り口までカートを押し自転車を運ぶ。また肩に頑張ってもらわなければならない。乗り込んだモノレール内の荷物置場に自転車をくくり付け、往路同様手帳を取りだし記録を付ける。

浜松町 23:10着
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浜松町駅に着いて山手線を待っているとさすがに現実に戻された感じ。ネクタイをして満員電車に乗っている明日の自分を想像してしまい、どっと疲れが出てきた。

上野駅 23:42発
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上野から乗り込んだ高崎線は日曜の終電とあってさすがにがらがら。飛行機で寝てきたせいか、疲れているのに妙に気分がさえていて眠れない。

桶川駅 00:23着 00:45発
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桶川駅に着いて自転車を担いで最後の階段をクリアする。駅前のいつもの所で自転車を組み立てる。

いい加減に装着したフロントバックの上にお土産の袋を乗せて手で抑える。ここから数分で自宅。もう少しで北海道央サイクリングの終わりとなる。

自宅 00:50着
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自宅に着き、テレビを見ると選挙報道を盛んにやっている。疲れていてそんなことどうでもいい気分。それより風呂に入って一寝入りしたら今日はもう会社だ。おやすみなさい。

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