地下のモノレール駅から空港ターミナルビルまではさほどの距離ではないが、輪行袋を担いでの細い階段の登りはつらいものがある。数カ月後もっと沖合いに新ターミナルができて、モノレールも延び便利になるそうなので、期待しよう。
JASのチェックインカウンターに自転車を恐る恐る差し出す。すると係員が一枚の紙切れを差し出す。「自転車が壊れても一切航空会社の責任を問いません...」なんて書いてある。これを読んで署名しろと言うわけだ。いつも思うが、高ーい壷など、自転車でなければ弁償とかしてくれるのだろうか。航空会社がこのような防衛手段をとるのは、利用者が増えているためだろうか。最近MTBなどを駅で見かけることが多いのできっと飛行機輪行の人口も増えているに違いない。
さっさとゲートに向かいボディチェックを受ける。なにかとヤバイものが沢山入っているフィッシャマンベストを脱いでX線探知機の中に入れ、金属探知機をくぐる。たいがいなにか引っかかるが、今回はめずらしくOKだ。
待合室は満員で落ち着いて座れる場所もない。端の方の離れた所にひっそり座っているとオバサン軍団が攻めてきたので直ちに降参してうろうろする。
飛行機に乗り込むと、通路の反対側の人々は配られた弁当を食べ始めた。団体旅行のようだ。腕章をした添乗員が斜め向かいに座っていた。あたふたしていて、昼食のことなど、考えもしていなかった。帯広空港から新得まで70km程の距離を午後に走る予定なので機内で昼食をとっておけばよかったと悔やむ。記録を付けようと胸につけたボールペンを取ろうと思ったら、ない。ベストを金属探知機に入れた時に落としたに違いない。またやってしまった。どこかで購入せねば。帰りに返してもらおうかと思ったが、私自身どうせ忘れてしまっているに違いない。