ベリーズ・サザンハイウェイサイクリング

ベリーズ・サザンハイウェイサイクリング 詳細
2003年3月25日 火曜日 プンタ・ゴルダを見学してベルモパンに戻る


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走行ルート
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Charlton's InnJames Bus Line Bus TerminalIndependenceDangriga Bus Terminal前Belmopan Bus Terminal前自宅
天候
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晴れ
宿泊先
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自宅
走行データ
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最高時速:35.5km/s
積算距離:4222.8km
走行距離:12.6km
走行時間:1時間21分48秒
平均時速:9.2km/s
支払い
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Sea Front Innにて朝食BZ$9.25
Gormier's Vegitarian Restaurantにて昼食
フレッシュ・オレンジ・ジュースBZ$2.00
豆腐ステーキランチBZ$10.00
バス料金(Punta Gorda→Belmopan)BZ$19.00
クリスタル大ボトルBZ$2.00
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Charlton's Inn 07:54発
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Punta Gordaで宿泊したCharlton's Inns5tr
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Punta Gordaで宿泊したCharlton's Inn
Punta Gordaの中心部にある時計塔s5tr
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Punta Gordaの中心部にある時計塔

朝起きると、少々曇っている。しかし、今日は、プンタ・ゴルダの町を見物して、バスで首都ベルモパンに戻るだけだ。まず最初にバス・ターミナルにバスの出発時刻を確認しに行く。ベリーズには、数年前まで小さいバス会社が沢山あったが、統廃合され、ほとんどがノベロス・バス・ラインという会社の系列になってしまった。しかし、ここプンタ・ゴルダには唯一、大手ノベロスとは別系列のバス会社が存在している。それが、ジェームス・バス・ラインで、町の中心部、警察署の近くにバス・ターミナルがある。ジェームスは、地元の人からの信頼暑く、昨日、昼食を取ったレストランのオーナー、Mr.コールマンも、安くて早くて時間も正確だと、べた褒めだった。社長はもちろん、プンタ・ゴルダの人で、地元の名士らしい。

しかし、朝早すぎて、バス・ターミナルは閉まっていた。仕方ないので、建物の外に書いてある時刻表を確認して、10時,11時,12時と、1時間毎にバスがあることを確認して、町中見物に切り替える。まあ、小さな町を自転車で回るのであるから、2時間も有れば充分だろうと、11時のバスに乗ればよいかと安直に考える。

Sea Front Inn 08:54着 09:46発
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朝食はちょっとリッチに高級ホテルでs5tr
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朝食はちょっとリッチに高級ホテルで
Punta Gordaの入口に作成中の看板s5tr
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Punta Gordaの入口に作成中の看板
朝食を食べたSea Front Innからの眺めs5tr
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朝食を食べたSea Front Innからの眺め
Punta Gordaで一番高級なホテルSea Front Inns5tr
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Punta Gordaで一番高級なホテルSea Front Inn

とにかく、町の外れまで行ってみることにする。丁度、子供達の登校時間で、どこの路地に行っても、同じ色の制服を着た子供達が、仲良く登校途中だ。黒人の子供、白人の子供、マヤの子供が混ざっている。

碁盤の目状になった道を一番端まで行くと、大手バス会社であるノベロス系列のサザン・トランスポートのバス・ターミナルなのか、バスが何台か停車している場所があった。町の中心部からは遠く、周囲はホテルが一軒あるだけの閑散としたところだ。時間が経つに連れ、雲はなくなり、とても良い天気になってきて暑くなってきた。飛行場の脇を通り、反対側に出て、サザン・ハイウェイの支線を少々行ってみる。昨日ライス・ステーションで分岐した道を来るとここに出るのだろう。意外と舗装がしっかりしていて、沿道にもしっかりと集落があった。適当なところで引き返して、朝食を食べるために、元職場の同僚が絶賛していたジャマイカ人の経営するベジタリアン・レストランを探す。あちこちうろうろして、昨晩泊まったホテルに近いところに見つけたと思ったら、11時からの開店とのことで、ここでの食事は諦め、近くの立派なホテルで、朝食が食べられるとのことで、畳んだ自転車を持って入ってみる。てっきりレストランは1階にあるのかと思いつつ、矢印に従って進むと、3階まで登ることに。レストランからは、海が良く眺められ、特に北側の抑揚のある海岸線が、美しく、リッチに朝食をとることができた。

泊まり客なのか、米国人らしき大柄の人達が10人ぐらい朝食を食べていて、当然ながら私の傍らに置いてある自転車に興味を持つ。組み立てて見せてあげると、とても喜んでいた。英国製だが、米国のお店で買ったのだ。などと話をしているうちに、別な女性が現れて、日本人かと聞く。彼女は米国人だが、子供の頃に親の仕事の関係で、日本に住んでいたことがあって、日本が大好きだそうだ。乗馬がうまくて、皇居にて、昭和天皇の前で乗馬したこともあるという。米国から、ここプンタ・ゴルダに移り住んで、もう何十年にもなるとか。きっと、このホテルの関係者なのだろう。

桟橋 10:02着 10:12発
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税関もちゃんとあるs5tr
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税関もちゃんとある
桟橋から海岸線を眺めるs5tr
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桟橋から海岸線を眺める
桟橋からPunta Gordaの海岸線を背景にs5tr
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桟橋からPunta Gordaの海岸線を背景に
Guatemalaとの間の船も就航しているPunta Gordaの桟橋s5tr
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Guatemalaとの間の船も就航しているPunta Gordaの桟橋

ゆっくりと朝食を食べた後、ホテルの前で写真を撮り、再びバスの時間を確認するため、ジェームスのバス・ターミナルに向かう。さすがにもうオフィスは開いていて、バスの時間を確認すると、今日の次のバスは、12時だという。曜日によって違うようだ。まあ、5時間でベルモパンに到着するので、5時に着けば問題なしと思い、チケットを買おうとすると、バスに乗り込むときに支払ってくれと言う。まあ、満員になるようなことはないのだろう。

バスターミナルの正面に、ベリーズの国旗のマークと「Ministory of Human Developmant」と、私の活動先の職場の省庁の名前が入ったピックアップ・トラックが目に入った。運転席を見ると、顔見知りのスタッフが乗っていたので、驚いて声をかける。私がダングリガから3日かけて自転車で走ってきたというと、彼は呆れていた。私の方も、どうしてここにいるのかと尋ねると、彼はプンタ・ゴルダのオフィスのスタッフで、ダングリガの住まいから通っているとのことだ。人口の小さな国なので、どの町に行っても、知人や、知人を知っている人に出会うのは珍しくないが、たったの2年住んでいるだけでこれだから、地元の人はそれこそ、かなりの割合で知っている人に会うのだろう。

バス・ターミナルを出て、海岸線に近い道沿いに行くと、ここから対岸に位置するグアテマラのプエルト・バリオスとの間に定期航路がある桟橋に到着する。桟橋はカリブ海に突き出すように出っ張っていて、振り返るようにプンタ・ゴルダの海岸線を見ると、なかなか美しい景色だ。小さい桟橋だが、国の玄関なので、通りに面したところには、小さいながら税関もある。

Tourist Information Centre 10:14着 10:54発
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珍しくMacintoshが使われているs5tr
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珍しくMacintoshが使われている
他では見ないTourist Infomation Centers5tr
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他では見ないTourist Infomation Center
Punta Gordaの海岸線s5tr
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Punta Gordaの海岸線
Punta Gordaの海岸線s5tr
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Punta Gordaの海岸線

税関のあるところから、海岸線沿いの道を少々南に行くと、ツーリスト・インフォメーション・センターがあった。ベリーズでは、どの町に行っても、旅行案内所など見たことがなかったので、少々感動しつつ、中に入ってみる。中には、プンタ・ゴルダを中心に、ベリーズの観光地のポスターがいろいろ張られていたり、パンフレットが置いてあったりする。それとは関係ないが、一番驚いたのは、担当者が使っているパソコンが、アップル・コンピュータ社のマッキントッシュ・シリーズであること。この国ではほとんど見ない種類のパソコンなので、何故なのか訳を聞いてみると、米国の某団体からの寄付だという。海外からの援助が多いこの国では、驚くことではない。机の上で使っている物以外に、古くて壊れて動かなくなったパソコンが、椅子の上に積まれていたり、よく見ると、物置のようなスペースに、周辺機器と共に何台かのパソコンが片付けられていたりする。どれも、日本の職場で使っていたことがある、なじみのある機種ばかりで、つい懐かしくなってしまった。しかし、マッキントッシュといえども、ここベリーズでは過酷な環境で使用されるためか、他のパソコン同様こんなにもすぐに壊れてしまうのかと、がっかり。目の前のインクジェット・プリンターも動作はするが、肝心の印字だけがされないとのことで、ボランティア精神を発揮し、復旧を試みるが、ギブアップ。インクの残量もちゃんとあるし、接点を掃除してみても、全く印字されない。

Gormier's Vegitarian Restaurant 11:21着 11:56発
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Punta Gordaに現存する最古の建物s5tr
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Punta Gordaに現存する最古の建物
昼食はベジタリアン料理s5tr
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昼食はベジタリアン料理

ツーリスト・インフォメーション・センターを出て、海岸線沿いの道を行けるところまで行って、海岸線の写真など撮り、また同じ道を戻る。途中に、プンタ・ゴルダに現存する建物では最古と言われる建物があった。なにやら、この建物自体を修復しているのか、それとも工場のように使っているのか、中では機械を使って、木材の加工をしていた。

まだバスの時間には1時間近くあるので、先ほど朝食を食べるのを諦めたベジタリアン・レストランに行ってみる。朝食の直後で、全くお腹は空いていないが、バスに乗れば、食事も食べられないと思い、早めに昼食を食べておくことにする。看板の案内通り、すでに開店していて、先客が一人居た。話に聞いていたとおり、店主はジャマイカ系のラスタマンというベジタリアンで、本格的なオリジナル・ベジタリアン料理を出す店で、店内のメニューの黒板には、「TOFU」等という文字が入った肉を一切使わない料理名が列挙されている。店主にバスの時間が12時であることを告げて、ランチ・メニューの豆腐ステーキのセットと、フレッシュ・オレンジ・ジュースを注文する。

料理が出てきたのは、もうバスの時間まで20分ほどだ。豆腐ステーキ自体は今ひとつ味が薄かったが、ベリーズ国内では珍しい物だし、添えてあるベジタブル・ライスや、野菜サラダのドレッシングもオリジナリティーがあって、美味しかった。しかし、時間がないので、ゆっくり味わうことが出来ず、お金を払って店を出る。店主いわく、バスなら、この店の前を通るのでまだ時間は有るというが、乗り過ごしたら次のバスは何時になるかわからないので、店主にお礼を言って、バス・ターミナルに急ぐ。

James Bus Line Bus Terminal 11:58着 12:03発
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地元では評判のJames Bus Lineのターミナルs5tr
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地元では評判のJames Bus Lineのターミナル
James Bus LineでBelmopanへ戻るs5tr
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James Bus LineでBelmopanへ戻る

12時ちょっと前にバス・ターミナルに到着すると、それらしいバスが停まっていた。焦って、すでに出発準備をしている運転手に声をかけて、自転車を畳んで、トランクに預けようとするが、トランクがないので、車掌さんらしき人が中に持ち込んでくれ、一番後ろのスペースに置いてくれた。

焦って乗り込んだが、バスは12時から数分過ぎてから、5人ほどの乗客と共にバス・ターミナルを出発。すぐに町を出るのかと思いきや、20分ぐらい町中のあちこちを回って、乗客を拾って町を出る頃には、乗客は20人ぐらいになっていた。町の出口に近い、ベジタリアン・レストランの前を通るときには、12時半近くになっていた。このことを良く知っていれば、もっとゆっくり食事が出来たのだが、初めてこの町に来た観光客なので、なかなかそうはいかない。

車掌がバス代を徴収しに来たので、ベルモパンまでと言って、BZ$19を支払うが、チケットも何もくれない。他のバス会社は、支払った額がわかるようなチケットをくれるが、ジェームス・バス・ラインはそういう部分でも、料金を下げるために節約しているのだろうと、勝手に納得する。

Independence 14:12着 14:31発
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バスは、昨日、私が走ってきたルートをそのまま戻る。プンタ・ゴルダの町と郊外の集落を走っている間は、それなりに乗客の乗り降りがあったが、集落がなくなる区間に入ると、ペースが上がり、あっというまに未舗装区間を越えて、美しい舗装路を快適に走るようになる。私が自転車でゆっくり走って、じっくり見てきた数々の集落が、次から次へと車窓に現れては消えてゆく。

2時間ほどで、一昨日泊まったインディペンデンスに到着。集落の中心部に入る手前で、2人の若い男性がバスを飛び降りるように降りていった。そしてバスは、インディペンデンスの中心部に入り、一昨晩泊まったホテルとは1ブロック隣にある、小さなレストランの前のスペースに停車。ここで食事や一服が可能なわけだ。それと同様に、一昨晩泊まったホテルの前には、ノベロス系のサザン・トランスポートのバスが停まるようになっていて、やはりレストランで食事が出来るようになっている。同じ場所に停車しないと言うのが、バス会社同士のライバル関係を示しているようだ。また、このインディペンデンスからは船でプラセンシアに渡れるわけだが、船の案内の人がプラセンシアへ行く観光客のために自転車で待機していて、乗船地点のマンゴー・クリークへ連れて行ってくれるようだ。

15分間のブレークの後、バスは出発。集落の手前で降りた2人の男性が、にこにこしながら、ビール瓶片手に乗り込んできた。バスの車掌さんとは知人のようで、バスがインディペンデンスに寄って、休憩している間に、しっかりお店で一杯やっていたというわけだ。上機嫌である。

Dangriga Bus Terminal前 15:41着 15:44発
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インディペンデンスを出て、1時間。バスは、今回のサイクリングの開始点、サザン・ハイウェイの終点で、ハミングバード・ハイウェイとのジャンクションに到着。振りだしに戻ったという感じだ。ここから、バスはベルモパン方向ではなく、ジャンクションを右に曲がって、ダングリガの町へ向かい、また戻ってくることになる。ベルモパンへ行くには遠回りではあるが、長距離バスが数少ない町に寄るのは当然である。例によって、飲んだくれの2人の若者は、ここで飛び降りるように降りていった。バスがダングリガで折り返して戻ってくるときに、また乗り込むのだろう。

バスは、ダングリガの町中を通過して、立派なバス・ターミナルの前に到着した。しかし、ここは大手ノベロス系のサザン・トランスポート・バスが独占しているバス・ターミナルのようで、敷地の中には入ることなく、道端で数分停車するだけで、すぐに出発してしまった。

Belmopan Bus Terminal前 17:07着 17:14発
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5時間バスに揺られBelmopanに到着s5tr
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5時間バスに揺られBelmopanに到着
James Bus Lineバスの後ろ姿s5tr
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James Bus Lineバスの後ろ姿

バスはサザン・ハイウェイとのジャンクションにて、思っていたとおり先ほど降ろした二人の若者を乗せて、首都ベルモパンへ向かう。ここからは、ベリーズのハイウェイでは一番の山岳コースで、車窓からの景色も興味深いルートである。

オレンジの加工場から出てきたトラックがのろのろ前を走っているが、オレンジを絞って残った産業廃棄物を積んでいるようで、くすんだオレンジの臭いをまき散らしている。そのトラックを抜き去ったと思ったら、客の乗降のために抜かれ、また抜き返す。そんなことをしている間に1時間半ほどで、首都ベルモパンに到着。ここでも、ジェームス・バス・ラインのバスは、いつも利用しているバス・ターミナルには入ることが出来ず、マーケットの周囲の道路に申し訳なさそうに停車した。時刻は5時過ぎで、省庁や企業の職場の終業時刻なので、周囲は人が多い。そういえば、この時間ここを通ると、ベリーズ・シティー行きのバスが停まっているのを目にする。このバスは、遠路はるばる、プンタ・ゴルダから来ていたのかと、あらためて感心する。私がバスを降りるのと同時に、ベリーズ・シティー方面に行く通勤客や、学生が乗ってくる。

自宅 17:40着
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自宅前のCayo Streetの入口s5tr
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自宅前のCayo Streetの入口

活動先の職場に寄ろうかと思ったが、もうほとんどの人が帰宅しているだろうと諦め、バス・ターミナルを出て、通い慣れた通勤路を自宅に向かう。すぐに、ちょっと前まで職場の経理部のボスであった、Ms.ラミレズおばさんが、帰宅のために前方を歩いている。彼女は、1泊目と3泊目の宿を紹介してくれた人だ。今回のサイクリングが無事終了したことを報告して、お礼を言って別れる。

次に、職場では隣の部屋にいる同僚で、ソーシャル・ワーカーのMr.ノベロに会う。彼は、北の町、コロザルに近いところに自宅があるが、職場からとても遠いので、ウイークディはベルモパンに住んでいるのだ。彼と話していると、帰宅途中のボランティア仲間のMさんが現れた。彼と私は、今首都に住む唯一の日本人だ。今回のサイクリングの情報を収集するに当たって、彼にはいろいろお世話になった。彼は直前にプンタ・ゴルダに行く機会があり、詳細に道の状況を聞き出すことが出来た。彼は、日本で言えば国土交通省で活動している土木の専門家なので、道の状況に詳しい。走ってきた道の状況について意見交換をする。20分ほど話し込んでから、自宅の前のカヨ通りの入口の看板の前で写真を取ってもらい、別れて自宅に到着。あと1週間で、ベリーズを離れて、日本に戻ることもあり、感慨深い思いを抱いて、ベリーズでの最後のサイクリングを終了する。

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