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| | Hopkinsで宿泊したSandy Beach Lodge |
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今日は、なるべく早く出発して、朝の涼しいうちに距離を稼ぎたい。宿泊した建物の前で記念撮影をして、とにかく早く宿を出て、朝食を食べるべく、昨晩夕食を取ったレストランに向かう。 |
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聞いたとおり、昨晩利用したレストランは営業していた。朝食は、煮豆と、軽く焼いたハムと、スクランブルエッグ,ジョニー・ケーキ。ジョニー・ケーキはぱさぱさで、朝から喉の通りが悪いが、コーヒーで胃に流し込む。食事を済ませて外に出ると、子供達が私の自転車を珍しそうに見ているので、一緒に写真に写って貰う。 |
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さて、これから涼しい内に、どれだけ距離を稼ぐことが出来るだろうか。昨日来た道をそのままサザン・ハイウェイに戻るが、例によって、ハンドルが取られる赤土の道がつらい。しかし、気のせいか、昨日に比べて少々走りやすいような感じもする。朝は、昼間に比べて、土の乾燥が進んでいないからだろうか。 すぐに、舗装区間に入り、快調に走ること数分、サザン・ハイウェイに突き当たった。ちょうどオレンジを収穫したトラックが目の前を横切ったのだが、バス停にいた地元の子供が声をかけると、そのトラックの荷台にいた人が、オレンジを10個ぐらい故意に落としていった。子供達は大喜びで落ちたオレンジを拾っている。 |
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ホプキンスの入口から3kmほどに、またまた立派なバス停があって、スティー・リバーの入口のサインがあった。ここから川沿いに海側に行くと、小さな集落がいくつかあり、地図を見る限り、先ほど出てきたホプキンスの集落に繋がっている。そのルートを来る方が近道だったかなと、一瞬思ったが、このルートは以前バスで通った道で、未舗装の細い道や、かろうじてバスが渡れるような細い橋を渡ったりして、かなりワイルドなルートだったと記憶しているので、もしそのルートを来るなら、それなりの時間と覚悟が必要だっただろうと思い、ハイウェイを来て良かったと考え直す。 |
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ハイウェイの両サイドはひたすらオレンジ畑が続いている。すぐに、スティー川を越えるしっかりした橋があって、その向こう側にケンダルの集落が広がる。橋を渡った先の集落は小高くなっていて、そこを削って作られたハイウェイの両サイドは、しっかりコンクリートで固められている。ハイウェイ自体もとても美しく、しっかり整備されている感じのする集落だ。 |
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ケンダルの集落から、ハイウェイはひたすら直線になる。すぐに右側にマヤ・センターという建物が目に入った。なにやらマヤの土産物屋らしく、マヤの民族衣装を着た店員さんがいる。もう日も高くなってきたので、焦って距離を稼ぐのを諦め、小休止を兼ねて、中を覗いてみる。 中には、欧米からきた白人のバック・パッカーのグループが来ていて、また車で別のグループが入ってきた。マヤの人の手作りの土産物を見ていると、マヤの店員さんが寄ってきて、これから山に入るのかと尋ねてくる。ここは、ベリーズ最高峰のコックスクーム山を含むコックスクーム・ワイルドライフ・サンクチュアリという自然保護地区の入口になっていて、山を楽しむ人の拠点になっているようだ。このマヤ・センターが事務所を兼ねていて、山に入るならここで入山料を払うことになっているそうだ。 マヤ・センターの前にも立派なバス停があって、何人かのバック・パッカーのグループがバスを待っている。それを横目に、写真を撮って、南に向かって出発する |
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炎天下、ハイウェイをひたすら南に向かって走ると、集落が見えてきた。この付近の地図はかなり古い物しか無く、地図で見る限りはそれほどの規模の集落ではないが、昨晩、話に聞いたとおり、そこそこのペースで集落が現れる。右手にコカ・コーラの看板を出した商店が見えたので、入ってみると、地元の人達なのか、何人かがコーラを飲みながら、休憩している。店の中は狭いので、混んでいるが、私もコーラを買って、非常食にとチョコレート・バーも買って、他の客と同様、強い日差しを避けて店の中で休憩をする。 20分ほど休憩し、再び炎天下へ出て、走り始めると、前方に緑の固まりが目に入る。それなりの規模の川が流れていて、その周囲には大きな木々があり、涼を作り出している。川には立派な橋が架かっていて、そこから覗き込むと、地元の人が洗濯や、水遊びをしていてとても気持ちよさそうだ。川の名前は、サウス・スタンクリークという。これに対してノース・スタンクリークは、サザン・ハイウェイの起点近くを流れて、ダングリガからカリブ海に注ぐ川だが、以前、ノースがあるなら、サウスがあるだろうと地図で探したが、見つけることが出来なかった川だ。こんな離れたところにあるとは、意外だったが、謎が一つ解決した。 |
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サウス・スタンクリークを過ぎると、すぐにまた高い木々は少なくなって、乾いた感じの地形が広がる。しっかりした標識が出ていて、左に行くと、海のリゾート地、プラセンシアだ。以前、プラセンシアに行った際、バスで戻ってきたときは、確か、この場所に出てきたはずだが、この辺は見事に未舗装だった。それに、もうちょっと森が深かった気がするのだが、昨年、この辺を襲ったハリケーン・アイリスの影響なのだろうか、今はずいぶんイメージが違う。 バス停の前で、ヒッチハイクをしている人がいる。すれちがいざまに少々話をすると、ここまでは、プラセンシア行きのバスか、車をヒッチハイクしてきたのか、ここからは、サザン・ハイウェイを南に行きたいようで、行き過ぎる車に手を挙げている。 |
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小規模の川を渡って、緩やかに右に曲がるところで、地図にはまったく記載のない集落が現れた。サンタ・ロサという看板が出ている。雰囲気の良い集落だ。地図は、1976年のものなので、地図が作製された後に出来たことが納得できるほどの新しい感じの集落だ。 |
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サンタ・ロサを過ぎて、ひたすらまっすぐ走ると、またもや、地図にない集落、サン・ロマンが現れた。こちらは、道の両側に広々と、サンタ・ロサよりもっと新しい建物がぽつりぽつりと建っている。 |
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地図には記載のない集落をいくつか過ぎ、地図上で今どこにいるのかが良くわからなくなったところで、サザン・ハイウェイと直角に交差する道を横切る。これを右に行くと、ジョージ・タウンという集落のようなので、この道は地図に記載のある道だ。やっと地図上の位置が明確になった。 |
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ジョージ・タウン入口を過ぎ、1kmほど行くと、地図上では、ハイウェイは1kmほどのスパンでZ字状にくねくね曲がっている区間に入る。すぐにそんなコーナーが現れるかと思いきや、いつまで走ってもそのようなコーナーは現れない。現在位置が良くわからないまま、右に入る道の近くに立派なバス停が現れたので小休止する。正午に近づくにつれ、太陽光線は真上から降り注ぐようになり、気温はどんどん上がっている。2人の地元の人がバスを待っていたので、現在位置を確認すると、右に入る道はレッド・バンクという集落へ続く道だという。地図で確認すると、とっくにZ字状になった地点は過ぎている。地図で見て不可解だった、Z字状のルートは、ハイウェイの整備と共に解消されたようだ。 |
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周囲には木々の少ない殺風景な道をひたすら走ると、サン・ホアンへの入口が右にあった。この道を行くと、今日の目的地、インディペンデンス付近を通らず、サザン・ハイウェイをプンタ・ゴルダ方面に行くことが出来る近道で、その間には、地図で見る限り、集落があることが解る。サン・ホアンへの入口を過ぎると、すぐにハイウェイは45度ほど東に進路を変え、直線的にインディペンデンスに向かうことになる。3km程行くと、もう一度45度角度を変え、海岸線に向かって真東に進路を変える。 |
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| | ここにもSouthern Highway改修工事の碑がある |
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ひたすら直線の道をインディペンデンスのある東に向かっていると、サザン・ハイウェイはいきなり右折して、南に進路を変える。今日は、インディペンデンスに泊まるので、もちろんそれを無視して、右折せず直進するわけだが、T字路には、ハイウェイの工事の碑があるので、休憩がてらに寄ってみることにする。 近くの工事現場からハイウェイに労働者が出てきて、インディペンデンスに昼食でも食べに行くのか、トラックの荷台に乗り込もうとしている。その中の労働者の一人が、あきらかに私に向かって大きな声で「オハヨ、ゴザイマスゥ」と叫んだ。とても驚いた。私のいる位置とかなり離れているのだが、私が日本人だと、なぜ解ったのだろうか。東洋人だと解っただけでもすごいという距離だ。ベリーズの街を歩いていると、必ず「チノ」(スペイン語で中国人という意味)や、「ニイハオ」と声をかけられる。中国人と日本人の区別が付かないのは無理もない。もしかしたら、サイクリングなどしている東洋人は、100%日本人であることを認識しているのだろうか。そうならば、それだけ、日本人サイクリストをよく見かけると言うことなのだろう。以前もサイクリング中に、その自転車は日本製かと尋ねられたことがある。ベリーズに入ってきている自転車は、台湾製が圧倒的に多いのに、サイクリングしているから、私が日本人だと判断したからなのだろうか。確かに、これだけ中国人がいても、サイクリングはおろか、好きで自転車に乗るような人には会ったことがない。 |
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| | 向かい風と空腹にペースダウンしIndependenceに到着 |
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直線の道を、ひたすら真東方向に、走っていると、海風なのだろうか、正面からの風を感じるようになり、ペースダウンする。そうすると、いきなり空腹感が襲ってきて、ダブルパンチだ。これぞ、ハンガー・ノック。そして、背後の方から暗い雲が押し寄せてきて、遠くで雷鳴が聞こえる。あと7kmほどで、今日の宿泊地、インディペンデンスだと思い、軽いギアをまわして、ひたすら東に向かうと、前方に集落が見えてきた。今まで通過してきた山村というイメージとはほど遠い、街の雰囲気だ。変電所があり、工事現場には、巨大な重機が沢山ある。学校も、立派な物が目に入る。 |
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インディペンデンスの街に入る。ガソリンスタンドを通り過ぎ、バス停を左に入り、中華料理店などないかときょろきょろしながら、メイン・ストリートを走る。右手に道路端に野菜などを並べて売っている所の前に、今日の宿、ハロー・ホテルの文字が目に入った。とにかく、宿に落ち着こうと、敷地内に入ると、奥の建物にレストランがあった。あまりにも空腹でなので、ここで昼食を取ることに決める。 カウンターにいた女性に、ホテルのチェックインはここで良いのか尋ねると、そうだと言う。宿泊費は、予約の時に聞いていたとおりBZ$58.95だ。BZ$50札とBZ$20札を1枚づつ出すが、お釣りはBZ$1.05しか戻ってこない。ひどい空腹で自分の計算がおかしいのかと一瞬考えたが、やっぱりおかしいので、女性に声をかける。すると、にこっとして、すぐにBZ$10を渡してくれた。お釣りを間違いにしては、気が付くのが早すぎるなと思いつつ、別途昼食として、ライス・アンド・ビーンズ・ウィズ・チキンと、スプライトを頼む。 空腹のためか、震えた手で、出てきた昼食を食べる。とても美味しい鶏肉だ。ライス・アンド・ビーンズも美味しい。食べていると、急に外が暗くなり、雷と共にいきなりの大雨。30分到着が遅れたら、ずぶ濡れになっていたところだ。私が到着したときは、他に1組だけの客だったが、バスでも到着したのか、15人ぐらいの人が、レストランに入ってきて、ジュースを飲んだり、昼食を食べたりして、賑やかになってきた。一度雨が止んだが、またすぐに振ってきた。外はまだまだ暗く、雷の音がすごい。それでも30分ぐらいで、だんだん明るくなってきて、雨が止んだ。レストランの客がみな出ていってしまうと、私も昼食代を払って、荷物と自転車を持って、別棟にあるホテルの部屋に移動する。 昨晩と違って宿泊費が高いだけ有り、部屋は小綺麗でエアコンもテレビも付いている。シャワーを浴びた後、テレビを点けたままベッドにごろんとしていたら、寝入ってしまった。 |
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| | オレンジなどの輸出港Big Creekへポタリング |
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3時間以上、寝てしまったようだ。寝ている間にしっかり雷と、雨の降る音が聞こえたが、今は雨は降っていない。日の暮れる前に、近くのビッグ・クリークと、マンゴー・クリークを見に行ってみようと思い、準備する。 サザン・ハイウェイから来た場合、インディペンデンスの集落には入らず、道なりに行くと、2kmほどで、ビッグ・クリークの集落が目に入ってくる。このビッグ・クリークは、ベリーズで収穫されたバナナや、オレンジの加工品を輸出のために積み出す港のようで、ひたすらその港に向かって走って行く。港からずいぶん手前にゲートがあって、その先は関係者しか入れないようになっていた。ゲートの手前には、荷物を運んできたのか、大きなトラックが1台止まっていた。遠くからでも立派なクレーンなどの港湾施設があるのが見える。 |
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ビッグ・クリークから来た道を引き返して、インディペンデンスに戻る。今度は、ホテルの前を通り過ぎて、マンゴー・クリークに向かう。途中、ゲームセンターと、中華料理店がある建物が目に入った。地元の人が何人か、ビール片手にたむろしている。 |
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| | Mango CreekにはPlacentia行きの船が待機している |
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その賑わっているところからすぐに、マンゴー・クリークの船着き場に出た。何人かの若者がいて、これからプラセンシアに行くのかと尋ねてくるので、今日はここに泊まっていると答える。小さなモーターボートがあって、話に聞いているとおり、ここからプラセンシアに渡れるようだ。 数人の若者が、私の自転車に興味を持っているようなので、折り畳んで見せてやる。そうこうしているうちに、半ズボンの私の足めがけて、サンド・フライが襲ってくる。手でそれを振り払いながら、早々にマンゴー・クリークを後にする。 |
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ホテルに戻る途中で、先ほど見つけた中華料理店で、夕食を取ることにする。例に漏れず、中国人の家族が経営していて、隣のゲームセンタと中でつながっていて、一緒に経営しているようだ。地元の酔っぱらいと、喧嘩寸前のやりとりをしているが、とてもたくましい。いつものことなのだろう。 私を見て、その中国人の店主が、中国語で声をかけてくるが、英語で私は日本人だと答える。ちょっと意外な顔をするが、同じような顔をしていて、親しみがあるのか、にこにこして、愛想がよい。夕食にエビ焼きそばとビールを頼む。食べ終わったら、明日の朝食用にと、鶏チャーハンを頼む。明日も朝早いので、朝食前に距離をかせいで、途中でしっかり朝食を食べ、今日のようなハンガーノックにならないようにしようという作戦だ。水も、大きなボトルの物を2本しっかり買い込む。 |
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これで明日は、早い時間に出発できる。ホテルに戻って、カウンターに、明日は出発が早いが、チェックアウトできるかを尋ねると、警備の人がいるから、彼に鍵を渡してくれれば、どんなに早くても大丈夫と言われる。 部屋に戻り、もう一度シャワーを浴びて、明日に備えて早めに寝る。いよいよ明日は、サザン・ハイウェイの終点、プンタ・ゴルダへ向かうのだ。途中宿泊できるところもなく、100km以上の行程で、途中未舗装区間もあるので、気合いを入れて走らなければならないと思いながら、ベッドに入る。 |