ベリーズ・サザンハイウェイサイクリング

ベリーズ・サザンハイウェイサイクリング 詳細
2003年3月22日 土曜日 サザンハイウェイ起点までバス移動して炎天下走る


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走行ルート
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自宅Belmopan Bus TerminalSouthern Highway JunctionSilk GrassHopkins中心部Sandy Beach Lodge
天候
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晴れ
宿泊先
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Sandy Beach Lodge
走行データ
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最高時速:25.2km/s
積算距離:4025km
走行距離:34.84km
走行時間:2時間35分25秒
平均時速:13.4km/s
支払い
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レギュラー・バス運賃(Belmopan⇒Southern Highway Junction)BZ$5.00
Silk Grassにて昼食
BBQ ChikinBZ$5.00
JuceBZ$0.50
Coca CoraBZ$1.50
Sandy Beach Lodge宿泊費BZ$26.00
Crystal Water大ボトル(2本)BZ$4.00
Innies Restaurantにて夕食
Fried Fish with Vegetable RiceBZ$10.00
Belikin Beer(2本)BZ$5.00
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自宅 08:46発
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最後のベリーズ国内サイクリングの出発s5tr
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最後のベリーズ国内サイクリングの出発

ベリーズ国内のハイウェイを全て走ってしまおうという計画も、今回走るサザン・ハイウェイを残すところ。気を引き締めて、自宅を出発する。

ベリーズに住み始めて2年。ここベリーズでのボランティア活動も、今月で終わりだ。この家を出発して、この家に戻ってくるサイクリングは今回が最後になるだろう。

自転車店Captal Sales 08:52着 09:10発
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工具を借りてヘッドを調整s5tr
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工具を借りてヘッドを調整
首都の自転車店Capital Saless5tr
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首都の自転車店Capital Sales

今日はダングリガの手前、サザン・ハイウェイの起点までバスで行き、そこから30kmちょっと走るだけの予定なので、時間的にはかなり余裕がある。

バスに乗る前に、ヘッド(ハンドルの根本のベアリング部)が緩んでいる気がするので、職場の同僚の友人がやっている自転車店に立ち寄る。ここは、首都に2軒ある自転車店の一つで、バス・ターミナルや官庁街付近にある唯一の自転車店だ。以前、このヘッドを調整するために必要となるヘッドスパナが有ると聞いたので、貸して貰うべく、店主にお願いする。しかし出てきたのは、大型のモンキーレンチ。まあ、こんなものだろう。有るだけましと、ヘッドを少々締めて、緩みを解消する。

Belmopan Bus Terminal 09:11着 09:50発
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バスの運転手席後ろのスペースに自転車を置くs5tr
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バスの運転手席後ろのスペースに自転車を置く

自転車店から歩いて1分とかからない、ベルモパンのバス・ターミナルへ行き、ダングリガ行きのバスの時間を調べる。まだ時間があるのでぼーっとしていると、ベリーズ・シティーから来たダングリガ行きのバスが到着した。

早速、座席の下の部分に当たる、トランク・ルームに自転車を預けようとすると、そのトランクがない。そういう場合は、最後部にドアが付いていて、そこから荷物を入れられるようになっていたりするが、それもなし。仕方なく、自転車を持って乗り込み、入り口付近のスペースに置くと、他の場所に置けと、車掌から声がかかる。トランクのないバスは、網棚が巨大で、自転車を置けるほどだったりするが、このバスのは普通のサイズだ。結局、運転手の座席の後ろにある誰かさんの巨大なバッグを一度どけて、その場所に自転車をおいて、その上にバッグを載せることでなんとか場所を確保したが、写真で見ても解るとおり、サドルが通路に飛び出している。

Southern Highway Junction 11:24着 11:31発
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Southern Highway起点s5tr
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Southern Highway起点

バスは、去年の11月に自転車で走った山岳コースであるハミングバード・ハイウェイを走り、90分ほどで、ダングリガの手前の、サザン・ハイウェイとのジャンクションに到着した。ここがサザン・ハイウェイの起点になる。ここで降りる人は比較的多くて、10人ぐらいいた。ここにあるしっかりしたバス停で、ダングリガから来る別のバスを待って、南方面に移動するのだろう。

そのバス停まで、移動して、自転車を組み立てて、出発準備をする。今日は天気も良くとても暑いが、ここから30kmほどの所からハイウェイを外れて海岸線に出たところの小さな観光地、ホプキンスが今日の宿泊地なので、今日の走行距離は40kmほどで、楽な物だ。バス停でバスを待つ人に、何処まで行くのかと尋ねられ、ホプキンスだから、イージーだと答えながら、眼鏡にサングラスアダプターを装着して出発する。

サザン・ハイウェイは、名前の通り、おおむね南に向かうハイウェイだが、ここ起点から10km程は、真南ではなく、半分内陸方向である南西に向かう。全体を通して海岸線からはかなり離れた内陸を通る道だが、これはベリーズの海岸線近くは湿地帯が多く、国の基幹であるハイウェイを通すには向かないからだと、地図を見て納得する。

Mana Roots Jungle Lodge 12:00着 12:13発
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Mana Roots Jungle Lodgeの入口s5tr
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Mana Roots Jungle Lodgeの入口
炎天下の中走るs5tr
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炎天下の中走る

炎天下、日陰など皆無のハイウェイを走るのは面白くない。この一番暑い時間に、屋外で働いている人も皆無に近い。でも、訳の解らない工事現場や、不思議な建物が、たまに現れて、車では見過ごしてしまうような物をじっくり見ることができて、そういったペースを楽しみながら走る。

11:57についにベリーズに来て4,000kmの積算走行距離を超える。米国を走った800kmも含まれるが、当初、帰国までの2年間で4千キロぐらいは走るのだろうと思っていたので、そういう意味でも、ベリーズでの生活が残り少ないことを、実感する。

右に入る脇道の角に、マナ・ルーツ・ジャングル・ロッジと書かれた看板が目に入ったので、小休止する。看板を見る限り、あちこちにあるような自然を体験する観光地のようだが、あまり耳にしない名前だ。本当に営業しているのだろうか。

Silk Grass 12:27着 13:06発
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昼食はバーベキュー・チキンs5tr
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昼食はバーベキュー・チキン
この区間は第五区間のようだs5tr
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この区間は第五区間のようだ
見覚えのあるSilk Grasss5tr
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見覚えのあるSilk Grass
ベリーズで唯一のレストランの標識?s5tr
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ベリーズで唯一のレストランの標識?

シルク・グラスの集落が近づいてきた。ベリーズに来てそれほど経たない時に、プラセンシアという観光地に飛行機で行き、帰りはバスで戻ってきたことがあるが、その時このシルク・グラスの集落を通ったことを、はっきり覚えている。まだ、その頃、サザン・ハイウェイの舗装率はまだ低く、このシルク・グラスの集落付近のみ、舗装されていて、とても良い道に見えた記憶がある。

レストランがあることを示す標識が目に入る。こんな標識をベリーズで見たことはないので、実はレストランが有るのではなく、ナイフとフォークを売っている雑貨店の存在を示していたりしたら大笑いだなと、一瞬あたまをよぎる。

シルク・グラスの集落を通り過ぎようかと思っていたら、バス停の所で、バーベキューを作っているのが目に入った。昼食として、ベジタリアン中華の店で買ったちまきを持参していたが、どちらを食べるにしても、ここで昼食にしようと、ハンドルをバス停に向ける。

バス停には、昼間から男達が数人たむろしていて、一見恐い感じだが、このような光景にもだいぶ慣れた。田舎の集落で普通に生活している人なので、悪い人はいない。バーベキュー・チキンと聞き覚えのない名前の果物のジュースを買うと、バス停の男達から、こっちで食べろと声がかかる。もちろんそのつもりで、日光を避けるためにバス停に入って、食べ始める。どこから来てどこに行くのかとか、その自転車は変わっているなとか、食べている間も終始質問責めなので、食べ終わってから、自転車を折り畳んで見せてあげる。バス停でたむろしている人は大喜びだ。

それにしても、サザン・ハイウェイのバス停はちゃんとした出来の物が多い。ベリーズのハイウェイの中では、一番最後に整備され始めたからだろうか。そう思わせるのは、りっぱな改修工事の碑があることだ。こんな物を作る余裕があるのだ。ここにあるのは、第5セクションとなっているので、南から始まって一番最後のセクションなのだろうか。

昼食を食べて、シルク・グラスの集落を出ると、他にも数人バーベキューを作っている人が、ハイウェイ沿いに見えた。レストランのサインは、これらのことなのだろうか。いいや、さすがにこれは昼食時だけだろう。ここから先、集落が少なくなるので、昼時は繁盛するに違いない。

Hopkins入口 13:23着
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今日の終点Hopkinsへの入口s5tr
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今日の終点Hopkinsへの入口

シルク・グラスの集落を過ぎて3kmほど行くと、ホプキンスの集落への標識が見えてきた。左手に見えるバス停の所を海岸線方向に行くのだろう。以前利用したプラセンシアからのバスルートは、ホプキンスを通ってこのサザン・ハイウェイに出たのだが、その時の記憶がかすかによみがえった。

そのバス停から左に入ると、状態は悪いが、一応、道は舗装されていた。事前に入手してあった情報通り、このホプキンスへ向かう道の半分ぐらいは舗装してあるようだ。もっともここからホプキンスまでは、ほんの6.5kmだから、全てが未舗装でも、たいした違いはない。

Hopkins中心部 13:57着 14:26発
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小さな観光地Hopkinsの中心部に到着s5tr
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小さな観光地Hopkinsの中心部に到着
Hopkinsの桟橋s5tr
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Hopkinsの桟橋

地図で見る限り真東に向かっているホプキンスの道は、途中で10度ほど北に進路を変える。その付近までは周囲の景色は森だったのが、そこから湿地帯に変わり、舗装路もここまで。未舗装というので、ベリーズ国内のどこにでもある未舗装の道を想像していたが、粒子の細かい赤土の道だ。車が通過するたびにひどい砂埃を巻き上げるだけなら息を止めて我慢するだけだが、だんだん状況はひどくなり、ついにはまっすぐ走るのが困難なほど、タイヤが赤土にめり込んでハンドルを取られるようになる。ビーチクルーザーのような太いタイヤの自転車に乗る地元の人が2人後ろから来て、話などしながら走っていたが、あまりにも私が遅いので先に行ってしまった。

3kmほどの赤土に苦心しつつ、なんとか、ホプキンスの集落に到着。集落の中はおおむね舗装されている。あまりにも暑いので、地元の人に混ざって東屋の下で休憩。売店でコカコーラを買って、一気に飲み干す。地元の人が沢山きたので、休憩を終えて走り出すが、まだこんな時間なので、宿に行っても仕方がないと思い、集落の中をうろうろする。

ホプキンスは、高級な観光地ではないが、一応ビーチがあり、宿泊施設もそこそこある観光地のようで、街角の案内地図には、宿や、レストランなど、観光客の使いそうな店の案内が書いてある。あえて、予約してある宿とは反対側にハンドルを向けて、集落の切れ目まで行ってみる。車輪の小さな変な自転車が走っているので、地元の人が、その自転車を売ってくれと声をかけてくる。

ホプキンスは、2kmほどのメイン・ストリートを挟むように、建物がまばらにあるだけの、小さな集落だ。サザン・ハイウェイからの道がメイン・ストリートにぶつかった地点の北側を一通りまわって、特別なにもないことを確認して、今度は宿のある南側に向かう。

Sandy Beach Lodge 14:57着
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20年ぶりのサイクリング中の海水浴s5tr
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20年ぶりのサイクリング中の海水浴
Hopkinsのビーチs5tr
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Hopkinsのビーチ

宿に向かう途中、前を自転車で走る女性にどこか見覚えがあると思ったら、サザン・ハイウェイの起点のバス停で、バスを待っていたおばさんだ。目が合うと、にこにこしながら、やっと到着したね。と声をかけられた。この人も今到着したのかと思ったが、いくらバスの本数が少ないとは言っても、そんなはずはないだろう。この女性はこの辺では珍しい白人の女性だ。観光客向けの宿でも経営しているのかも。などと想像をしながら、予約してある宿に向かう。

宿は、サンデー・ビーチ・ロッジと言い、ダングリガ出身の職場の人から教えてもらった宿だ。ビーチの目の前で安くて良いということで、事前に予約してある。集落の外れまで来てメイン・ストリートの舗装が切れたところに、サンデー・ビーチという看板があったので、ビーチの方向に行ってみるが、バラックのような廃れた建物が少々有るだけで人気が無く、とても宿泊施設という感じがしない。通りに戻って他を探すが、それらしい宿泊施設が見つからず、また戻ってきて、自転車を止めて奥に入って行く。中から声が聞こえる建物があったので、外から声をかけると、女性が出てきた。ここが目的の宿のようだ。予約してあるというと、ビーチに面した高床式の小屋のような質素な建物に案内してくれた。2部屋ある右側の部屋に入ると、ベッドが1つ有って、奥にバスルームがあるだけだ。まあBZ$26だからこんな物だろう。案内してくれた女性に宿泊料を払い、夕食をとることのできるレストランの場所を尋ねると、この宿のレストランは火事で食堂が焼けてしまったので、今はやっていないとのこと。レストランはメイン・ストリート沿いにいくつかあるそうなので、日が暮れる前に適当に探すことにして、それまでの時間、目の前のビーチで泳ぐべく、着替えて、海に入る。サイクリングの途中で海水浴をするのは20年ぶりぐらいだ。今日はそれほど走っていないとは言え、足が疲れているので、軽く浸かる程度にする。隣の大きな建物には、白人のグループが泊まっているようで、数人がビーチで寝転がって本など読んでいる。

部屋に戻ってシャワーを浴びようとすると水が出ない。元栓が閉まっているのかといろいろいじるがダメ。たまらず、近くにいた少年に水はどうやって出すのか尋ねると、宿の女性に尋ねてくれ、断水だと言うことが解った。炎天下の中、汗だくで走り、海で泳いだ後、シャワーが浴びられないのは、ショックが大きい。しかし、少年の話の通り、1時間もしたら断水は復旧したようで、シャワーを浴びて、夕食に出る。明日は朝早く出るので、店の開いている内にと、メイン・ストリートを挟んで反対側にある食料品店で、大きなボトルの水を2本買う。1本BZ$2と、観光地価格だ。

レストランは、迷ったあげく、テレビでニュースを流しているレストランに、畳んだ自転車と共に入る。魚料理を頼んで、イラク情勢などのニュースを見ながら、ビールで今日の走りに乾杯。メイン・ディッシュの魚もまあまあだったが、ベジタブル・ライスが美味しかった。食後、店主に明日のルートの様子を尋ねると、思っていたより集落はあるようで、商店なども有って、水や食料を調達することが出来そうだ。このレストランは、朝は6時半頃から朝食を出しているとのことなので、明日朝も来ることを約束して、宿に戻る。部屋に用意してあった蚊帳をベッドの上に吊って、明日に備えて、早々に寝る。

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