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朝3時に帰宅し、風呂に入ってから旅の準備。両毛線の始発電車の中でじっくり寝られるだろうと、一睡もせずに、BROMPTONで自宅を出発。 |
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まだ暗い中、高崎駅に到着。例によって改札前までBROMPTONを押して行き、そこでパックする。駅の改札にて、青春18きっぷにスタンプを押してもらう。今期の青春18きっぷは、JR発足20周年記念で、8,000円と格安である。 両毛線の始発は、黒磯行きだ。3時間以上の行程なので、じっくり寝てゆこう。 |
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寝ぼけ眼で、黒磯駅に到着。郡山行きには40分も有るので、自転車を組み立てて駅周辺を走る。宮城県方面の詳細な地図を用意してこなかったので、書店を探すが、まだ開店していなかったので、収穫もなく黒磯駅に戻る。 |
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黒磯駅からは、比較的小刻みに、東北線を乗り継ぐ。まずは、郡山駅で乗り換え。1日に一往復だけは、黒磯仙台間直通があるのだが、時間が合わない。 |
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毎回同じ形式の列車だが、福島駅にて白石行きに乗り換える。微妙に編成が違うようだが・・・。 |
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白石駅からは、仙台行きは新型車両に乗り換えだ。ちょっとは気分が異なる。 |
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仙台駅からは、再び、見慣れた車両の一関行きに乗り換える。 一関行きというと、岩手県。宮城県も、ずいぶん北部まで行くことになるわけだ。 仙台駅では、15分ほど時間があるので、駅の売店に行き、黒磯で買えなかった地図を探してみる。宮城県のほどよいロードマップが見つかったので、飲料水と一緒に購入。 |
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長い付き合いだった東北線を下車。やっとお目当ての、くりはら田園鉄道の駅を目にする。 しかし、ここではくりはら田園鉄道には乗らず、2つ先の若柳駅を目指して、愛車を走らせる。 |
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県道4号をひたすら西向きに走ってゆくと、すぐに集落がとぎれ、殺風景な郊外の道になった。大型車が多く走り、走りにくい典型的な郊外の道である。そんな走りにくい道も、ほんの数kmで、生活の臭いのする集落に。きっと若柳の集落に違いない。 さて、目的の若柳駅は、この県道から右手に折れて数100mmほどにあるはずだ。余り時間がないだろうと、歩いている女性に駅の場所を尋ねると、もうちょっと先に信号があるのでそこが駅の入口だと教えてくれた。 そこから、300mほど走ったところで、信号があったので、右折。正面に駅舎らしき建物が見えてきて、近づくと「○○に乗って・・・」などと大きく書かれている。若柳駅だ。 若柳駅は、どおやら有人駅で、この辺では規模のでかい駅のようだ。アクセスがしやすいので、当てずっぽうに来てみたが、車庫があって、働いている人も多い駅のようだ。 駅舎を入ると、昔ながらのたたずまいの待合室。数人の客が待っているが、特に、鉄道ファンだけと言うことでもないようだ。それに対して、鉄道ファンの人は、明らかに大きなカメラを抱えた人が、ホームの上や、駅周辺をうろうろしている。 ホームに入ると、細倉マインパーク前行きの乗車口の付近に取材のカメラ・クルーが来ている。NHKのようだ。カメラマンと助手と、ディレクターのような3人組で、ディレクターの様な人は、携帯電話でしきりに連絡を取っている。 広い操作場を赤い色の電車が移動し、車庫の脇に止まる。鉄道ファンの人が数人カメラを抱えて、撮影している。こんな光景も、今月いっぱいなのだろう。 自転車で走ってきて、時間が無くて、駅の様子などゆっくり見ることが出来ないかと思いきや、電車も遅れてきて、それなりに待って、細倉マインパーク前行きの電車が到着。同じく真っ赤な車両だ。 |
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若柳駅から、数駅過ぎたところの、沢辺駅に到着。ここも規模の大きい駅で、すれ違いのために、対向の電車が来るまで止まっている。まだまだかかりそうなので、外に出て写真など撮る。多くの人が、乗り納めのために来ているのか、ぞろぞろとホームに出て記念撮影をしている。 特に、小さな子供たちをつれたお父さんと、おじいさんの家族連れなど、ほほえましい感じだ。お母さんや、おばあさんが一緒でないところが、鉄道趣味がおおむね男性の物であることが伺われる。 やっと対向の列車が来たので、沢辺駅を出発。ほどなく栗駒駅に到着。ここは、昔サイクリングで通りかかったことのある駅だ。一関方面から、主要幹線を離れて鳴子温泉に向かうルートの途中、駅舎は見たのかどうか記憶にはないが、踏切を渡って、現在位置を確認した覚えがある。こんな所に鉄道が通っているか。という印象があったことを今でも記憶しているが、実際に乗ってみるとこんな鉄道だったのかと、感慨深い。 |
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途中、かわいらしい小学生の女の子2人が乗り込んできた。この鉄道を頼りにしている高校生は多いとは思うが、小学生まで通学に使っているのだ。最近、子供の数が減り、学校が統合されていて、学校が歩いて行ける距離では無くなる例が多いようだ。その子供たちは、隣の駅ぐらいですぐに降りていった。 今までは平坦なところを走っていた電車だが、終点近くなり、想像してたより、かなり山の中を走るようになった。川を渡り、森を抜けてくねくね走ると、終点、細倉マインパーク前駅だ。若柳駅で乗車した際にもらった乗車整理券を見せて運賃を支払って下車する。 細倉マインパークというのは公共施設なのだろうか、駅前にあるわけではなく、ちょっと歩くようだ。駅前はロータリーなど整備され、駅舎も新しく、数年前にできた駅のようだ。それが、今月いっぱいで廃線とは、この駅施設の利用はどうなっているのか、公共施設として利用されるのか、などとお節介な事を考えてしまう。 ホームから見える駅前広場の一角に、電気機関車と貨物列車がモニュメントとして展示してある。これも、ここが駅であった名残として残り、いっそう寂しさを感じさせる役割をするのだろうか。 最初は、この駅で自転車を組み立てて、栗駒駅までサイクリングを楽しもうと考えていたのだが、小雨が降ってきたことが電車内から見えたので、素直に折り返すことにした。 乗ってきた電車は、5分ほどの待ち合わせで、細倉マインパーク前駅を折り返し出発。1本前で来た人たちだろうか、帰りの電車は往路の倍の数の乗客がいて、ビデオやカメラを片手に記念撮影の人が多い。 |
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45分ほど電車に乗って、往路見てきたJR東北線の乗換駅、終点の石越駅のホームに滑り込む。それなりの規模の駅舎なので、駅員がいるのかと思いきや、無人駅のようで、降りる際に、運転手さんに細倉マインパーク前駅で取った整理券を渡し、1,020円を支払って、ホームに降りる。JRの仙台方面には、乗り換え時間が少ないので・・・というアナウンスがあるが、15分ぐらいの余裕はあるはずだ。 電車止めの先に改札らしき物があり、そこを抜けると、駅舎だ。駅舎内は、若柳駅と違い、貼ってある物なども少なく、閑散としている。駅舎内外で写真を撮って、ロータリーと呼ぶことも出来ないほど小さい駅前広場を横切って、JR石越駅の駅舎に入る。ほどなく北の方から列車の入ってくる音がする。あ、マズイと思っている内に、列車はホームに滑り込んでくるので、焦って、切符を駅員に見せて、改札を抜ける。跨線橋を渡らないと、上り線ホームには行けない。他の家族連れも、切符を買っている途中に焦って、かけだして、階段を上っている。私も必死だが、自転車を持っているのでとてもつらい。仙台方面の東北線は、我々を待ってくれているようで、一度締めたドアを、もっと遅く来た女性のために開けてくれた。後から確認すると、3月18日のダイヤ改正で、時刻が変更になっていて、5分以上乗り換え時間が短かくなっていたのだ。 |
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くりはら田園鉄道の帰路、路線沿いに走ることが出来きず、そのまま電車で戻ってきたこともあり、予定より時間に余裕がある。小牛田駅の一つ手前の、田尻駅で降り、ここから数km走って、陸羽東線の北浦駅を目指すことにする。ここから、陸羽東線にのり、小牛田駅に戻ってくるという作戦で、たった一駅間の乗車で、陸羽東線での輪行実績を作るわけだ。 |
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東北本線と直角に小牛田駅で合流する陸羽東線の一つ先の駅間を斜めにショートカットする形で、自転車を走らせる。天候が悪く、今にも降ってきそうな感じで、ポツリポツリと雨粒が落ちかけているようだが、雨とは言い難いほどで、それ以上は降らなかったので助かった。鳴子温泉に向かう国道に出ると、歩道も路肩もなく、交通量が多く自転車にとってはすこぶる走りにくい。ちょっと走ったところで、北浦駅の看板があり、左折してすぐ駅が見つかった。公共の建物の前に本当に小さい待合室がある駅だ。 時間はちょうど日没。自転車を畳んで、20分ほど待って、小牛田行きの列車が到着。通勤時間帯と言うこともあって、それなりの数人が乗っていた。 |
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東北本線の小牛田駅は、東に向かう石巻線の起点駅でもある。時間があれば、乗ったことすらない石巻線も乗ってみたいと思うが、もう日没後なので、沿線のサイクリングはもちろん、車窓の景色も面白くない。素直に、東北本線の仙台行きに乗って、今日の宿の最寄り駅に向かうことにする。乗り換えの連絡が良く、5分ほどの待ち合わせだ。 |
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本日の宿は、仙台の一つ手前の駅の東仙台駅の近くのユース・ホステルだ。東仙台駅に到着して、跨線橋を渡る。疲れているのか、愛車を持つ手がつらい。下り方面のホームにある出口から出て、自転車を組み立てる。 |
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地図で見ると、駅からすぐかと思ったら、今晩の宿エスポールみやぎYHまでは、思ったより距離があった。もしかしたら、行き過ぎたかと思いつつ、「エスポールみやぎ」の看板が目に入り、ほっとする。大きな公共施設の中にYHがあるようだ。レストランなども併設されている。昔なら「○○青年会館」というような名前だったのを、ハイカラな名称に変更したのだろう。 早速、チェックインを済ませる。泊まり客は2人だけとのことで、一人和室一部屋があてがわれる。係の人が丁寧に館内を案内してくれる。部屋に荷物を置いて、食事に出る。自転車で数分の所に、ショッピングセンターや、レストランが並び、食べるところには事欠かないようだ。イタリアン料理や、回転寿司のどこでも見かけるチェーン店は遠慮して、結局、巨大なスーパーマーケットにて、夕飯や、翌日の食べ物を購入して、YHの部屋で食べることにする。 YHに戻って、風呂に入り、TVをみながらビールを飲み食事。YHらしくない過ごし方だ。昨晩は寝ていないこともあり、横になると寝てしまったので、布団を引いて、本格的に寝る。 |