ベリーズ・ノーザンハイウェイサイクリング

ベリーズ・ノーザンハイウェイサイクリング 詳細
2002年12月28日 土曜日 コロザルからオレンジ・ウォークへ移動しマヤ遺跡を見学


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走行ルート
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Hotel MayaSanta Rita遺跡CalcuttaSan PubloSan JoseTrial FirmOrange Walk中央公園Cuello遺跡D*Victoria Hotel
天候
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くもり一時雨
宿泊先
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D*Victoria Hotel
走行データ
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最高時速:33.5km/s
積算距離:3505.7km
走行距離:76.87km
走行時間:4時間47分01秒
平均時速:16km/s
支払い
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Plazaにて朝食
Tacos(3個)BZ$1.00
Chikin BurritoBZ$1.00
Beef BurritoBZ$1.25
Cristal WaterBZ$1.00
Coke LightBZ$1.50
D*Victria Hotel宿泊料BZ$45.00
Orange Walk Historical Exhibition図録BZ$5.00
中華料理店 Lee...にて夕食
Sea Food ChapsuiBZ$16.00
Wantan SoupBZ$6.50
ライトハウス2本BZ$4.50
チップBZ$2.00
Cristal WaterBZ$1.50
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Hotel Maya 08:01発
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ロケーションの良いHotel Mayas5tr
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ロケーションの良いHotel Maya

朝起きると、曇ってはいるが、雨は降ってはいない。今日は走ることが出来そうだ。朝食を取るためにレストランに行くが閉まっていた。受付で尋ねると、今日は営業しないとのこと。ガックリ。しかたないので、出かける準備をして、チェックアウトしようとすると、入り口が閉まっていてる。食事でもしているんだろうと思い、その間、写真など撮る。

ホテルの前には、旅行客だけとは思えない人が、10人ぐらいいて、バスを待っているようだ。写真を撮っている内に、見慣れない比較的立派なバスが来て、パリッとした服装の添乗員が降りてきて、バス待ちの人が乗り込んで出ていった。ツアー・バスだったのだろうか。

相変わらず、受付の入り口は閉まっていて、他にも用事がある人が来たので、奥に声をかけると、昨日受付をしてくれた人が出てきて、鍵を受け取ってくれた。

ホテルを出て、昨日はほとんど見ていないコロザルの町を見るべく、海岸線をとぼとぼ走って行く。海岸線は特別観光地と言うことでもないが、そこそこ公園などが整備されていて、なかなか良い雰囲気だ。朝から働く人の姿も見え、程良い活気も見られる。

Plaza 08:35着 08:53発
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海沿いのCorozalの町s5tr
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海沿いのCorozalの町
海岸沿いの道をお散歩するs5tr
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海岸沿いの道をお散歩する

海岸線の通りを行けるところまで行って、町のメイン・ストリートを戻ってくる形で、町の中心に位置する公園に到着した。ここは昨晩、夕食を食べに来た時に通ったのだが、散歩の途中なのか、公園のベンチに座って、のんびりしている人や、公園に衣類を広げて売っている人などがいて、ほのぼのとした感じだ。公園の脇の教会でも朝の行事をやっている。

公園の外周には、地元の食べ物を売っている屋台が、いくつか出ていたが、ほとんどの屋台が人力で引くリアカーのような物の上にテーブルをこしらえて商売をしているが、一つだけ、車で出来ている屋台があった。日本でもラーメン屋の屋台がこんな物で移動している場合があるが、ベリーズではあまり見かけない立派な物で、コロザルの町の活気がこんな所でもわかるような気がする。

朝食は、ここで食べてみようと思い、タコスを$1分3個を注文する。直ぐ食べきってしまい、隣の人がブリートを食べているので、牛肉と鶏肉の物を一つづつ頼んで、食べる。まあまあの味だ。さっさと朝食を終え、切れていた水も買い足して、唯一の観光地らしき、サンタ・リタ遺跡をめざして走り始める。

Santa Rita遺跡 09:13着 09:32発
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Corozalの郊外にあるSanta Rita遺跡s5tr
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Corozalの郊外にあるSanta Rita遺跡
遺構がが一つあるだけの小さなSanta Rita遺跡s5tr
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遺構がが一つあるだけの小さなSanta Rita遺跡

公園から北西方向に向かうと、予想に反してすぐに、昨日通ったノーザン・ハイウェイのバス・ターミナルの脇に出た。そのままハイウェイを北西に進み、地図にサンタ・リタとの記載のあるところをめざして、左折して、ぽつりぽつりとしか家が建っていない住宅地の中に入るが、どうもそれらしい物が見あたらない。庭仕事をしている人がいたので、尋ねると、何ブロックか先の道を指さして、それを右に行って、コカ・コーラの配送所の裏にあるという。直ぐ近いのかと思って、言われたとおりに行ってみると、数ブロックどころではなく、1kmほど走ったところに、コカ・コーラの配送所の倉庫があって、大回りして裏側の住宅地に入るとサンタ・リタ遺跡の看板があった。地図上のサンタ・リタは遺跡のことではなく、単なるこの付近の地名を示していたようだ。

サンタ・リタ遺跡は、住宅地の中にぽつんとあるだけで、料金所もなく、無料のようだ。自転車を止めてさて、これから見学しようと思っていたら、地元の子供が3人集まってきた。写真を撮ってくれとせがむので撮影し、頼みもしないのに遺跡の上に案内してくれた。遺跡の上からは、コロザル湾の対岸まで見渡すことが出来る。この付近ではもう一つの著名な遺跡、セーロス遺跡が見える。セーロス遺跡へは、ボートで行くツアーがあるが、一人旅でもあるし、半日の時間をとられそうなので、今回は訪問するのを諦めた。

彼らは、ここで、政府に頼まれて、掃除などをしているという。そんなことを強調するので、お金でもせびられるのかと思ったら、予感的中で、遺跡を案内してくれた後で、お金をくれという。まあ、言ってみて、貰うことが出来れば儲け物という程度で、無視していたら、悪さをすることなど無く、それだけだった。

Calcutta 10:07着
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来た方角と反対方面を見ると、交通量のそこそこ有る道が横切っているのが見える。車のスピードからして、ノーザン・ハイウェイに違いない。思ったより北の位置にいるようだ。その方角をめざしてゆくと、昨日、通過したノーザン・ハイウェイ沿いに出た。ここは、ハイウェイが集落をぐるっと迂回しているところなので、90度違う角度に行けばもっと近くにハイウェイが通っていたわけで、またもや遠回りしてしまった。と言っても、ほんの1km程だが。

ノーザン・ハイウェイを快調に走り、コロザルの町を一気に走り抜けて、昨晩泊まったホテル・マヤ前を通過し、コロザル湾に別れを告げ、内陸に入る。この付近は、昨日もバスの中から見たが、リゾートホテルがいくつか海沿いにある地帯で、その入り口には立派な看板が見える。

空港のあるランチトを過ぎ、カロリナの看板を過ぎると、カルカッタの集落に入って、道は少々左に曲がり、ほぼ真南に進路を変える。この間、5km程だが、集落が密集しているのがわかる。

San FranciscoのT字路 10:19着
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San FranciscoのT字路を右へs5tr
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San FranciscoのT字路を右へ

快調に南下してゆくと、右に直角に曲がるT字路が見えてきた。昨日、私の乗ったバスはここを曲がってきたということを良く覚えている。行き先を示す看板にも、オレンジ・ウォークの町へは右折となっている。地図によると、直進した場合、リバータッドという大きめの集落があり、10km程で、バスのルートにまた合流するようだ。この辺の道路は舗装されいるようだが、先の方は不明なので、素直に看板に従い、バスと同じルートを戻る。

右折すると、すぐにサン・フランシスコの集落だ。定規で引いたようなまっすぐな道が、真西に続くのが、ずっと先まで見える。私を追い越して行くトラックの荷台に乗った人が、私を見るなり、威勢の良い声をあげる。変な自転車に東洋人が乗っているので、よっぽど珍しかったのだろう。集落を通り過ぎるたびに、威勢の良い声をかけられるので、もう慣れた物で、こっちも手を振って挨拶する。

Northern Highway同士のT字路 10:35着
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分岐している道は未舗装だが本来のNorthern Hightwayのようだs5tr
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分岐している道は未舗装だが本来のNorthern Hightwayのようだ

集落がとぎれて、家などが全く見えなくなり、ひたすらサトウキビ畑が広がるようになった。少々道が左に進路を変えたと思ったら、T字路に出た。ちょうどバスが止まって、バス停で客を降ろしていった。北方向に太い道が延びるが、それを行くと集落があるようで、バスから降りた数人の客はその道を歩いている。地図で確認すると、この道もノーザン・ハイウェイと記されている道で、昨日、分かれ道をコロザル方面に行行かずに来るとここに出る道だが、完全に未舗装のようだ。

T字路から2kmほどで、ルイスビルの集落に入り、真西に進んでいた道から、なだらかに左折すると、今度は真南に進路を変える。この辺も、集落の密集地帯で、サン・ナルシソ,サン・ロマン,サンタ・クララと、集落の看板がひっきりなしに出ている。サン・ナルシソは職場の同僚の実家があって、週末は戻っている事が多いと聞いている。話に聞いて想像している集落の様子を、実際に目で見て、そうか、こうだったのか、と一人納得しながら走る。

サンタ・クララを過ぎると、集落のラッシュは一段落するが、5km程で、今度はブエナ・ビスタの集落が現れる。サン・フランシスコ手前でT字路を曲がらずに来ると、この集落で道は合流するのだ。

San Publo 11:39着
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Buena Vista村の入り口s5tr
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Buena Vista村の入り口
San Pabulo村の入り口s5tr
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San Pabulo村の入り口

ハイウェイの道端に、牛が寝ている。繋がれているようにも見えないし、柵も何もなくて、逃げたり、車に追突したりしないのだろうか。写真を撮っていると、「どうしたんだチノ!!」と地元の子供達が声をかけてくる。私を中国人だと思っているのは無理もないが、彼らにとっては、ハイウェイ沿いに牛が寝ているのは当たり前の光景なのだろう。

ノーザン・ハイウェイは、コロザル州からオレンジ・ウォーク州に入った。サン・パブロの集落に入ると、ブロックを積んで色を塗った看板があった。それにしても、収穫したサトウキビを積んだトラックがひっきりなしに走っているが、方向は常に私を抜かしてゆく方向で、オレンジ・ウォークの方に向かっている。

San Jose 11:50着
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San Jose村の入り口のバンプには輸送トラックから落下したサトウキビが散乱s5tr
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San Jose村の入り口のバンプには輸送トラックから落下したサトウキビが散乱

サン・パブロを過ぎると、すぐにサン・ホセの集落。これまで、サンなんたらとか、サンタ何とか、という名の集落を沢山通ったが、みなキリスト教の聖書に出てくるような、聖人の名前なのだろう。サン・ホセもそうだが、サン・フランシスコ,サンタ・クララなど、米国カリフォルニア州でよく見かける地名と同じだ。

サン・ホセの集落の入り口にも、さっきのサン・パブロの集落にあった物と同じ作り、色の看板があり、なんと個性のないことだとガックリ。この集落の看板のあるところは、道にバンプがあり、どの車も徐行して越えているが、サトウキビを積んだトラックはこのバンプを越えるときにサトウキビを落とすらしくて、周辺はサトウキビだらけになっている。

Trial Firm 12:33着 12:54発
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人種の異なる子供達が違和感無く集まる

サン・ホセの集落を過ぎると、オレンジ・ウォークの町の手前まで集落は無く、ひたすら何もない道を走る。途中、雲行きが怪しくなってきて、小雨がぱらついたが、走りに影響が出るほどではない程度だった。

大きなスケールで見ると、ひたすら南下しているノーザン・ハイウェイだが、このあたりで道はクランク状に東側に移動し、地図で見ると5kmの間、寸分違わず真南に向かっている。その区間を過ぎると、すぐにオレンジ・ウォークの町だ。

コロザルを出てから、写真を撮る以外は、ほとんど立ち止まらず、信号もないので、走りっぱなしで疲れてきた。オレンジ・ウォークの町の手前のトライアル・ファームという集落で、商店が目に入ったので、小休止する。のども渇いていて、水も残り少ないので、コーク・ライトを買って、店の軒先で飲んでいると、大雨が降ってきた。ちょうど良いタイミングだったようだ。

地図を見ていると、子供達が4,5人集まってきた。中の一番年長の子供が、私にどこに行くのか聞くので、今日はコロザルから走り始めて、オレンジ・ウォークの町に泊まるというと、とても興味を持ったようだ。時間があるので、クエーリョ遺跡に行くのだが、知っているかと聞くと、町から2マイル程西だという。この年長の子供は、スペイン系の混血でメスティーソと呼ばれる人種で、他の子供達は、この店の中国人経営者の子供であろう2人と、黒人系混血のクレオール人の子供だが、みんな人種が異なり、顔の色や形が違うが、店の前で仲良く遊んでいる。こんな光景は開発途上国では珍しいのではないだろうか。

Orange Walk中央公園 13:01着 13:34発
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Orange Walkの公園と時計台s5tr
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Orange Walkの公園と時計台

20分ほど休憩している間に、雨も完全に止み、子供達に別れを告げて、トライアル・ファームを出て、10分もしない内に、オレンジ・ウォークの町の入り口だ。すぐに、昨日バスが停車したバス・ターミナルがすぐ脇にある、町の中心部にある公園に到着。ベンチに座って、クエーリョ遺跡に行くためのルートを確認していると、また雨が降ってきた。このベンチの上は偶然にも大きな木の枝があって、雨をしのげるようになっている。今度もタイミングはとても良い。しかし、今度の雨は、すぐには止まず、どんどん強くなるばかりで、最初は気にせずに公園の中にいた人も、雨宿りのために、木の下に移動するようになってきた。

時間もあるし、ぼーっと町の様子など眺めていると、携帯電話が鳴った。コーディネーターのM氏からだ。私がオレンジ・ウォークの町にいるというと、ちょうど近くのレストランにいるので一緒に昼食でもどうかという。彼は家族と、オレンジ・ウォークからずっと西に入った所に行ってきた帰りで、私に声をかけてくれたのだった。ちょうど雨も上がったので、ご一緒させて貰うことにする。

レストラン 13:37着 14:19発
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目的のレストランは、今晩、私が泊まることになっているディー・ビクトリア・ホテルのちょっと先にある。雨は上がったとは言え、舗装状態が良くない路面には水たまりが多いので、慎重に走ってレストランに到着。自転車を畳んで、中にはいると、M氏ご一家が私を待ってくれていた。

エスカベーチェという、タマネギと鶏肉のスープにトルティーヤが付いた物をご馳走になり、満腹。これまでの旅の様子を話したりして、楽しい一時を過ごし、別れる。一つ残念な情報を得たのは、この町で楽しみにしていた、ベリーズ国内で唯一ではないかと思える、日本料理店が今日は閉まっているようだと言うこと。まあ、また来る機会もあるかと、今回は諦めることにする。

D*Victoria Hotel 14:22着 15:21発
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残念ながら営業を辞めていたベリーズ国内唯一の日本料理店s5tr
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残念ながら営業を辞めていたベリーズ国内唯一の日本料理店
Orange Walkの中心部の入り口s5tr
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Orange Walkの中心部の入り口

ディー・ビクトリア・ホテルの前を通りかかったときに、ホテルに部屋に荷物をおいてから、クエーリョ遺跡に行くことにした。チェックインして部屋にはいると、ベッドにごろんと寝転がってしまった。まだ時間はあるし、雨は完全に上がっているので、時間が経てば、路面ももうちょっとは乾くだろうと、のんびりしてしまう。

1時間ぐらい、テレビを見ながら、ぼーっとして、必要な荷物だけを持って、再び走行開始だ。オレンジ・ウォークの町の看板の前を左折し、ひたすら西に向かい、3km程行ったところで、小さな川を渡ったところで、舗装がとぎれた。未舗装とは言っても、踏み固められていて、おおむね走りやすいが、先ほどの雨で、少々水たまりがあるのだけは慎重に避けなければならない。

Cuello遺跡入り口ゲート 15:50着 15:55発
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Cuello遺跡のある私有地はゲートが閉まっていたs5tr
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Cuello遺跡のある私有地はゲートが閉まっていた

もうそろそろなにか看板のような物が見えるのではないかと、ひたすら走るが、なかなか何も現れない。地図によると、左側に入る道があって、その奥にあるようだが、その道らしき物もない。

ひたすら走っていると、前を自転車で走っている人に追いついたので、クエーリョ遺跡の場所を尋ねると、こっちだと言って、ちょうど左側に現れた道を指さす。何も看板の様な物はないが、位置的にこれに間違いない。その人にお礼を言って、左折し、その道に入る。

途中、ひどい水たまりがあったが、なんとか走りきると、ゲートがあった。クエーリョ遺跡は、私有地にあるので、入るのに許可が必要と聞いていたので、ゲートがあることは驚くべき事ではなかったが、閉まっていて鍵が掛かっている。そして、看板を見ると、営業は月曜日から金曜日となっている。奥を覗くと、大きなサイロのような建物があり、ラム酒の醸造所のようだが、企業の場所なら土曜日は開いていないのは当然だ。

諦めて帰ろうとすると、一台のトラックが来た。そこの業者のトラックのようで、開けて中に入ろうとしているので、クエーリョ遺跡を見たいのだが、どこだと尋ねると、この中だから入ってみてこいと言う。自転車を押して入ると、遺跡の方向を指さしてくれたので、ひたすらその方向に向かって自転車を押してゆく。

Cuello遺跡 16:02着 16:16発
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Cuello遺跡の周辺は牛の放牧地帯s5tr
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Cuello遺跡の周辺は牛の放牧地帯
未だ発掘が開始されていないCuello遺跡s5tr
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未だ発掘が開始されていないCuello遺跡

指差された方向には、またゲートがあった。しかし、今度は鍵などは無く、牛が勝手に入らない用にナイロンロープで閉めらているだけなので、それを解いてゲートを開けて中にはいる。さて、いったい遺跡はどこにあるのか、左側に広がる森の中なのかも知れないと思いながら、農作業車の轍をたどってゆくと、視界が広がってきて、牧場のようになり、右側に遺跡らしき物が見えてきた。

近寄ってゆくと、この構造物は、写真で見たことのある遺構350と呼ばれる遺跡に間違いない。近寄ってゆくと、まさしく牧場の中らしく、近くに家畜はいないようだが、牛の糞が沢山落ちている。

Cuello遺跡入り口ゲート 16:21着
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早々に来た道を引き上げて、自分で開けたゲートを閉めて、ロープで縛り、醸造所の敷地に戻ると、入り口のゲートを開けてくれた車が見あたらない。入り口のゲートに行くと、悪い予感が的中。鍵が掛かっている。ゲートは胸の高さ程度なので、何とか越えられそうだ。フロント・パニア・バッグを外して、ゲートの外に下ろして、身一つで、ゲートを乗り越えてから、自転車を持ち上げて、ゲートの外側に出し、来た道をひたすら戻る。

Banquitas Hose of Culture 16:51着 17:16発
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整備されたNew River沿いの公園s5tr
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整備されたNew River沿いの公園
公園内には立派な文化施設があり博物館展示が行われていたs5tr
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公園内には立派な文化施設があり博物館展示が行われていた

オレンジ・ウォークの町に戻ってきた。明るい内に町中を見ておこうと、裏の方をたどってゆくと、ニュー・リバーにかかる立派な橋が見えてきた。橋の手前の一段低くなったところは、まだ完成はしていないようだが、公園のように整備されていて、ベリーズらしくない雰囲気を作り出している。そして、文化施設に見える真新しい建物がその公園の上に張り出している。バンキータス・ハウスと書いてあるが、いったい何の建物だろう。人が自由に入っていっているので、私も自転車を入り口の前に止めて入り口正面にいた係員に博物館かと尋ねると、そうだとのこと。

無料のようだし、時間があるので、しっかり見学しようと荷物をおいて見はじめる。中はそれほど広くないが、しっかりした展示がされている。まず、入って直ぐ右側に、マヤ遺跡の展示がある。ニュー・リバーのずっと下流にあるラマナイ遺跡と、さっき見てきたクエーリョ遺跡の展示だ。先ほど見た、遺構350は、実はとても大きな遺跡で大部分が土中に埋まっているだけのようだ。私有地と言うこともあるし、費用がかかることなので、どんなに重要な遺跡であっても、簡単に発掘が進むという物でもないのだろう。途上国にとっては、すごく注目される観光資源にでもならない限り、仕方のないことだ。

他にも、展示物は、オレンジ・ウォーク州について、歴史や産業、民族について展示されている。奥に別な小部屋が有って、なぜか、地元の芸術家が作った彫刻などが展示されていて、美術館も兼ねていると思いきや、中には値段の付いている物もあったが、全てが売り物ではないようだ。展示の図録を購入して、博物館を後にする。

中華料理店 Lee... 17:45着 18:40発
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クリスマスの飾り付けがきらびやかな商店s5tr
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クリスマスの飾り付けがきらびやかな商店

さて、夕食にしようと、日本料理店アキヒト・ジャパニーズ・レストランに行ってみる。昼間は閉まっていたようだが、夜だけやっているという可能性も十分ある。店の前に行くと、中国系のおじさんがバックパッカーと話をしていたので、今日はやっているのかと尋ねると、閉まっているという。やっぱりこの人がこの日本料理店のオーナーの台湾人だ。日本語が少々話せるという噂の通り、私が日本人だとわかると、しきりに日本語で話しかけてくる。日本の大学に留学していたようで、店の名前のアキヒトは、平成天皇の名前ではなく、オーナーの日本名アキヒト・リーの名前から取ったようだ。営業日を尋ねると、ここの人は日本料理に興味がないので、完全に閉めてしまったという。ベリーズで唯一の日本料理店だというのに残念だ。しかし、最近はじめたという、2階のホテルはやっているようで、さっき話していたバックパッカーは泊まり客で、安いので満員になることもあるという。

私が、お勧めの中華料理店でも紹介して貰おうと思ったら、直ぐ正面の店と、もう一つ紹介してくれた。先ほどクエーリョ遺跡に行く途中に見かけた立派な中華料理店だ。それよりも、Fさんという日本人が、ノーザン・ハイウェイを少々行った町外れに住んでいて、尋ねてみれば、何かご馳走してくれるだろうと、しきりに勧める。日本人だと言うだけで、押し掛けるわけには行かないので、迷わず中華料理店に向かう。

その中華料理店は、まだ新しいようで、建物の作りも立派だが、自転車を畳んで中に入ると、ベリーズ国内でもかなり立派な部類に入る内装だった。いつものビール、ライト・ハウスを頼んで、ワンタン・スープの小さいのと、シーフード・チャプスイというシーフードの炒め物注文する。シーフード・チャプスイは、今まで何度か食べたことがあるが、この店のは中で飛び抜けて美味しく、この店のレベルを感じさせる。

食事が終わり、会計を済ませた後、隣の席に座った観光客らしきご夫婦が、クリスマス・ツリーの前で写真を撮り合っているので、シャッターを押してあげると申し出る。英語が出来ないようで、最初は通じなかったが、すぐに理解したようで、カメラを渡してくれた。写真を撮ってあげて、店を出る。

D*Victoria Hotel 18:47着
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町のメイン・ストリートであるノーザン・ハイウェイに出たところの角の店で、水を買ってから、ホテルに向かう。途中で、きらびやかなクリスマスの飾り付けをしているお店があったので、思わず写真を撮る。建物の2階から上を、チカチカ電球で飾っているだけではなく、ベランダや屋上に人形などを立てて、ライトアップしている。こんな飾り付けが、12月の最初から12月中のみならず、1月中までやっているという。

ホテルの部屋に戻って、シャワーを浴びてベッドに入って、持ってきた文庫本を読みふける。10時頃には眠りにつくが、部屋が通りのすぐ脇なので、行き交う車がうるさく、深夜になって交通量が減るまでは、なかなか寝付けなかった。

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©2002 - 2006 YOSHIDA, man