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前日、珍しく早めに帰宅し、出発準備。もちろん寝ることもなく、自宅を出る。何か忘れた気がする。と毎度のことだが、後から判明したのは、チタン製のフライパンをツーリング・パニアに入れ忘れていた。コッフェルのフタがフライパン代わりになるので、たいした問題ではないのだが。 |
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バスターミナルに到着。BROMPTONをパック。キャンプマットを被せてから、最近は使わなくなった英国製の旧タイプのカバーを掛ける。ギリギリ入ったので、バスや飛行機に預けた場合に安心だ。 のこの時間帯は、出入りするバスが少ないのか、薄暗い。待合室にも誰もいない。バスの時間までまだ有るとは言え、誰も来ないので、少々心配になるが、出発時間近くになると数人の乗客が集まってきた。予定より遅れて、バスが到着。乗る際にチケットを渡すと「ニッチュウですか。」という様なことを言うので、私が乗る予定の日本中央バスのことだと思い「あれ違いましたか?」と言うと、同じルートを走っているから、大丈夫。と言うようなことを言う。少々不思議。 ここでは、数人が乗り込み、その後、すぐ近くの高崎駅で10人ほどを乗せて、本格的に走り始める。藤岡で止まった記憶があるが、その後は爆睡した。 |
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ターミナルが増えてから初めての羽田空港。バスはそれぞれのターミナルに停車するので、どちらで降りればよいのか、乗るときに問い合わせると、JAL便なら終点で降りてくれとのこと。その終点である第1旅客ターミナルに着いた。成田空港など国際線もそうだが、同じ空港だと安心していると、ターミナルの区別があり、焦ることがある。今回もまったく予備知識がなかったが、JALやANA等、会社毎に別れているシンプルな状況なので、助かった。 少々心配だった空港での時間だが、バスが予定より早く到着したので余裕だ。JMB(JAL Mirage Bank)カードをチェックイン用の機器に入れると、すでに購入済みのチケットのリストが出て、その中から発券したい物選び、空席の中から好みの座席などを指定して、ボーディングパスが発券される。初体験のチケットレスサービスだ。荷物を預ける必要がある場合だけ、有人のカウンターに行く必要があるが、それ以外はそのままセキュリティーを通ってサテライトに行けばよい。 私の場合は、自転車を預けるので、カウンターへ。自転車の場合は、事前のチェック機器を通すので、その機器のあるちょっと離れたカウンターを指定される。アーミー・ナイフなどは、預ける荷物の方に移して、チェックOK。 久しぶりのビッグ・バードなので、土産店など散策していると、便名のアナウンスがあったので、セキュリティーを通って、サテライトに向かう。それでもまだ時間があるので、サテライトの中をうろうろ。そのうち、やっと搭乗開始となったので、搭乗。機内は乗客は少なく、がらがらだ。離陸して、飲み物をもらった後は、天候も悪く景色も見えないので、すぐに夢の中へ。 |
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着陸のために爆睡から目覚めると、広島は完全に晴れている。これは走れるとばかり、空港から竹原港までのルートを確認する。飛行機は高度を下げ、右手に広島空港を一度やり過ごして、Uターンする形で着陸。待合室で自転車をほどいて、荷物を装備。コンビニで水などを買い込み、走り始める。 空港周辺は、新たに道路整備がされていて、細かい道を見落としそうだ。疑いながら、道を探して行くが、地形図は古いし、ツーリングマップルは縮尺が荒い。案の定、目的の方向とは異なる看板が出てきたので、地元の民家のお婆さんに道を尋ねる。耳が遠いのに親切に教えてくれ、登ってきた道を戻り、川沿いの古い道の入口をやっと探し当てた。 |
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古い道の入口は、整備されてしまい、まったく面影はないが、葛子川沿いの道は古くて、国道が別に引かれているので忘れられたように静かで走りやすい。木が覆っているので、真夏でも気持ちよく走れるだろう。その道も、2kmも走らないうちに、国道432号に合流。葛子川は賀茂川に合流し、あとは、交通量の多い道をだらだらと下るだけだ。 竹原市街地に入り、街並み観光の看板が出ていて思い出したが、竹原は古い街並みが保存されている。大崎上島に渡るフェリーは頻繁に出ているので、せっかくだから街並み散策をしてからと思い、駅前の観光案内所で情報を仕入れる。 |
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竹原駅から数分で、街並み保存地区に入る。そんなに広くないエリアだが、しっかり整備されていて、美しい。観光地化されているとは言え、度を過ぎた物ではなく、地元の人の生活があり、自転車を押して歩いていると「おはようございます。」と挨拶をされる。 整備が行き届いたメインの街並みを堪能した後、少々裏手にある藤井酒造を覗いて、酒粕を使って作った石鹸の小さい物と、これまた酒粕のアイスモナカという、荷物にならない程度の土産を買い、海の方向に南下する。 |
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標識に従い、竹原港に向かうと、すぐに橋を越える。JR呉線を跨ぐ跨線橋だ。このまま海岸線の国道を行くと、三原市方面。すぐにフェリー・ターミナルの看板が見えてくるが、最初に見えたところは、行き先が違うようで、その一つ先に、大崎上島行きの案内が出ているので、これがそうだ。 早速、チケットを買う。運賃とは別に、自転車は130円。当初竹原空港からここまでは、バスで来る予定だったが、自転車がパックされたままなら不要料金なのだろうか。10分ちょっと待っていると、フェリーへのゲートが開いたので、チケットを渡して、乗り込み、自転車を立てかける。車が沢山乗り込んできたので、船が揺れて倒れて、自転車が倒れて車にでも当たったら問題と、少々気を遣う。 |
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デッキで景色を眺めているうちに、フェリーは出発。さっき購入したアイスモナカを食べる。酒粕の味がほんのりする程度。酒粕はあまり好きではないが、この程度なら問題なし。 右手方向に、工場施設で埋め尽くされた小さな島が見えてきた。地図で確認すると、契島となっていて、東邦亜鉛精錬所と書いてある。これは、地元群馬の安中駅前にある著名な亜鉛精錬所だ。こんなところにも、工場があったとは少々ビックリ。 20分もしないうちに、大崎上島に近づいてくる。生野島を回り込む形で、垂水港に到着。いよいよ瀬戸内海の島巡り旅の始まりだ。 |
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島の反対側から出るフェリーにはまだ時間はありそうなので、海岸線ルートを時計回りに行こうかと思ったが、この辺の島で食料等が豊富に調達出来る唯一のスーパー・マーケットが有るのは、島を横切るように反対側に出るルート上ということで、先ほど船上から電話でNさんから貴重な情報を得ていたので、予定変更して、西にハンドルを向ける。 海を右手に見て海岸線を走っていると、白水という集落を通り過ぎる。同じく竹原から来るフェリーの着く港や、役場があるので、きっとこの島の中心部なのだろうが、買い物ができそうなそれらしき商店は見あたらない。どんどん行くと広島商船高専の関連施設が見えてきて、その先に比較的立派なスーパー・マーケットが見えてきた。ここぞとばかり、買い物。まずは、カセットコンロ用のボンベ。3個入りしか売っていないので、使い切らないだろうと思いつつ購入。1本100円程度と安い。それから、夜の宴会のための海産物や、朝食のパンなど買い込む。 |
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小さな峠を越えて、南海岸に出た。ここは木江という集落で、大三島ともフェリーで結ばれている。対岸に見える島が大三島で、何年か前にしまなみ海道を走ったときに、その高台にある、ところミュージアムからこっちの方を眺めたことを思い出した。 竹原の観光案内所でもらった大崎上島のパンフレットを見ると、この辺は古い木造建造物が密集しているところがあるとなっている。適当に脇道を入ると、路地の両サイドを、三階建ての古い木造建築が塞いでいる。きっとこの辺がそうなのだろう。 |
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海岸線の道を走り、大崎下島に渡るためのフェリーが出る、明石港に向かう。時間的には余裕があるが、フェリーの本数が少ないので、余裕を持って走りたい。パンクなどのトラブルが無いとは限らないので。 途中、造船所があり、建造中の船の先端が、道のすぐ脇まできていて、手を伸ばせば届きそうなぐらいだ。中ノ鼻という岬を回って、西に進路を変える。走っていると小さな港のところで、道が細くなる。その後あっという間に明石港に到着。フェリーが出るまで、20分ほど有るので余裕。チケットを買って、休憩している内に、あっという間にフェリーの出発時間になり、乗り込む。先ほど乗った竹原からのフェリーに比べると利用者が少ないのは、やはり、橋が完成して、本州から大崎下島までは、船を使わずに移動出来るようになったからか。 |
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明石港を出ると、すぐに橋が見えてくる。目的の大崎下島(広島県)と岡村島(愛媛県)との間に、小さな島が二つ有るが、この四島を三つの橋が繋いでいる。その真ん中の橋を潜って、小長港に到着。明石港を出て十分ちょっとの時間だ。いよいよ、とびしま海道の島に到着したのだ。 フェリー乗り場の正面の建物に行くと、観光案内所のようになっていて、サイクリングを楽しんでいる家族連れなども見かける。港を出て、Nさんに指示されたとおりに、御手洗の集落を目指す。 |
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橋を二つ渡ってすぐに集落の案内看板が見えてきたので、海岸線の道から集落に入る。すぐに、狭い路地に、白壁の古い家々があり、タイムスリップ状態。古い街並み好きの私にはたまらない状況だ。古い家の中が見学出来るようになっているので、中に入ると、御手洗を紹介するビデオが流れていて、見入ってしまう。その後、建物中を見て回っていると、私に向かって手を振る人がいた。Oさんだ。私の合流が遅れているので、探しに来てくれたようだ。Nさんの想像の通り、入口で御手洗の魅力につかまってしまったのだ。 二人で、待ち合わせ場所の、神社近くに移動すると、今度はNさんがいて、これで、やっとON組と合流。これから昼食だが、去年二人が利用して気に入っていたところは、もう売り切れだそうで、新しい店を探してくれた。そこで、穴子丼を食べる。 この御手洗は、去年と比べて、明らかに観光客が増えたそうだ。というか、去年は同じGWの時期なのに、ほとんど人気が無く、観光地という感じではなかったそうだ。広島出身の自転車乗りの知人からも聴いていたが、とびしま海道が前年の11月に橋で繋がってからは、観光客が増えたとか。昼食を取った店もとても新しく、あきらかに観光客増を見込んだ物だ。 御手洗の路地をくまなくうろうろした後、来た道を戻って、大崎上島の北海岸の道を走って西に向かう。 |
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天気予報で、50%以上の降水確率があったのが、うそのように天気がよい。ビーチの脇で自転車を止めて、上半身はTシャツに、下もファスナーでスリーブを外して、長ズボンから半ズボンに変更。 豊島に渡る豊浜大橋が見えてきたところで、港と集落がある。ここで、橋を渡ってから、次の上蒲刈島へ渡る豊島大橋へは島のどちら側を渡った方がよいのか考える。豊島大橋は新しい橋なので地図には出ておらず、正確な位置が解らないのだ。地元の人が話しかけてきたので、相談する。やはり島の北側の方が良いようだ。その地元の人に夏みかんなのだろうか、取れたてという、大きな柑橘系の果物をもらう。 豊浜大橋には、海岸線の道から山側にそれて、登ってから、高いところで橋を渡る形だ。短い登りだからと言うことで、がんばって登って、橋の上にさしかかり見晴らしがよいので、カメラを出して撮影しようと、ファインダーを覗いたところで、橋のつなぎ目にさしかかる。そのつなぎ目の隙間がとても大きく、最大で10cmぐらいあり、脇見をしていたこともあり、対応ができずに、見事にガツンと、つっこんで、解りやすいパンク。やってしまった。先に行っているNさんに電話で連絡して、その場でチューブ交換を行い、走行再開。橋を下ったところで、自転車に(実用車)乗った地元の人と話をしている二人に合流。その人も、橋のつなぎ目でパンクをしたことがあると言っていた。 |
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海沿いの道を走って、先ほど通った豊浜大橋を潜って、小さな集落を抜ける。途中、公園があり、トイレがあったので、休憩がてら、パンク修理をした手を洗う。竹原で購入した石鹸が役に立った。島の北側の道を通って、次の豊島大橋に向かう。 前年の11月にできたばかりの豊島大橋は、豊浜大橋よりももっと大きく、高いところにある。このとびしま海道の中では完成が最後になったのだから、当然海峡も広いわけで、その分規模の大きな橋であるのは当然だ。ヒーヒーいいながら、かなり高いところまで登り、橋を渡る。橋の中央部で見晴らしを楽しんだ後、さて、この橋の上蒲刈島側はどうなっているのかという話しになり、橋を渡りきったところまで行くと、そこからはどこにも行くことができず、正面の山を貫くトンネルに入るしかない。きっと、その先の大浦集落に向かって下っているのだろうと、思いつつトンネルを出ると、そこは大浦集落を見下ろす高い位置で、道なりに下ると、目的地である島の南側の海が見えてきた。てっきり、集落から小さな丘を超えてゆかなければならないかと思ったら後はもう下るだけのようだ。下りきったところにある恋ヶ浜にあるキャンプ場が今日のキャンプ地だ。 |
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恋ヶ浜キャンプ場をちらっと見てから、もっと南側にある県民の浜に行ってみる。小さな岬とその周囲が、広島県の施設になっていて、美しい浜や、カヌーなどの桟橋があり、マリン・スポーツだけでなく、いろいろなスポーツ施設や宿泊施設があるようだ。 ビーチは特筆する美しさだ。「日本の快水浴場百選」 「日本の渚・百選」「日本の水浴場55選」などというものが有るようだが、それに選ばれているらしい。 |
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施設内を自転車でうろうろして、県民の浜を眺めた後、温泉を探す。それらしい建物が見えてきたが、まだ連休中とは言え、この付近にはあまり人気が多くないので、果たしてやっているかどうか不安。やすらぎの館という建物に近づくと、地元ナンバーの車も多数止まっているので、営業しているようだ。建物から湯気も出ている。 建物内の食堂で先に夕食を食べるという二人より先に風呂に浸かり、海の景色を堪能する。今日は深夜からの移動の疲れを温泉で取れそうだ。 |
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建物内の自動販売機でビールを買い込み、恋が浜キャンプ場に移動。早速テントを張って、テーブルで、宴会の準備。日没とほぼ同時に、宴会開始。風呂上がりでうまいビールを飲んで、買い込んだ海産物など焼いて食べる。最後に、一人で、棒ラーメンを作って食べ、片づけもほとんどせずに、かなり酔っぱらって、テント内に転がり込む。何も考える余地もなく、爆睡。 |