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起床して、つつじ荘の敷地内を散歩。昨日の到着時は夜だったので、全体像が解らなかったが、このつつじ荘は、砂浜沿いに細長い敷地の中に、パオや、トレーラー・ハウスもある。敷地を抜けて、砂浜を歩いて、泊まっている部屋の前を通り過ぎて、小さな桟橋方向に向かう。先端にはカボチャのアートがあった。昨日、フェリーが港に着いたときに見かけた赤いカボチャと同じ作者の物だが、今度のは小振りで、黄色い物だ。砂浜沿いにこの奥は、ベネッセ・ハウスのエリアのようで、小さなゲートや、案内看板がある。 朝食の時間なので、宿の食堂に移動。食堂を見渡すと、4〜6人ぐらいの女性のグループが何組も食卓を囲んでいてビックリ。朝食は一般的なシンプルな物だが、それに加えて、うどんが付いているので、かなり満腹。 部屋に戻って、荷造りをし、チェックアウトして、いよいよ、このたびの目的の一つ、ベネッセ・ハウスに向かうべく、ゲートに向かう。ゲートには、朝の散歩時には、いなかったおじさんが居て、ここから自転車では入れないので、自転車を置いて歩くか、園内を循環している無料バスに乗るしかないと言う。内陸側の道は一般道で、反対側にある地中美術館には行けるとのことなので、そんなに距離はないだろうから、そのルートで行くことにする。 |
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内陸側のルートは、自転車で登るとかなりの勾配で、すぐに暑くなり、上着を脱ぐことになるが、景色はすこぶる良く、海を見渡せ、昨晩泊まったつつじ荘や、かぼちゃのアートや、アート・サイトの建物も見える。 あっという間にピークを越え、一気に下ると、ベネッセ・ハウスの北側のゲートに出た。ここから自転車で入れるのかというと、さにあらず。ゲートの係員の人の話では、季節によっては、OKのことも有るが、今日は、ベネッセ・ハウス内の自転車通行は不可とのこと。さっき美術館まで自転車で行けるというのは、地中美術館は、ベネッセ・ハウスからちょっと離れたところにある美術館だった。 |
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愛想の良いゲートのおじさんのアドバイスで、サイト外の近くにある屋外アートを見に行くことにする。自転車で、本村方向に行くとすぐにそれはあった。単に大きなゴミ箱というだけではなく、中に捨てられている新聞や、紙くず、ゴミ等も、忠実に巨大に再現している現代アートだ。 |
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ゲートに戻り、結局、自転車を止めて歩いてベネッセ・ハウスの敷地内に入る。 |
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歩き始めて、数分で、右手に建造物が見えてきた。壁に「李禹煥美術館」と書いてあるが、地中に埋もれているのか、部屋のような空間を持つ建物はない。近くまで行って見るべく、階段を下りると、なにやら機械警備の自動アナウンスが流れ、退去しろとのこと。まだ開館時間になっていないのか、不法侵入の扱いだ。この美術館は特に目的でもなかったので、パスして、先に向かう。 |
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右側に屋外アートの看板が現れたので、行ってみる。文化大混浴という名称のアートで、浜辺に近い空間に、複雑な形をした白い岩を並べたものだ。地元のおじさんがいて、どこから来たのかと声をかけてくれた。その人の説明によると、アーティストは中国人で、素材の岩は中国産の高価な物で、それぞれが、干支の動物の形状になっているとか。そう言われてみると、そう見えてくるから不思議だ。 真ん中にある四角い物は、ジャグジー・バスで、ベネッセ・ハウスの宿泊者が有料で利用出来るようだ。海とアートを見ながら、くつろぐことが出来るようだが、なんか場違いな気もする。使っていないときはカバーが掛かっているが、電力で熱しているらしく、カバーの上からでもほんのりと暖かい。 |
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やっと目的の、ベネッセ・ハウス・ミュージアムに到着。現代アート美術館だ。入口がよく分からないが、駐車場の脇から入ってゆくと、美術館の建物がある。ここは、宿泊施設でもあり、建物を入ると、フロントも兼ねた受付がある。 建物は、安藤??の設計で、斜面を使って、部屋や空間が複雑に絡み合った構造。作品が展示されているだけではなく、岩の上に寝ころんで、建物の上の空間を眺めたりできるアートがあったりと、多彩だ。最上階に行くと、屋上に出られるが、ここから、屋外アートも見ることが出来たり、建物もアート作品なのだろう。 宿泊者のためのエリアの脇には、ケーブル・カーの入口がある。もっと山の上にも、オーバルという別な宿泊棟があり、宿泊者だけが、このケーブル・カーを利用出来るようだ。 |
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じっくりミュージアムを見学した後、今度は桟橋のエリアに点在する屋外アートを見に行く。砂浜に船の残骸のようなものが点在しているのは、ミュージアムの屋上にあった、やはり船の一部との連作なのだろう。 岩肌に、フォト・フレームのようなものがあったり、海に向かって丘の上に展示室柄割れたり、無料で入ることのできるエリアにも、予想外の屋外アートがあり、時間を忘れて見入ってしまう。 |
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あっという間に時間が経過しているので、来た道を引き返す。往路で通り過ぎた、李禹煥美術館は運用しているようで、来館者が行き来している。 |
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北ゲートから自転車に乗り、さっき見た巨大ゴミ箱のアートを通り過ぎ、本村の集落に向かう。小さなダム湖があり、アップダウンもたいしたことはなく、なんと言っても、車が少なくて、とても走りやすい。あっという間に、昨日日没後に通り過ぎた、本村の集落に到着。 |
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うろうろしていると、見覚えのある建物があり、昨晩通った道であることを思い出す。その時も灯りが点いていたお店が、うどんがメインの食堂だったので、そこで昼食とする。この食堂は、宿泊を検討していた民宿石井商店に併設されている食堂だった。とても暖かいので、私はめずらしく、ざるうどんのLサイズにする。ここの、うどんは、コシのあるうどんだ。 ここ数日、尖閣諸島近くで海上保安庁の船に中国漁船が突っ込んだということで、中国ともめているが、今まで後悔されていなかった、その時の海上保安庁が撮影した映像が、食堂の店内のテレビで流れている。なにやら、日本政府が公開したものではなく、だれかがネットに流出した映像らしい。 |
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この本村エリアでは、家プロジェクトというアート・プロジェクトをやっている。どのような物かよく分からず、係の人に尋ねると、街中のいくつかの建物を利用して、アート作品を展示しているようだ。ある場所でチケットを買って、いくつかの家を一通り回るようなプロジェクトだそうで、今から時間がないので諦める。 集落から宮浦港に戻る途中にも、歯科医の建物を利用した、家プロジェクトの展示「はいしゃ」があった。昨晩通りかかったときに、カラフルなネオンが外壁に光っていた建物だ。外から眺めるだけにして、宮浦港へ向かう。 |
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宮浦港では、今日は徳島に移動するため、フェリーで高松に向かう私以外の2人とお別れ。フェリーの時間があるので、宮浦港の脇の公園にある屋外アート作品をじっくり見物する。昨日船から見た赤いカボチャは、大きく、中に入ることもできる。 高松行きのフェリーの時間になり、2人を見送る。 |
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宮浦港を出て、地中美術館に向かう。昨日、海の駅で尋ねた宿に向かうルートとして、不採用になった海沿いのルートを行く。小さな集落を抜け、きれいに造成された道を上ってゆき、ピークを越えて下りかかったところに¥地中美術館があった。適当に自転車を止めて、入口に行くと、もっと先のチケット・センターでチケットを買ってから来るようにと指示され、道を下ると、チケット・センターがあった。ここは美術館とは離れたところに、駐車場とチケット売り場があり、ここからは歩いて地中美術館に行くことになっているようだ。自転車を止めて、チケットを買い、さっきの地中美術館の入口に向かって歩く。 |
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地中美術館に到着し入館するが、地中美術館の名の通り、地上には殺風景な入口があるだけで、美術館は地中にあるので、暗めな通路を迷路のようにたどって、中に入る。 この美術館は、作品のための建てられたような側面があり、大きい現代アートが建物の中に埋め込まれているということもできるし、美術作品を建物が覆っているとも言える。唯一普通の美術館的なのは、モネの作品ルーム。大きな絵画が壁面に展示されているモネ専用の展示ルームがある。他は、空間と外光を採用した作品であるとか、空を眺めるためのエリアとか、密閉された部屋に、光を当てて、その中に靴を脱いで順番に入り、漂うようにその空間を体験したりと、予想外の展示が続く。 建物も、安藤??の設計で、さっきのベネッセ・アート・ミュージアムより、複雑で、地中にありながら、地上に繋がる空間から、外光が差し込み、中にいると地中なのか地上の建物なのか解らなくなってくる。 最後に、地中から外に突き出た所にあるカフェでコーヒーを飲んで一服。カフェの外は高台になっているので、瀬戸内海の眺望を楽しむことが出来、遠く高松の街まで見渡せる。 |