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岡山駅よりだいぶ手前で、目が覚める。なにやら、先行する貨物列車に動物が当たったとのことで、止まってしまい、その影響で、サンライズ瀬戸も遅れているようだ。 岡山駅でサンライズ出雲と切り離しを行うので、ホームに降りて見に行こうとするが、列車の遅れを取り戻すためか、すぐに発車するというアナウンスがあり、ろくに切り離し作業見られず、すごすごと、列車に戻る。岡山駅を出発したサンライズ瀬戸は山陽線と別れ、瀬戸大橋線に入り瀬戸大橋を渡る。橋を渡りきるのに、それなりに時間がかかり、その間、部屋や、ドアの窓から、写真を撮りまくる。瀬戸大橋を渡るのは、久しぶりだ。 結局、1時間ほど遅れて、高松駅に到着。遅れは特に問題なし。高松駅は昔、昔、瀬戸大橋が完成し、連絡船が廃止になるということで、宇高連絡船に乗って高松に到着したが、その時の面影は全くない。「連絡船うどん」という名称のうどん屋さんだけが、その名残だ。その時、肉うどんを食べたことを思い出した。 各自、駅前で自転車を組み立て、地図を見ていると、地元のおじさんが声をかけてきたので、おすすめのうどん屋さんを聞きだして、そっちに向かう。 |
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地元のおじさんに教わったうどん屋「うどん市場兵庫町店」はすぐに見つかったが、まだ営業時間になっていない。すぐ斜め前にチェーン店の「はなまるうどん」があり、営業しているが、わざわざ高松に来てこの店を利用することもないだろう。しかし、こんな本場にも店があるとは、讃岐うどんとしてかなりまともなのだろう。チェーン店とは言えバカに出来ない。 Hさんが持参した観光ガイドの讃岐うどん特集で、他の店を探す。さっき駅前で教えてくれた、自転車のおじさんが通りかかり、営業時間でない店を教えてしまったことを丁寧に謝っていった。地元の人の貴重な情報なので、いずれリベンジすると心に誓い、他の店に向かう。 |
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早めにやっているという「松下製麺」に向かう。国道11号線を南下し高徳線の手前を線路沿いに西進し、栗林公園北口駅に到着。うどん屋さんの場所を確認していると、地元のおじさんが行き方を教えてくれた。細かくは解らないが、だいたい理解したので、だいたい行ってみると、見つからず、さっき駅から南下してきた、国道11号線に出てしまった。Iさんがもう一本北側の道ではないかと言うので、それしかないと思い、もう一本北側の路地を行き、それらしい行き止まりのところに出たので、周囲を探すと見つかった。 すでに、観光客や地元の人らしきお客さんで、10人ほどの人が来ている。入店し、お店の人に教えてもらって、ベーシックなかけうどんを注文。セルフサービスで、丼に入れてもらった麺をざるに移して湯通ししてから、つゆをかけて食べるのだ。生卵もお願いして、これで、220円とは格安だ。麺は柔らかめで、出汁がとても美味しく、最初から期待以上のうどんだ。 |
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次のうどんは、少々西に向かったところにある丸山製麺と言うやはり、製麺屋さんが、みせを出しているところだ。高徳線の高架橋が見えるところまで西に向かい、交差点を右折しようとすると、道路工事をしていて、警備員が自動車を誘導しているが、その誘導の仕方が悪いと言うことで、自動車の怖いおじさん二人が、警備員にくってかかっている。そんなことに関わらないように、北側にハンドルを向けて進むと、目的の丸山製麺があった。しかし、祭日でお休み。ガイド本をよく見ると、さっきの松下製麺も祭日は休みのようなことが書いてあったので、ラッキーだった。 |
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うどんのハシゴを実現すべく、近いところの店を探し、国道11号線に戻って、もうちょっと南下した所にある、上原製麺所に向かう。高徳線のガードをくぐり、栗林公園を右手に見て、斜め左に国道から別れて少々行くと、右手に上原製麺所が見えてきた。近年建てかえたような新しい建物で、中も広い。先ほどとはあえて異なる、ぶっかけうどん220円を頼む。麺を茹でるのに少々時間がかかると言うが、3人ともぶっかけうどんにしたので、仲良く待つ。出来上がった麺は、しこしこで、歯ごたえがある。一緒に茄子の天ぷらもいただくが、普通、茄子の天ぷらと言えば、半分に切ったものだが、ここのは包丁を4方向に入れてあるだけで、1本まるごとだ。これで、100円も安い。 |
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高松では著名な観光地、栗林公園には寄らず、来た国道11号線をひたすら戻り、小豆島に向かうフェリーの桟橋に向かう。建物に入り、乗船券を買おうとするが、全て高速船の売り場ばかり。窓口の人に尋ねると、フェリーは一つ先の建物だという。船の規模で桟橋が異なるのは当然だ。 そそくさと、100mほど移動して、桟橋サンポート高松に到着。25分ほど後に出る小豆島土庄港行きのフェリーの切符を買う。往復で買うと少々安いが、同じ港から戻ってくることが前提となるので、自由度を優先して片道切符を買う。自転車は、350円と高い感じもするがこんなもんか。 自販機でカップのコーヒーなど買い求め、少々待って、第二しょうどしま丸に乗船開始。大きな船で、自転車を壁際に置くと、係員がロープで固定してくれた。客室に上がり、自動車の入口が閉まり、四国島を離れるのを見届ける。一時間以上の船旅だ。 |
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さて、今日のサイクリングの予定を3人で考える。まず、荷物を土庄港近くの宿に預けて身軽になり、目的の一つの寒霞渓に登ることにする。今からだと時間的に難しそうなので、ロープーウェイ乗り場まで自転車で移動し、そこからロープーウェイで寒霞渓に登るという案も出る。Hさんが問い合わせると、自転車を積み込むのは大人の半額でOKとのことなので、下りのルートの選択肢が増えることになる。地図を見ながら、現在地点など予測しながら船窓の景色を楽しんでいると、大深山のある半島を回り込んで、あっという間に土庄港に到着。 |
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船から出て走り出すと、すぐに今晩の宿、民宿マルセが見えてきた。荷物を預けて、身軽になり、寒霞渓に向けて西に走り出す。 |
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土庄町の中心部にある町役場を過ぎると、土淵海峡に到着。ここは、単なる川に見えるが、世界一狭い海峡ということだ。昔、高校の修学旅行出来たときにバスガイドさんの説明を覚えている。ということは、さっきまで居た土庄港から町役場のある土地は、小豆島ではなく、別な島になるはずだが、地図を見ても、島の名前が見あたらない。 町の中心部をすぎたところの、自動車屋さんにあったミュゼット号を懐かしみ、小豆島の南岸を通る国道436号をひたすら東に向かって走って、池田港方面に向かう。 |
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池田港のある池田の集落から国道は左折し、一時内陸に入り、小さな峠を越えるために登りになる。南に着き出した半島の根本を横切る形で、峠を越えると、内海湾に一気に下る。 内海湾岸の道をひたすら走ると、当初泊まる予定だった、小豆島オリーブ・ユースホステルが見えてきた。残念ながら、改装中で泊まることが出来なかったが、足を止めて、記念に写真を撮る。この辺は、オリーブの木が多く、道の駅など観光施設も多い。 |
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草壁の町の手前にある草壁港のフェリー乗り場を通過し、次の信号を左折し、内海湾を背中に向けると、寒霞渓への登りの始まりだ。荷物が軽いので、比較的グイグイと標高を稼ぎ、大きな葛折れに入ると、右手下に草壁の集落を見下ろす眺望が広がってきた。 そこから、2km登ったところで、ロープー・ウェイの駅への分岐点に到着。しぶとく自走での寒霞渓行きを考えていたが、日没の時間を考えるとやはり無理と判断し、素直にロープー・ウェイの駅に向かう。 |
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分岐点からロープー・ウェイ駅へのルートを行くと、正面のトンネルとは別に、古いトンネルが左に見えてきた。地図にはないが、トンネルが新しくでき、この区間は新道になっているようだ。 ほどなく、ロープー・ウェイの駅、紅雲亭駅に到着。自転車を持ち込めるとはいえ、階段を担ぎ上げないと、駅には行けないようだ。時刻表を見ると、次のロープー・ウェイまで時間が余り無い。確認すると、輪行すると手回り品切符代金は、100円とのことなので、私とIさんは、自転車を畳んで改札を通る。輪行袋は、宿に置いてきてしまったので、裸での輪行だ。狭い通路を急いで移動し、プラット・ホームまで登り、ゴンドラに乗り込み、輪行しない完成車の状態で自転車を持ち込むHさんを待って、ロープー・ウェイはスタートした。 |
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残念ながら、寒霞渓の売りである紅葉はほとんど無く、上の方でちょっとだけ色づいているだけだ。そのおかげで、観光客はそれほど多くないから、ゴンドラへ自転車も余裕で持ち込めた。ゴンドラは、5分ぐらいで、ぐいぐい標高を稼ぎ、あっという間に、寒霞渓山頂駅に到着。山頂には、土産屋など豊富にあり、土産を物色している間に、時間が過ぎ、どんどん気温が下がってきた。 下る方向に関して、ここからの登りが少ない島の北岸へ下る古い谷筋の葛折れの多い道をゆくか、ここから美しの原まで登って新しい尾根沿いの小豆島スカイラインを下るか考えたあげく、スカイラインを行くことに決定。 多数の猿が近くの山から、駅にめがけて降りてくるのが見え、あれよあれよという間に、猿の集団が駐車場近くを埋め尽くした。その後継を横目に、寒霞渓山頂駅を出発。 |
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小豆島スカイラインを2kmほど登り、ピークの美しの原に到着。ここから下りだが、看板を見ると、18%という、すごい勾配の下りであることが道路標識で解り、少々身構える。途中、自動車のブレーキが木金無くなったときに突っ込むための待避所?があることが、角度のきつさを物語っている。通常、登りより下りの方が精神的にも角度がきつく感じるが、それだけではなく、絶対的に、この手の物が道中、3カ所もあることを考えると、このルート全体的に角度がきついことが解る。 下りも慎重になるが、それよりも、この距離をこの勾配で登るのは、かなりきつい。このルートを最近は知った人から話しを聞いたり、地形図を見たりして、事前にある程度解ってはいたが、こんなにきつい角度とは思わなかった。この寒霞渓に、高校の修学旅行で来たときに、すごい登りだったことを、かすかに思い出したが、はやりこのルートだったのだろうか。 少々休憩していると、野生の猿が山からどんどん出てきた。観光客の自家用車がそれを見るために泊まると、食べ物をもらえると思ってか、どんどん寄ってくる。我々自転車の人からはもらえないと知っているのか、あまり寄ってこないが、近寄っても、逃げもしない。場所によっては、観光客を攻撃する猿もいるが、ここの猿は赤ちゃんずれの猿もいて、優しい感じでじっとしている。 |
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西に沈む夕日をほぼ正面に見ながら、尾根沿いの道を一気に下り、小豆島スカイラインは、島の北海岸と土庄を結ぶ県道にぶつかる。ここからは、夕刻のため、交通量も多く、走りにくくなってくるので、慎重に走る。 土庄の町の中心部に下り、来た道を戻るつもりが、少々オーバーして、海岸線を走り、町を横切って、土庄港方向に向かう。無事、民宿マルセに戻ってきた。ビールで乾杯し、海の幸の豪華な夕食を食べ、気持ちよくなると、外の温泉に行く気も無くなり、そのまま就寝。 |