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夜半に何度か、トイレに行き、あまり寝付けないうちに、外が明るくなってきた。日が出て、外が暖かくなるにつれ、眠れるようになってきたので、寝ていることにする。今日は1日のんびりする予定なので、めいっぱい寝坊してもよしとする。 それでも、Kさんが起き出して、アクティブに動いているので、結局、10時ぐらいに起き出して、朝食。準備してきた、ベーグルを焼いて、暖めたレトルトのドライカレーをトッピングして食べる。前回のキャンプでおいしかったので、またやってみたが、これはいける。ベーグルは密度が高いので持ち運んでも型くずれしにくいし、体積の割に食べ応えがある。ドライカレーは、硬めのカレーなので、何に乗せても食べやすい。 |
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テントを張っているところから、河原に出たところに、甌穴という観光ポイントがある。観光ポイントというと大げさだが、川の流れで、岩が丸く削られた穴があるという物で、ここにあるのが日本で一番大きいと言うことだ。Kさんが先に見つけたので、連れて行ってくれたが、それなりに大きく、人が入って寝られるぐらいの円筒状の穴がぽっかりと岩に開いている。その岩に登ってみないと、その甌穴がどこにあるのか解らないのが難点で、Kさんも数年前に訪れて、見つけられなかったそうだ。 その甌穴のところで、川を見ていると、長瀞の観光名物の川下りの船がひっきりなしに通る。紅葉の季節だからか、平日にもかかわらず、観光客が多い。長瀞の岩畳から、この先の橋の先まで、平船で下り、バスで戻るようだ。もちろん船もそこでトラックに積まれて、上流に戻ってゆくのだろう。通りかかった船の船頭さんが甌穴の説明をするたびに、我々が、手を使って大きなアクションで、甌穴の場所を指し示してあげる。船頭さんは、「いま人がいるところに・・・」という説明をしているのが、聞こえる。 |
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甌穴からテントに戻り、身支度をして、ポタリング開始。荒川の東側を上流に向かって、だらだらと走る。途中、県道がトンネルになっているところは、旧道が川に近いところを通り、岩畳が眼下に見えるので、紅葉狩りの観光客が多い。特に、立派なカメラを持ったおじさんたちが沢山歩いている。 |
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ずっと、川沿いに上流に行き、荒川の西岸に出るべく、親鼻橋を渡るところで、川を見ると、ここから川下りの観光客が乗り込んでいる。船も、トラックで運ばれてきていて、川に降ろされている。てっきり、長瀞の中心部から乗り込んでいるのかと思ったら、こんな上流からかと少々ビックリ。道路以外の交通機関は、なにもないところなので、観光客はきっとここまでバスで運ばれてくるのだろう。我々も、川下りをしようという案も出ていたので、ここから乗るべきかどうか迷ったが、チケットなど買う窓口もないし、ここに自転車を置いて、戻ってこれるのかどうかよくわからず、断念し、長瀞の中心部に向かうことにする。 |
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親鼻橋から国道140号線を通り、すぐに裏道を行くと、上長瀞駅前に出る。この辺の荒川から、長瀞観光の見所なのだろう、荒川に向かう途中に、土産物屋さんが沢山ある。 |
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川に近い道を行くと、紅葉が美しいところがあり、キャンプ場や、カヌーを貸し出してくれるところがあり、アウトドアには良い雰囲気だ。埼玉県立自然の博物館に近づくと、特に紅葉が美しいところがあり、観光客が多く来ている。歴史のありそうなホテルもあり、この辺はのんびりするのに良さそうなエリアとなっている。 |
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博物館から長瀞駅方向に北上すると、すぐ左手に秩父鉄道の線路が見えてきた。ここから、斜め右の道に入り、岩畳のある長瀞の中心部に向かうと、小さなホテルなどが現れ始め、観光客も増えてきてきた。長瀞駅へ続く道には、土産屋がひしめき、反対方向には岩畳が見えるので、行ってみることにする。しかし、土産屋がひしめいていて、自転車を止められそうなところはないので、階段をかつぎ降ろして、持ってゆくことになった。下から見ると、手前脇には車でアクセス出来るスロープ道があった。 川下りはやはりこの場所が拠点のようで、受付があり、客引きをしている。ここまでの上流部と、ここからの下流部の二本立てのようだ。どちらも甲乙付けがたく、価格も同じ。二つの区間を通しで楽しむことも出来るようだ。もう時間も時間なので、川下りは諦め、岩畳を歩いて散策してから、スロープ道を上って、さっき通ってきた道に戻る。 岩畳から長瀞駅に向かう土産街を、自転車を押して、土産を物色しながら歩く。味噌おでんが目に入ったので、胃に収めて、土産の購入。秩父産の原作印の赤ワインも買い求める。今夜が楽しみだ。 |
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土産のひしめく通りを抜けて、長瀞駅に到着。雰囲気の良い駅舎で、関東の駅100選に選ばれている。 現金が心許ないので、現金を引き出せるコンビニなど有るかと思い、国道に出てちょっとだけ北上すると、すぐに銀行のキャッシュ・ディスペンサーを発見。現金を仕入れて、来た道をまた長瀞駅に戻り、裏道を北上する。 |
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モンベルショップに到着。昨日に続いて、今日も買い物。コンロのガスが切れるので、少なくともガス玉の調達は前提だ。それ以外に、食器を洗うためのエコ・ソープも買う。Kさんは昨日、モンベルクラブの会員になったので、以前から欲しかったジェット・ボイルを買おうかどうしようか、お店の人に相談し、結局ゲット。うーむ、私も欲しいが、コンロは持っているので、今回はパス。ジェット・ボイルは、コンロと言うよりも、湯沸かし機能の付いた魔法のカップというイメージがある。お湯が欲しくなったら、すぐに湧かす機能が付いている大きなカップだ。 |
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今日は迷わずに歩道の橋を渡って、キャンプ場に戻ってきた。昨日に続いて、宴会を始めると、野良猫が2匹寄ってきた。食べ物を宛にして、寄って来ている割には警戒心が強く、食べ物を持って、近寄ると逃げる。 おでんの残りを暖めたり、昨日購入したラム肉と、すでに切られた野菜を炒めて、ジンギスカンを作って、赤ワインを飲みながら味わう。持参したフランクフルトも半分に切って、フライパンで焼いて食べる。買いすぎた食材を、一気に片付けた感じだ。 今日も天気が良く、その分、夜は冷え込みが厳しそうだ。昨日より着込んで寝ることにする。 |