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朝食の後、まったりとして、ひとっ風呂浴びにと、三人はまた、露天風呂に。ちょっとのつもりがあまりにも気持ちが良く、昨日の夕暮れとは又違った朝の露天風呂を堪能し、あっという間に10時の出発となってしまった。 |
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往路は奥利根橋の古い方の橋を渡ったが、帰路は一段高いところにある新しい橋を渡って、ぐいっと登って、県道に合流。今日は、ここから、矢木沢ダムに向かって、利根川沿いにひたすら登りになる。道は、利根川を見下ろす上の方まで、ぐいぐい標高を上げてゆくのだが、結局は川を横切ったりするのでこの登りは無駄になるのではないか。などと考えながら、ひたすら登る。 |
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スキー場入口付近にさしかかると、登りもそれほどでもなくなり、県道から別れて、須田貝ダムに向かう道への分岐点から、利根川の流れる高さまで、一気に下る。地図を見ても解るし、予期はしていたが、かなりの下りだ。それだけ利根川から離れ、標高の高いところを走っていたのだ。 帰路はここを登ってこなければならないために、おいおい、こんなに下らなくても良いだろうと、思っている内に、須田貝ダムに到着。水分の補給をかねて、休憩。道脇には、発電所と立派な建物があり、事務所兼、来場者にダムの説明をするような施設になっているようだ。トイレを借り、建物内の自販機にて、飲み物を補給。管理者らしき人が出てきたので、この辺のダムに関して、話を伺う。 ここからは、須田貝ダムのダム湖になる洞元湖の西側の道を、矢木沢ダムへ向かう。少し下流方向に戻ってから橋を渡って、利根川の反対側に出てから、ぐいぐい登ってゆくと、須田貝ダムが右手下に見えてきた。先ほど寄った建物や、発電施設も見える。この道は、矢木沢ダムのために造られた道で、一般道ではなく、ゲートがあって、夜間などは一般車は通れないようになっているようだ。 洞元湖沿いの高さまで登ったら、少々のアップダウンの連続で、比較的快調に走ることができ、時折見える正面の奥利根の山々を見ながら、走っていると、正面に壁が見えてきた。矢木沢ダムだ。矢木沢橋を渡ると、湖岸の道はそこまで。あとは、左それた道を、この壁の上まで登るのだ。 |
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矢木沢ダム上を目指して、ぐいぐい標高を上げてゆくと、途中、避道のように上に屋根が付いている所を通る。地図で見ると、上のダム湖から、太い道の様な物が通っていて、この地点で終了している。まるで造りかけの高速道路のようだ。そこをくぐり抜け、峠の登り道のようにくねくねとした道をひたすら上り、標高を稼いでゆく。思ったより早くダムの上部が見えてきた。 右脇には、太い水路が見え、前方には水門が見える。これは、矢木沢ダムの放水路で、ずうっと下の方に続いているようだ。地図で見た太い道路のような物は、これだったのだ。先ほど潜ったところが、放水路の終点で、作りかけではなく、あそこから支流の川に放水されるのだ。どんなときに放水されるのか解らないが、そのときにあの場所に行くと、まるで滝の内側にいるような感じになるのではないか。などと想像しながら、最後の登りをクリアする。 ダム上の道を行くと、北側に雪をかぶった山々が見える。群馬県と新潟県との境にある分水嶺だ。湖の周りを見ると、木の生えてているところが、本来の水位で有ることが解るが、あれはあくまでも、満水時で、そこまで行っていないのが普通なのか、それとも水不足なのかよくわからないが、これから梅雨になるともっと水位は上がるのだろう。 ダム上から、ダム湖の反対側も迫力のある光景だ。アーチ型ダムなので、きれいなラウンドの壁が遙か下まで続いている。巨大な建造物だ。作られたのはずいぶん前だが、 当時、利水と、東京等首都圏の電力を担う、大きなプロジェクトであったことが推測出来る。 30分ほどうろうろして、雪山をバックに記念撮影をしてダムから下る。来た道をひたすら戻るのだ。 |
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洞元湖沿いのアップダウンの道を快適に走り、須田貝ダムまで下ってきて、ここからは、往路は一気に下ってきた道を登る。覚悟はしていたが、あれだけ豪快に下ってきた所を登るのかと思うと気が重い。BROMPTONの軽いギアが調子が悪いこともあるが、これだけの角度になるとそもそもギアが足りないので、真ん中のギアに入れて、グイグイたちこぎをして登る。思ったより早く県道まで戻ってくることが出来た。 ここで、奈良俣ダムに行くという2人に別れを告げ、1人で来た道を戻る。スキー場の入口付近に、途中に営業していそうな食堂が見えたので、先ほど別れた二人に電話。もう電池切れで、途中でとぎれてしまった。 宝川温泉から来る道と合流する地点を過ぎ、昨日、越えてきた藤原湖の西側のトンネルからの道とのがぶつかるT字路の交差点をそのままやり過ごして直進し、藤原湖の反対側の道を行く。本来であれば、川沿いに下りのはずであり、大昔は川沿いの道があったに違いないが、藤原湖というダム湖のおかげで、それも湖の下に沈み、いずれにせよ山側に登りになるのだ。自動車ならどうと言うことでもない登りかもしれないが、歩行者や、自転車のことを全く考えていないと、ダム湖の近くに来ると、いつも思う。もっとも、ダム湖がなければ、こんなに良い道は造られないのだろうが。 |
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藤原湖の東側の県道ルートも、昨日越えてきた道と余り変わらないほど登るようだ。ひいひい言いながら、直線的に登り、武尊橋を越えるとピークのトンネルだ。ここからは、藤原湖の湖面と平行な道が続き、ダムまでこの調子で行くのかと思いきや、いきなりトンネルに入る。手持ちの地形図をよく見ると、新立岩トンネルというトンネルがあり、湖沿いの旧道をショートカットしている。予期していた、湖沿いの道は現在通ることが出来るのか。などと考えながら、時間がないので、素直にトンネルに入り、トンネルの出口からは、ちょっと行きつい下りの伴ったコーナーをクリアしながら、藤原ダムの上の道に出た。 以前通ったことがあるのか記憶にないが、看板のあるところで、記念写真だけ撮り、さっさと出発。藤原ダムを過ぎれば、あとは下りか平地のみで、まとまった上りはないはず。それでも、途中一カ所だけ短い上りがあったが、すぐに往路分岐した栗沢橋のT字路交差点に到着。ここからはまた昨日通った道を戻る。 工事区間を過ぎ、湯桧曽川を渡って、左方面に向かい、国道に合流。まさしくここからは、水上駅までは下りだ。時計と地図を見比べるが、思ったほど距離が伸びず、焦る。 |
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思ったより、水上駅は遠い。往路は水上駅から裏道を通ってから国道に出たが、その入口がどこだったか記憶がない。もしかしたらと思ったところを通り過ぎて、1kmほど走ってから左を見ると、その裏道が見えてきた。案の定、入り損ねてしまったが、もしかしたら、このまま国道を下った方が早いかもしれないと思い、ぐんぐん下ってゆくと、ほどなく水上駅方向のサインが目に入る。そこを左に折れて、橋を渡ったら、もう駅近くだ。国道を来て正解だったようだ。 4分前に駅に到着して、実際に自転車をパックしてみると、切符を買うのも余裕。急いで電車に乗り込んでから、まだ発車まで時間があるので、飲み物を買っておけばよかったと思うぐらい。 電車の中では、ノート・パソコンを広げて仕事の開始。予定より1本電車を遅らせた分、せっせとたまった仕事のメールを書く。 |
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疲れのため、仕事の手を休めて、うとうとしていると、もう終点高崎駅。例によって、階段下でBROMPTONを組み立てて、高崎駅を背にして走り始める。午前中は晴れていたのに、時間が経つにつれ、雲が増えてきた。 |
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職場によって仕事をしてから、自宅に戻る。久しぶりに山々と温泉を満喫したサイクリングでした。 |