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今日は新潟方面への旅。BROMPTONに乗って自宅を出る。 |
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例によって高崎駅の改札前で自転車をパックし、予定通り、水上行き普通列車に乗り込む。 JRグループ列車は自由に乗り降り可能な、青春18きっぷを使用。すでに事前に購入し、数日使っている。 |
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しっかり寝込んでいて、水上駅で、車掌さんに起こされ、寝ぼけ眼で下車。 同じホームで、越後湯沢方面行きが出るとのことで、待っていると、降りた列車の掃除が済んで、そのままドアが開いた。結局同じ列車なのかと思い、乗り込んで同じ席に座っていると、いつまで経っても発車しない。よくアナウンスを聴くと、越後湯沢方面は違うホームから出発してしまっていて、これは、折り返しの高崎行きだ。あ〜、やってしまった。どうしようかと思っている内に、高崎行きの列車は出発。 |
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水上駅を出た高崎行きが、上牧駅を過ぎたとき、はたと思い出した。ちょっと前に、一の倉沢から高崎まで自走で帰ったときに、次の後閑駅付近で、新幹線の上毛高原駅への案内看板を見かけた。もしかしたら、後閑駅で自転車を組み立て、上毛高原駅まで自転車で走って移動し、乗り換えれば、遅れを取り戻せるかもしれないと思い、地図と時刻表をにらめっこすると、駅間の道のりは、約3kmで、間に合いそうな新幹線があることが解り、後閑駅で降りて、BROMPTONを組み立てて、写真を撮って、上毛高原駅へ向かう。 |
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後閑駅からの3kmほどの道のりは、前半は順調だったが、後半はめいっぱい登り。新幹線は上越線が走る利根川の谷筋よりずっと高いところを走っていて、それより高い山をトンネルで貫いて走っているため、上毛高原駅はずっと高いところにある。計算不足だった。利根商業高校の当たりから、はあはあ息を切らして、新幹線の走っているレベルまで上がり、やっとフラットになったと思って、500mほど走り、そろそろかと思っていると、なんの前触れもなく、上毛高原駅が現れた。駅周前に目立つ建物は、観光案内所などが入る雑居ビルがあるぐらいだが、駅前には、蒸気機関車が展示してある。 ガーラ湯沢駅行きの新幹線の時間を調べると、50分ぐらい時間がある。1本前の新幹線には間に合わなかったようだが、50分後の新幹線でも余裕で、予定の時間にガーラ湯沢駅に到着出来ることが解り、観光案内所などを見て回り、時間を潰してから、切符を買い、人気のないホームに上がって、入線してきたガーラ湯沢駅行き新幹線「MAXたにがわ」に乗り込んだ。 |
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なが〜〜〜い、トンネルを抜けると、日本海側。新潟県だ。すぐに越後湯沢駅に到着し、ほとんどの乗客が降りる。半分以上は、スキー客という感じだ。 乗客が降りきった当たりで、ホームの反対側には、新潟行きの「MAXとき」が入線してきたのを見てから、「MAXたにがわ」は発車。ここからガーラ湯沢駅までは、新幹線ではなく、在来線の特急列車という扱いで、乗車には運賃以外に在来線の特急券(100円)が必要となる。 「MAXたにがわ」は3分ほどのろのろ走った後、ガーラ湯沢駅に到着。引き込み線を、使って作った臨時駅で、スキーシーズンのみの営業のため、駅舎はスキー客のための施設でもある。改札を出ると、飛行場にあるような、チェックインカウンターがずらっと列び、そのエリアを通り過ぎると、スキーレンタル等、完全にスキー観光の施設ばかりで、明らかに他の駅の雰囲気とは異なる。 そもそも、スキー客が利用するだけで、スキーが終わったら、また新幹線で戻るというのがほとんどの利用形態なので、鉄道以外の駅へのアクセスはどうなっているのか不思議だったが、外に出てみると、駅前広場があり、多くの自家用車が止まり、送迎などのバスも、頻繁に出入りしている。当然、自転車でもアクセス出来るわけだ。 |
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ガーラ湯沢駅前の駐車場の脇から、少々下って、さきほど通ってきた新幹線の高架橋を潜って、上越新幹線の西側の道路を、越後湯沢駅に向かって走る。心配していた路面の雪はほとんど無く、山の上や、人が踏み入れないところで、少々残っているのが見えるだけだ。 ほどなく、通り沿いに民宿や食堂などが見え始め、越後湯沢駅が近いことが解る。昔一度だけ、スキーに来たことがあるが、その際、日帰り温泉に浸かったのは、この辺の民宿だろうか、等と考えながら、ずうーっと走って、思ったより距離があったが、越後湯沢駅に到着した。駅前のことはほとんど覚えていないが、こんな感じだったか。 駅前でBROMPTONを畳んでいると、土産店のお兄さんが、「面白い自転車だね。高いんだろう。」と声をかけてくる。余り時間がないので、「お目が高いですね。英国製の高級品です。」とだけ答えて、駅舎に入る。当初より乗車予定の上越線の下り列車の時刻を確認すると、20分ほどあるので、良い香りを発散している、駅構内の屋台の串焼き数点買い求めて、改札に入り、予定の列車に乗り込む。短い編成なので、予定通り乗り込んでいる兄と母を発見。埼玉から、青春18きっぷで、高崎と水上で乗り換えて、きたのだ。 |
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数駅ほど乗って、大沢駅で下車。年に一度の家族の温泉旅行のために、ここから山の中に入った旅館「大沢屋」を予約しているのだ。凍結防止のためにお湯が出ているホームを、靴が濡れないように注意深く歩いて、跨線橋を渡って、反対側に出る。足腰が弱っている母には少々つらそうだ。 駅の前には、旅館のお迎えのマイクロバスが来ていて、宿のおじさんが、階段を下りる母に「お母さん、ゆっくりでいいよ。」と気を遣ってくれる。 8人ぐらいの客を乗せたマイクロバスは、駅前を迂回し、上越線を潜って、西に向かう。駅からどの程度の距離で、標高差はどの程度かと思って、凝視していると、最初に見えた建物が、目的の旅館であった。あっという間だし、路面の雪は皆無なので、帰りは、自転車で下ろう。 |
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大沢屋旅館は、立派な日本家屋の旅館だ。常連客なのか、おばちゃんが2人、いきなり入口でサービスしている焼き芋などを、手にしている。この宿は、宿の中のいろいろなところで、果物や、甘酒や、味噌田楽や、アイスクリームや、いろいろなものをサービスしているのだ。 部屋に落ち着いて、2泊、なんの目的もなく、温泉に浸かり、目的もなく、食っちゃ寝、食っちゃ寝で、うだうだ過ごすのが、パターンだ。 |