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記念撮影などして11人で民宿を出る。組んで数カ月と間もない我が愛車と同じAM(アレックス・モールトン)に乗る味岡さん坂田さん矢野さんと4重連で車のない静かな道を楽しみながら走る。 |
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少し登って右に折れ、源汲橋を渡り、二ツ屋という集落に出る。昼食にする食料を手に入れたいが酒屋しかないようだ。しかたなく木崎湖畔へ向かうことにする。 |
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昨日は通らなかったダートの近道を楽しんで木崎湖畔の食料品店に到着。皆、ビールや食料などを調達している。わたしはアイスビールと鳥肉の照り焼きとピーマンとパンを購入しサドル下に装着したデイパックに詰め込んだ。 木崎湖畔の道を小熊黒沢林道入り口に向かう。 |
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小熊黒沢林道入り口は昨日、周辺案内図で道を確認した所だ。前に来たことがある矢野さんの「最初はきついけどだんだん楽になるよ」という言葉を信じ、蛇行運転をしながら一柳さんや小池さん、今回初めてサイクリングを体験する女性の宮本さんらと最後尾をのんびり登り始める。 |
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尾根に近くなり、所々展望が開けるようになるとずいぶん角度が楽になってきた。先頭はずいぶん快調に走っているようでずいぶん先を行っているようだ。アマチュア無線からピークに着いた等の連絡が続々入る。 |
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ちょっとした切り通しを過ぎると大きく展望が開けてくる。広くなっているところで先に行ったメンバーが待っていてくれたので休憩とする。足が止まるとすぐにお互いの自転車を鑑賞し自転車談義が始まる。 少し行ったところで展望がすばらしいポイントに出た。鹿島川の谷が見下ろせ、向こうには鹿島槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの代表的な山々が連なる。 |
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尾根沿いの道をアップダウンを何度か繰り返し、少しのダート区間を抜けるとすぐに道路の左側が広く開け、木々も少なく雪の残る北アルプスの山々がよく見えるピークに到着した。すばらしいロケーションだ。 皆思い思いの昼食を広げ始める。鍋物をこしらえたり、金網を使って焼き肉を焼いたりと皆工夫を凝らしている。私も珍しくガスコンロに火を付け、鳥肉の照り焼きを温め、残った照り焼きソースでピーマンや他の人からいただいたモヤシを炒める。双方をロールパンに挟んでリッチな照り焼きサンドの出来上がりだ。 暖かい日差しの中、コーヒーを飲んだり民宿でいただいたリンゴをかじったりしてリッチな昼食を済ませ、いよいよ出発だ。 |
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小熊山の尾根が切れ大がかりな下りに入る地点に出た。北アルプスと青木湖が作るパノラマを満喫しながら休憩していると後ろからマウンテンバイクの男性が到着。ダートを求めて来たそうだが、小熊黒沢林道はほとんど舗装されているので当てが外れたとのこと。 先に下ったメンバーが青木湖をバックに下って行くのを写真に収めた後、マウンテンバイク氏に挨拶して下り始める。 |
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青木湖を見ながら小熊山を下って行き、途中の分かれ道で中網湖と反対側の鹿島川の谷の方面に下る。下るのがもったいない程の快適な下りだ。スキー場の施設の間を抜け、橋を渡り鹿島川沿いに下る。 マスやイワナの釣り堀を過ぎ、谷が少し開けた所にある農地の脇で休憩。何人かの人がコンロを出してお湯を沸かしてくれたので、分けてもらいティーバックのコーヒーを楽しむ。 途中、昨日泊まった民宿に下って行く道から左にそれ、三たび二ツ屋の集落へ。ここから信濃大町駅に向かってひたすら下る。だんだん交通量も増えてきた。横切る車道も増え、信号に待たされることが多くなってきたため、メンバーはバラバラになり、それぞれのペースで駅に向かう。 |
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| 大町駅前に勢揃いした4台のAlex Moulton |
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市街地の雑踏の中、アーケードの道を行くと駅に到着。駅前の公園でAM4台を並べて記念撮影を行い、早速パックを始める。他のメンバーのパックのやり方を見るとそれぞれ工夫があり参考になる。 ふと見ると今回のサイクリングに参加したメンバーの他にパソコン通信で知り合ったメンバーの中田さんがいる。東京から糸魚川まで耐久ランの途中で大町駅に立ちったそうだが、グッドタイミングで出会うことができた。これからの行程の無事を祈り記念撮影をして別れる。 列車の中で飲むビールの買い出しや、切符の手配等をすっかり今回の幹事である西川さんや皆さんの世話になって、自転車とともに車中の人となる。11台のパックした自転車は分散させて乗せる。AMは座席の裏側に余裕で納まる。 途中松本駅で関西に帰る矢野さんと別れ、東京までの間ビールを飲み、大いに盛り上がる。無事に走り終えて疲れた体にたまらない一時だ。あっと言う間に東京に入り、中央線沿線に住むメンバーが徐々に下車して行く。この特急列車は千葉行きなので私は秋葉原まで乗車する事にする。 |
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秋葉原まで乗っていた数人の内、神奈川方面に住むメンバーと別れ一人上野駅に向かう。パックした自転車は決して軽くはないがコンパクトで、荷物はデイパックを背中に背負っているだけなのでとても身軽だ。 |
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日曜の夜ですいている高崎線に乗り込む。さっきまで皆で騒いでいたのが急に1人になりぼーっとしてしまう。まだアルコールから解放されていないようだ。 あ、そうだと思い立ち、手帳にサイクリングの記録を整理する。記憶が薄れない内にコースタイムや使った経費をできるだけ詳細にメモしておかなければならない。 |
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例によって駅前の片隅で自転車を組み立てる。AMはとても組み立てるのが簡単で早いし、荷物も自転車に装着せず背負ってしまうので5分ほどであっけなく準備完了である。 |
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無事に自宅に到着。他のメンバーも無事に帰宅したであろうか。パソコン通信にはアクセスせずに今日は寝るとするか。 |