千国街道サイクリング&TCN大町サイクリング

千国街道サイクリング&TCN大町サイクリング 詳細
1994年8月20日 土曜日 「塩の道」千国街道と嶺方峠を一人で満喫する


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走行ルート
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自宅桶川駅糸魚川駅南小谷駅千国牛方宿(標高770mh)前山百体観音(標高805mh)白馬駅峰方嶺方峠青木湖中網湖木崎湖民宿大西荘
天候
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晴れ時々曇り
宿泊先
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りんごの宿 民宿大西
走行データ
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走行距離:55km
支払い
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急行指定券(桶川駅⇒糸魚川駅)¥1,240
オレンジカード¥1,000
乗車券¥1,090
缶茶¥110
缶ウーロン茶¥110
運賃精算¥4,270
賽銭(2カ所)¥200
スポーツドリンク¥110
昼食材料
おでん¥400
ビール¥225
めんたい巻き¥390
スポーツドリンク¥110
宿泊宴会費¥8,000
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自宅 23:40発
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会社から帰ってのそのそ仕度を始める。もう新宿からの夜行組は車中の人になったのだろうか。今回のサイクリングは集中ラン方式で、パソコン通信で知り合った仲間が北アルプスの麓の大町の宿に集まる。各方面からみな思い思いのルートをたどってやってくるのだ。

列車の中で飲むビールをもとめてコンビニへ。しかし閉まっていたのであきらめて駅に向かう。

桶川駅 23:50着 01:25発
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終電近くの下り列車から吐き出される通勤客が作るタクシーの列に見守られながら自転車をパックする。

合理化のためにこの時間は駅の窓口はことごとく閉まっていて、切符を買うことができない。急行能登の指定急行券はすでに購入してあるので乗車券の一部を自動券売機で買えるところまで求める。時間があるので記念にとオレンジカード経由での乗車券を購入を考え、そちらの自動販売機に1万円札を投入する。蒸気機関車の絵柄のカードを選択するとガタガタ言うだけで出てこない。おつりも出てこず、キャンセルボタン等も効かないので、駅員を呼ぶ。やっと出てきた駅員が言うには下り列車は大幅に遅れているので心配しないようにとのこと。

どうも人身事故があったらしく、普通列車の終電車1本前もかなり遅れているらしい。終電車の後に出る急行能登の混雑を避け、熊谷までは普通電車で行き、そこから能登に乗り換えようともくろんでいたが、駅員に相談すると、ダイヤが乱れているので途中で能登が普通電車を抜かないとも限らないとのこと。素直に桶川から急行能登に乗ることにする。

ずいぶん遅れて普通列車が2本到着して通勤客を大量に吐き出していった。私も普段は帰りが遅いのでいつもお世話になっている列車だ。

待てども待てども急行能登は来ない。ダイヤが乱れていると言っても、もう終電のない時間で接続列車等を待たなければならない理由もないはずである。どうも納得がいかない。待っている間にホームで自転車のパックをほどいて再パックを行う。

やっと能登が到着した。通勤客を吐き出した後に指定の車両に自転車とともに乗り込む。1本前の普通列車も遅れいて思ったよりすいてはいたが、コンパートメントに入れる状態ではなく、自転車をなんとか立てかけてデッキにじっとしている。

次の鴻巣駅で通勤客を吐き出し、かなり身動きがとれるようになったので、自分の席に向かう。私の席を占拠している4,5人のグループが席を替わってくれとのこと。アイマスクを付けて眠りにはいる。

糸魚川駅 05:38着 06:08発
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糸魚川駅で乗り込んだ大糸線はワンマン列車s5tr
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糸魚川駅で乗り込んだ大糸線はワンマン列車

目が覚めるとどこかでスイッチバックしたのか列車は反対向きに走っている。まだ時間があるなと洗面所で顔を洗っていると「間もなく糸魚川」というアナウンス。あせって席に戻り荷物をまとめ、自転車をデッキの手すりに固定してある紐をほどいて間にあった。

急行能登が遅れなければもう1本早い大糸線の南小谷行に乗れるはずであったが、今日は時間があるので特に今後の予定に問題はないだろう。ワンマンなのでバスのような料金箱のある2両編成のディーゼルカーに乗り込む。列車内には同じ能登で来たと思われるソロハイカーが数人乗っていた。

南小谷駅 07:27着 08:10発
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南小谷駅で自転車を組み立ててスタートs5tr
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南小谷駅で自転車を組み立ててスタート
ここから千国街道(塩の道)のトレース開始s5tr
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ここから千国街道(塩の道)のトレース開始

途中の駅で1車両切り放され、1両編成になった列車は南小谷に到着した。ここから先はJR東日本で、電化されて特急も走っている。跨線橋を渡って改札で乗り越し清算を済ませたのち、用を足してのんびり自転車を組み立てる。南小谷駅は山に囲まれた谷間にある小さな駅で駅舎も山小屋風で居心地がいい。

駅前で記念写真を撮り、国道に出て少し北へ向かう。山の地図に記載されている目的の千国街道の入り口を見つけ入る。いきなり民家の路地の様な道だが、しっかりと千国街道の道標が出ている。舗装されていても乗って上がることは不可能と思えるほどの急勾配の砂利道を押し上げる。

名所旧跡の説明の看板を横目にかなりの勾配の未舗装の道を続いて押して行く。たまに見晴らしの良いところに着くとかなり下の方に南小谷駅や周辺の集落が見える。この付近の千国街道は、鋭い谷を流れる川沿いを避けて標高の高い所を通っているようだ。

お地蔵さんが並んでいる所まで上り詰め、ここからは比較的平坦な道になる。時にはかなり狭い切り通しを押し上げたり、舗装されて車道に生まれ変わっている所を走ったりと、道の様子はバラエティーに富んでいて、南小谷村が整備した案内板の従って行っても民家の私有地のような所を通る始末。これだから旧道ツーリングはおもしろい。

水田の間を縫うように下って行くと、狭く深い谷に架かる橋が工事中だ。これは引き返して別のルートを行くことになるかと唖然として見ていると、工事中の作業員の人がこちらを見て笑っている。ハイキングで歩いている人にはかろうじて架かっている一本の鉄骨を便りに渡ることができそうだが、自転車と一緒ではきつそうだ。そう思っていると力強い作業員の人たちが手渡しで自転車を先に対岸に渡してくれた。空身でまだ不安定な鉄骨の上を渡り事なきを得た。お礼を言ってぬかるんだ道を下り始める。

千国 09:20着 09:40発
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石仏が点在する千国街道s5tr
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石仏が点在する千国街道

ずいぶん開けた谷に下ってきた。途中にあった神社にお参りをして、車道と合流してすぐに千国の集落に入る。この集落が塩の道の別名千国街道の由来なのだろう。

集落の中を道なりに直角に右に折れ少し行くと、番所跡や資料館がある。窓口で小谷村観光連盟で発行している千国街道のパンフレットをもらって小休止をする。

千国の集落を貫く街道を登って行くと急勾配の石畳に道になった。急勾配の道を避けるように車道は右に折れてくねくね別ルートを登って行く。これは旧道がよく保存されているパターンだ。案の定古い茅葺きの立て物がいくつか残っていた。

別れた車道と再び合流してすぐにまた旧道との分岐点だ。今度は川を渡り、山道を登って牛方宿に向かう。最初はかなりの勾配で自転車を押して行くのがやっとの大きな石がごろごろした道。だんだん勾配が緩くなるがとっても乗って走るれるような状態の道ではない。昔の人はここを牛に荷物を付けて運んだらしく、途中牛をつなぎ止めて休憩をしたと伝えられる穴のあいた牛つなぎ石があった。

牛方宿(標高770mh) 10:10着 10:20発
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牛方宿への石の敷かれた道を自転車を押して進むs5tr
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牛方宿への石の敷かれた道を自転車を押して進む
牛方宿の茅葺き屋根の民家s5tr
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牛方宿の茅葺き屋根の民家

ほぼ360度の角度で折り返し、細い道を登ると車道と合流して牛方宿があった。ずいぶん登ったこともあり、ここからはかなり眺めが良く、雪をかぶった山々が見える。

入り口の上に「牛方宿」と書かれた看板が掲げられている古びた藁葺きの建物の前で記念撮影をして、再び車道と別れる。今度は車も走れる程の広く走りやすい道だ。最初は登りではあるが、乗って走れ、すぐに平坦になった。

左手は深い森であるが、右手には白馬三山の雄大な姿が望める。手前に見える車道沿いに立つ派手なペンションを除けば最高の眺めだ。千国街道の旧道がずうっと先まで続き、背景には白い雪をかぶった山々である。構図を決めて写真を撮る。

前山百体観音(標高805mh) 10:40着 11:00発
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走り安い地道が続く千国街道s5tr
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走り安い地道が続く千国街道
北アルプスを眺めながら走るs5tr
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北アルプスを眺めながら走る
観音様が沢山並ぶ前山百体観音s5tr
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観音様が沢山並ぶ前山百体観音

深い森がひらけてきたところで左手を見ると、観音様がいっぱい並んでいる。千国街道のパンフレットにも写真入りで紹介されている「前山百体観音」だ。実際には百体あるわけではないが、高さ50cm程の観音様(地蔵様?)が緩やかな弧を描いて並んでいる。

雰囲気も良く、しっかりしたベンチがあるのでお茶の時間とする。ここまで充実した走りであったが、まだ時間は昼前である。私の場合、一人でコンロに灯をともすことは希で、まして食事以外の時間となれば初めての経験であるが、時間に余裕のあるサイクリングとは素晴らしいものだ。

白馬小池駅からスキー場の民宿街に登ってくる道を横切る。ダンプカーが多く、舗装路にもかかわらずとても埃っぽい。さっきまで走っていた極楽のダート道とはえらい違いだ。

民宿街を少し走ると、再び千国街道へのダート道へ入る。車の轍の深いこの道は数軒あるペンションの入り口らしく、ずんずん入って行くとついにペンションの入り口で行き止まりになってしまった。ペンションの周りを見回してもそれらしき道はない。諦めて少し引き返すと、道標もなく谷へ下って行くような道が別れていた。

この道に違いないと直感したのは、行く手にお地蔵さんが落ち葉に埋もれてぽつりと見えたことだ。ブレーキをしっかり握り、落ち葉のおかげでダートの路面がほどんど見えなくなっている道をおそるおそる下る。

直線的に急坂を下り終え、右にカーブするとすぐに車道が見えた。心地よい空間はあっけなく車の喧噪にかき消されてしまった。さっきから夢の世界と現実の間を行ったり来たりしているようだ。

民宿街を抜け、田園地帯の舗装路を走る。小さな丘を登り切りちょっぴり高原の雰囲気を漂わせた地帯を走る。地図を見ながら旧道との分かれ道を見失わないように注意して走っていると、広場を横切るような方向を示す千国街道の道標が道端に現れた。中途半端に整地された不思議な一角であるが、道標がしっかりしているのでそれに従う。ダートの道は何度か直角に進路を変えた後、別荘地のように整備された区画に入って行く。

道は林の中を進むようになるが、途中別荘地内のきれいな太い舗装路を横切る部分だけアスファルトではない敷石をコンクリートで固めたような横断路になっている。文化財である千国街道保護のためなのであろうが、とても違和感を感じる。

別荘地を抜けるとダートの道は森の中を谷に向かって徐々に下って行く。だんだん道は細くなり、人がすれ違うのがやっとの道幅になった。高圧線の下を横切り、いよいよ本格的に谷に向かって下る曲がりくねった道になった。さすがにサドルから腰を外し、一瞬躊躇しながら押して下る。道標の通りに来たはずなので間違いはないはずだと自分に言い聞かせる。谷を挟んで反対側には車道があるらしく、車の音がしてきた。腐りかけた細い木の橋を慎重に渡り一気に下ると、車道脇の広場に出た。ここには立派な千国街道の標識があるが、反対向きのコースであればこの登りにはかなりめげるだろう。

車道と合流して快調に下る。岩岳スキー場の入り口を過ぎるとそろそろ車道と別れて旧道区間を経て街道の集落に出るはずだ。旧道の入り口を見失わないようにスピードを落としてゆっくり走る。再び静かな旧道区間に入るとそこは踏み固められた未舗装区間でとても走りやすく、振り返ると森の向こうに白い山々が見える。

階段のある急な下りを経て集落にはいると千国街道は家や神社の間をくねくね曲がり、集落を出る頃には道がわからなくなってしまった。うろうろしているうちに国道148号に出たのでそのまま白馬方面に向かう。地図によるとこの付近の旧道は国道になっているようだ。

白馬駅 11:50着 12:20発
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腐りかけた木橋を慎重に渡るs5tr
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腐りかけた木橋を慎重に渡る
白馬付近の千国街道s5tr
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白馬付近の千国街道

国道148号を1km程走って松川橋を渡ってすぐに右に入る道が千国街道だ。この付近は見晴らしがいいため、車できた観光客も白馬山麓をバックに写真を撮っている。この付近は平坦な舗装路で、白馬の町の生活道と化した道ぞいに、神社など旧街道の名残がぽつぽつと見受けられる。

国道沿いにある白馬駅から延びる駅前通りを横切った所でちょっと考える。このまま地図に従って残り数kmの千国街道をできるだけトレースし大町に向かうか、それとも時間があるので、他のメンバーが長野から越えてくる嶺方峠を登り、峠の同じ側の少し南寄りに下り、大町を目指すか。

「よーし」と独り言を発し、千国街道と別れ白馬駅に向かう。駅の観光案内所で千国街道を馬で行くと言う町おこし的なイベントの「塩の道祭り」のパンフレットを入手し出発。昼食は駅付近のコンビニもどきでビールや即席おでん鍋等を購入しデイパックに詰めこみ、峰方を目指す。

峰方 12:50着
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大糸線の踏切を越え、すぐに登りに入る。すでに嶺方峠のアプローチになるこの道は勾配はまだ緩く、いいペースで登って行ける。峰方スキー場を過ぎるともうそこは峰方の小さな集落だ。

快調に標高差を稼いでいるので特に休憩するでもなく、南から登ってくる道との合流点を目指す。森が深くなり、合流点に近づくと勾配がきつくなってきて、さすがに小休止をとる。地図では合流点の手前にほんの小さなピークがあるように見えるが、平坦になったのもつかの間、すぐに合流点に達し、左に折れると本格的な峠へのアプローチが始まる。

嶺方峠 13:40着 14:40発
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嶺方峠から北アルプスを眺めるs5tr
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嶺方峠から北アルプスを眺める

これまた思ったより好調に標高を稼いで行く。ヘアピン状のカーブのせいで全く反対の方角に視界を得る。するとドッカーンと視界に飛び込んでくるのは北アルプスの山々だ。こんなカーブをクリアーする度にこんな様子なので、疲れが吹っ飛んでしまう。標高が増せば増すほど、まだ雪をかぶった山々の展望はすばらしくなる。

前方に崖崩れ防止の工事が施された壁面が見え始めると峠のトンネルは、もうすぐだ。パソコン通信で仕入れた情報によると、このトンネルが北アルプス展望のメッカ、嶺方峠らしい。トンネル上に見える人影は長野から走って来るはずの2人ではないかと思ったが、トンネル入り口に付近にはそれらしい自転車はなかった。

自転車を降り、デイパックを担いでトンネルの上に登る。先客の熟年3人組のハイカーと少し言葉を交わした後、ガスコンロでおでん鍋を温める。ビールはとっくにぬるくなっていたが、北アルプスを眺めながらのおでんとビールは最高の昼食だ。

峠に着いてかれこれ1時間程経ったが、長野から走っているはずの味岡さんと坂田さんはまだ来ない。もしかしたらとっくに峠を越えて先に行ったのかもしれないと、来た道を下り始める。

合流点まで一気に下り、左に折れて舗装間近のダートを下る。ブレーキの効きが甘いため、スピードコントロールが非常にやりにくい。道の分岐を南に向かい、谷を走る国道148号との合流をなるべく先送りにする。

途中の水田地帯で上流のためずいぶん細くなった姫川を横切る。ちょうど姫川沿いにサイクリング道路があるので走ることにする。まだ国道148号と合流せずに南下できるのでのんびり走れる時間が増えるわけだ。

川沿いにくねくね曲がって走る。田畑の中を走っていたのがいつのまにか林の入り口にさしかかり、道は不自然にきれいになった。看板を見ると自然公園のような所に入り込んだらしく、姫川の源流である湿原の中を遊歩道が通っている。自転車を押して遊歩道を歩いて行くと出口に出たらしく普通の舗装路になっていた。

青木湖 15:10着
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少し行くとすぐに国道148号に出た。ここはすでに姫川とは反対側の水系の始まりである青木湖に近い。国道を走って分水となる地点に登って行くと右側に旧道のような分かれ道があったので行ってみる。歩道のように国道と平行に走って行くとピークとなる佐野坂トンネルの脇をすり抜けてそのまま青木湖側に出てしまった。歩行者や自転車にはとても親切な道だ。

再び国道と合流して少しばかり下る。このまま大町まで行くにはまだ時間があるので再び千国街道に戻るべく青木湖の反対側の湖岸を走ることにする。国道から直角に折れ、湖を左手に見ながらの林の中のコースを走って行くとやがて道は踏み固められたダートになり、湖を挟んで国道と反対の地点に出たところで千国街道と合流した。数時間ぶりの千国街道の道標である。こんなことなら、千国街道を正確にたどって分水嶺を越えたかった。

中網湖 15:50着
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小さな中網湖岸を走るs5tr
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小さな中網湖岸を走る
大糸線の列車s5tr
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大糸線の列車

若者が大勢で歩いているキャンプ場付近をすぎると青木湖はすぼまって川になり一段低い中網湖に流れて行く。道もそれに合わせて対岸を走る国道に近づいてきた。大糸線の踏切を渡ると国道に合流するかと思ったら、平行に別の道がありすぐに中網湖へ右折することになった。

例によって国道とは湖を挟んで反対側のコースをたどる。中網湖は青木湖と比べずいぶん小さい湖であるが、雰囲気の良い湖だ。

木崎湖 16:20着
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木崎湖を見下ろす位置の道を走るs5tr
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木崎湖を見下ろす位置の道を走る

中網湖もすぐに川になりまた一段低いところにある木崎湖に流れる。木崎湖へは青木湖との間隔より開いているため、国道を数kmほど下る。途中国道から右に折れ、大糸線を越えて木崎湖に出る。

頼りない道標に従い木崎湖岸が見おろせる高い所まで登ってきてしまった。林の中の道を下って行くと湖岸のきれいに舗装された道に合流した。快調に走って行くと湖が細くなって川になり大町方向に視界が開けてきた。今日宿泊する民宿は大町でもずいぶん西に寄った所なので右手に見える小熊山を回り込むように下って行けば遠回りにはならないだろう。

今どこを走っているのか地図上でつかめなくなってきたが、小熊山を目印に右に折れて西に進路を取る。

民宿大西荘 17:20着
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書き移してきた地図を便りに民宿を目指す。とりあえず第一目標は鹿島大橋だ。二ツ屋と言う集落で道を尋ね、鹿島大橋に向かう。橋を越えると温泉街となり、ホテルが見えるようになる。地図の通りに直角に左に折れ、ずんずん進む。途中見つけた大西荘の看板に記された距離よりずいぶん来たがまだまだ到着しない。

分かれ道をはいるとすぐかと思ったが、ずいぶん走ってやっと目的地に到着。広い庭の農家そのものの民宿だ。庭を横切ると縁側から知った顔の面々から「おつかれさん!」と声がかかる。ほっとする瞬間である。

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©1994 - 2006 YOSHIDA, man