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夜遅く、職場から帰宅して、シャワーを浴び、あわただしくパッキングして出発。 |
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高崎駅のコンビニエンス・ストアーにて、朝食を買い込み、tikitに乗ってきたKさんと合流。 東北線に乗り入れ、黒磯まで行く両毛線に乗り込む。こんなに早い時間の列車に乗る必要はないが、宇都宮まで、乗り換え無く行けるのが魅力。 朝食として、パンやおにぎりを軽く食べた後、明るくなる車窓をぼーっと眺めながら、眠りこける。通勤時間帯になり、列車はどんどん混んできて、座席に座っていても、眠りを妨げられるほどだ。 |
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Kさんに起こされる。宇都宮駅に着いたのだ。眠りこけていたが、Kさんもぎりぎりに目が覚めたとのことで、二人とも寝過ごすところだった。 一番深い眠りに入ったところで起きたので、かなり寝ぼけている。普段でも、熟睡している時間帯だ。なんだか解らない状態で、日光線のホームに移動し、自販機で水など購入して、ベンチで待っていると、通勤通学客で一杯の日光線列車がホームに到着し、人をはき出している。折り返し、日光行きになったその列車に乗り込む。 |
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45分ほどで、日光駅に到着。私の記憶では、JR東日本の日光線に乗るのは初めて。途中、鹿沼や、杉並木、文挟駅前は以前自転車で通ったことがあるので、懐かしいと思いながら、寝ぼけ眼で車窓を眺める。それにしてもとても良い天気だ。 予定では、日光駅から中禅寺湖までバスで上がってしまおうということだったが、時間もあるし、天気もすこぶる良いので、いろは坂を走って上がろうと言うことになった。坂がきつければ押せばよいのだ。 日光駅で出発の準備をしていると、一人のキャンパー・サイクリストが現れる。夏休みの間、北海道からずっと走っている関西の学生さんで、実家の東京までの予定とか。日光から、まだまだ、あちこち寄るそうで、榛名山も登るというので、Kさんが彼にキャンプ情報を伝える。 日光駅を出て、東武日光駅前を通り、東照宮方面に上がってゆく。日光のシンボル神橋で写真を撮ってから、国道120号線をひたすら西に向かうが、清滝のあたりは、旧道を走る。この辺は、集落があるが、人気が少なく、交通量も少ないので、静かな感じだ。商店など有るだろうから、補給出来るかと思ったら、商店らしき店はみな昔はやっていたが・・・という感じで、閉まっている。コンビニエンス・ストアーも、バイパスのずっと手前の方に有るだけのようなので、補給は諦める。 |
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足尾方面に向かう国道122号線との分岐点で、再び国道120線に入る。この辺から、勾配がきつくなってくる。ちょうど、さっき駅で会ったキャンパー・サイクリストが行くのが見えた。ママチャリであるBROMPTONとtikitにキャンプ用具を積んで、チンタラ走るおじさんサイクリストの我々は、キャンピング車に乗る若者を追いかける気はさらさらない。 何度か休憩しながら、第一いろは坂と、第二いろは坂の合流点である、馬返しに到着。ここから、上り線の第二いろは坂に入る。大昔スポルティーフで登ったことがあるが、いろは坂というネームバリューの割には、楽だったことを覚えている。快調に登っているのに、軽トラックのおじさんが乗って行けと、うるさかったのを覚えている。 標高900mhの標識が見えたので、地図の位置を確認するのも兼ねて休憩。100mhごとに標識が出ているようで、以後、それごとに休憩を取る。登り道は、距離よりも、一定の標高毎に休憩を取るのがよい。100mh毎の休憩というのは、今回の走り方ではちょうど良いペースのようだ。 |
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途中、大きくコーナーが有るところに小さな展望台があり、1,200mhの手前だが、休憩をする。日本の道100選の碑がある。著名ないろは坂は選ばれて当然か。展望台を過ぎると、正面の上の方に立見のが見える。きっとあれが明智平だと確信して、もうそれほどでもないなと思いながら登る。 展望台からちょうど100mh登ったところで、明智平に到着。大きな駐車場に、レストランや土産物屋などがしっかりある。ここから、ロープーウェイで華厳の滝などを見渡せる展望台に上がれる。昔来たときは、素通りしてしまったのだろうか、何があったかほとんど覚えていない。ソフトクリームをなめながら休憩。 |
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明智平から、少々登ってトンネルを抜けて、中禅寺湖に向かって下る。昼食を取るため、中善寺温泉の繁華街を、第一いろは坂方向に走り、華厳の滝観光の所まで来た。日光と言えば、湯葉が名物で、食堂も、湯葉料理を売りにした物が多い。目に付いた蕎麦屋に入ることにしたが、K氏が前回利用した店だそうだ。この店オリジナルの、ゆば丼とかけ蕎麦のセットを食べる。 |
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キャンプに備え、中善寺温泉で食料調達を試みるが、見つけた食料品店も閉まっていて、諦める。 中善寺湖の北側湖畔を走って、菖蒲ヶ浜から湖畔を離れて、北上し、すぐに竜頭の滝の下流側に到着。展望所でコーヒーを飲んでのんびりしてから、出発。 国道120号線は、滝を迂回するようにヘアピンカーブ状に、ぐいっと登る。一段階高いところにある、竜頭の滝の上流部を横切るところに駐車場があり、先ほどの下流部から滝沿いに登って来る遊歩道がある。遠足なのか、多くの小学生が下流部から登って来ていた。 |
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竜頭の滝の上流部を越えて少々行くと、登りは一段落して、左方向に入る道があり、ゲートが閉まっている。ここは、弓張峠を越えて千手ヶ浜に向かうルートの入口で、自転車を除く車両は通行止めで、路線バスのみが入っていけるようだ。要するに自転車天国で、Kさんの話だと、とても素敵なルートであるとのことで、是非、千手ヶ浜でキャンプしてみたい物だ。 少々下って、戦場ヶ原の入口の赤沼に到着。平坦な戦場ヶ原から、男体山がよく見える。ここから、湯滝の下までは、ほんの少しの登りが続いている。 |
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あまり時間はないが、湯滝に寄るべく、国道から別れて、滝壺に向かって下ってゆく。一番奥の駐車場に自転車を止めて、歩いてゆくと、湯滝が現れた。水量と言い、幅と言い、落差と言い、申し分ないハイグレードな滝である。小学生の時に修学旅行で来たことがあるのは忘れているが、ここで撮影された写真を近年引っ張り出して見たことを思い出した。その写真が湯滝であることがやっと今解った。 小学生の団体が、グループ毎に入れ替わり立ち替わり滝の下の展望所に現れる。35年前の自分もこんなだったのだろうと思いながら、写真を撮って、来た道を国道に戻る。湯滝の落ち始めの湯ノ湖まで登るのだから、滝の見事な落差の分、登ることになると思うと、少々気が重いが、今日は湯ノ湖半で、最後の登りだから、もう力尽きてもかまわない。などと、思う間もなく、意外とすんなりと滝の最上部に上り詰めた。滝上から、下に落ちてゆく滝を見るのもなかなか迫力がある。さっき居た展望所が下に見え、小学生が沢山居るので手を振ると、手を振り返してきた。 |
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国道から左に別れて、湯ノ湖畔に向かい、湯元温泉の温泉街に入る。角の湯ノ家旅館は、修学旅行の際に泊まった宿だが、当時の木造の面影はない。というのは、大昔サイクリングでここに来たときに感じたことで、それをまた確認することになった。 湖畔にある食堂でビールやつまみになる物を買い込み、キャンプ場に向かう。途中ビジター・センターという看板があったので立ち寄る。関係者の人がいたので、キャンプ場を利用したいというと、もう閉まっているので明日来てくださいとのこと。そのまま、キャンプ場に向かう。 |
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日光湯元キャンプ場は、日光湯元スキー場のゲレンデの一番低いところをキャンプグラウンドとしている。設備としては、立派な水場があるが、トイレは、グラウンドから離れたところにあり、少々不便だが、立派なトイレなので、まあまあだろうか。 我々が到着したときには、先客が数人テントを張っていて、我々の後に、2人組が来た。我々は、比較的水場に近い中央部に陣取り、早速、私が購入したテントのデビューだ。MSR社製のHubbaという一人用テントだが、まず、フットプリント(グラウンド・シート)を地面に固定して、その位置に合わせて、ポールを立てる。Hubbaのポールは、基本的に一本で、接地部分が二股に分かれていて、天井にも幅を持たせるためのポールが入っている。そのポールに、フルメッシュのテント本体を吊して、最後に、フライシートを被せる。フライシートは、テント本体より開いていて、前室スペースとなり、その奥の部分に、畳んだBROMPTONがちょうど入った。入口側の前室には、バッグと、キャンプ中に使う荷物を余裕で置くことができ、テントの内側からちょこっと手を伸ばして、アクセスすることが可能だ。 先週、上高地でのキャンプは出来なかったが、バンガロー内でテントを張る練習をしたこともあり、スムーズにテントを張り終え、日没直前から、夕食の開始。急激に冷え込んできて、テントに入るころには、かなりの低温。靴下を厚手の物に替え、衣服は着込んで寝袋に入ったが、足先だけ冷たくて、寝付けない。Kさんの寝袋は夏用で薄く、テントも簡易な物だ。さすがにたまらず、起き出して、ペットボトルなどを使って湯たんぽを作ることになった。Kさんは、夜中何度も起きて、テントの夜露をぬぐっていたようだが、私の方は、かろうじて、足先に湯たんぽを入れたおかげで、ぐっすり寝ることが出来た。快適なテントと言うよりも、徹夜明けの電車移動と、1000mh近い登りが爆睡の原因だとは思うが。 |