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今日は成田を皮切りに、房総半島の鉄道に乗る旅。1月に久留里線に乗っている時に、親類の不幸があり、中断してしまったリベンジの旅。高崎駅から高崎線の始発列車に乗るべく、BROMPTONに乗って自宅を出る。 |
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いつものように、高崎駅の改札近くまでBROMPTONを押して行き、手早くパックして、高崎線の始発に乗り込む。水だけ買い、ひたすら眠り込む |
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上野駅に到着。当初、東京駅経由で総武線経由で成田に向かうつもりだったが、時刻表を見ていると、常磐線経由で成田行きの快速電車がある。乗り換えも減るのでそれが都合がよいということで、急遽予定を変更。よく考えたら、上野駅で常磐線に乗るのは初めてだ。 |
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成田線(成田〜我孫子間)を経由して、成田駅に到着。成田駅は、成田空港を利用する際に、何度か通過しているが、駅の外に出るのは初めて。1時間弱の時間を取って、成田山新勝寺に向かう。 |
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「成田山」となっているので、高いところに登らされるのかと思いきや、新勝寺に近づくと、参道はどんどん下りだ。門前町の雰囲気がどんどん出て来る。 下りきったところが、新勝寺。脇から自転車を押して境内に入ると、山門の脇の建物に、お坊さんが数人いるのが見える。カラフルな衣装なので目立つ。 自転車を止めて、山門をくぐり、階段を上がって、本堂に向かう。先ほどのお坊さんが、別な道から列をなして上がってきた。朝のお勤めのために、本堂に向かっているようだ。本堂は巨大で、中に入ると、ガラス張りになっていて、参詣者が、自由に見たり、靴を脱いで、お参り出来るようになっている。外国人の観光客がとても多い。 |
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時間なので、成田駅に戻るべく、来た道をそのまま戻る。先ほど下ってきた道を上るのだが、参道には、古いたたずまいのお店が多く、ゆっくり登りながら、そのたたずまいを楽しみながら、成田駅に戻り、自転車をパックして、予定通りの、成田空港駅行きの電車に乗り込む。 |
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終点の成田空港に到着。この駅には自転車を持って何度も来ているが、飛行機を利用せずに来るのは初めて。駅を出るのに、セキュリティー・チェックがあるので、身分証明書として、パスポートを準備。飛行機を利用するのではないため、なにか理由を聞かれたらどう答えようかと思っていたら、パスポートを見せただけで、とくに何も聞かれることなく通過。見送りや出迎え、空港施設で働く人等、飛行機利用者以外も沢山いるはずで、不思議ではない。 南ウイングの出国ロビーに登り、休憩。飛行機を見ながら、早めの昼食として、持ってきたおにぎりなど食べる。少々周りの目を気にしながら、BROMPTONを組み立てて、記念撮影。 1時間以上、休憩して、これから乗りに行く芝山鉄道の時刻を調べて、地上階に降りて、成田空港を後にする。 |
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成田空港周辺の道の様子はよくわからないので、自転車で出にくいのではないかと、危惧していたが、確かに高速道路の入口など合って、標識が多いが、至って一般的な道のようだ。芝山鉄道に向かう道も、歩道もあり、普通の道に見える。 しかし、滑走路をトンネルで潜り、どんどん空港の外に向かうと、左側に物々しいフェンスが現れた。少々登っていて、両足のふくらはぎが痙攣し始めた。最近、疲れてもいないのに、足が痙攣する。それも両足同時なので、花粉アレルギーなどの影響なのだろうか。バス停が有り、芝山千代田駅の駅舎がフェンスの向こうに見えてきたので、自転車を降りると、その痙攣は最悪の状態に。歩くこともままならない。休憩するべく、フェンスに自転車を立てかけると、そのフェンスは、電気が通るような構造になっている。さすがに、何も注意もなく、普段から感電するようにはなっていないと思うが、少々恐怖を感じる。 さて、どうやって駅まで行こうかと思い、先を見渡すと、フェンスがとぎれる様子はない。バス停があるので、駅に向かう階段があるので、自転車をかついで歩行で、向かうしかないようだ。 痛い足をかばいながら、階段を下り、道路を潜るところに、セキュリティー・チェック。空港エリアの出入り口には、すべて検問所があり、徒歩でもそれは同じと言うことだ。検問所があると言うことは、当然それ以外の所は、自由に出入り出来ないようにフェンスがあるわけだ。もちろん、空港エリアを出るわけなので、今回はノーチェック。検問の人からは、「ご苦労様です。」と、声をかけられる。 階段を上って、やっと芝山千代田駅に到着。昔から不思議だった、芝山鉄道と、終点の芝山千代田駅。終点と言っても、京成線の東成田から延長される形で、1駅区間有るだけの鉄道で、もちろん運用は京成線に依存している。延長を求める看板があるぐらいなので、延長の話もあるようだが、成田空港の滑走路などで、分断された見返りに作られた路線のようだ。 |
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芝山千代田駅を出た電車は、すぐにトンネルに入り、東成田駅を経由して、京成成田駅に到着。この間、約10分で、あっという間だ。 駅前に出て自転車を組み立てて、JRの成田駅に向かうと、先ほど新勝寺に向かう際に見た風景が目に入る。JR成田駅の駅前で、京成成田駅とJR成田駅は、もっと離れているのかと思ったら、とても近いのだ。乗り換えの人のために最短の歩道が用意されていて、ほとんどの人はそこを歩いて乗り換えている。 |
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成田駅に行くと、構内アナウンスで、成田線が人身事故のため遅れていると言っている。成田線と言っても、4方向有るのでどの方向か確認していると、これから乗る予定の銚子行きだ。ホームで待っていると、千葉駅を出て、どの駅を通過したか、アナウンスがあり、結局、12時3分発予定の銚子駅行きが約20分の遅れで出発となった。 |
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成田線は、単線で銚子に向かう。遅れた列車は、遅れを取り戻すことなく、そのまま20分ぐらい遅れて銚子駅に到着。危惧していたが、接続しているはずの銚子電気鉄道に乗れず、40分ほど後の電車になる。 JR銚子駅のホームの先頭に、銚子電鉄の駅がある。駅と言っても、ホームの先端に、延長するように、片側が銚子電鉄の専用ホームになっていて、JRのホームとの間に、小さな駅舎があるだけだ。とは言え、銚子電鉄の入口となっているので、小さな建物の中に、記念品的な物が展示されていて、見ていて楽しい。 やっと到着した電車に乗り込み、いよいよ、銚子電鉄の旅のスタート。次の、仲ノ町駅では、しっかりした駅舎があり、「ぬれ煎餅」を売っている。悪い経営を補うために、売り出したぬれせんが、人気で生産が追いつかないほど、ということで、有名だ。 |
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途中、住宅地を縫うように走り、数々の小さな駅に止まり、終点の外川駅に到着。銚子駅で40分待って乗り込んだ銚子電鉄だが、20分ほどで全線乗車だ。 終点の駅と言うこともあり、駅舎は古い木造だが、風格があり古くて懐かしい感じだ。ちゃんと駅員さんもいる。 駅前で写真を撮り、鉄道の進行方向に向かうと、道は下りになり、すぐに海に出る。少々遠回りをして、港を走って、海沿いに、先ほど鉄道で通ってきた犬吠方向に向かうべく、ハンドルを向ける。 |
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海岸線の道を走っていると、遠くに、犬吠埼灯台が見えた。意外と距離があるなと思いつつ、アップダウンを繰り返しているうちに到着。観光客がポツリポツリと来て、灯台の敷地内に入ってゆくようだが、わたしは外周を眺めるだけにする。 列んでいる土産屋で、飲み物を買い、強い風の中、ベンチで休憩して、持参した食事で残っていたおにぎり2個を食べる。30分ほどいて、写真など撮った後、犬吠埼を後にする。 |
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犬吠埼から銚子の市街までは、海沿いのルートにしようかと思ったが、最短のルートで戻ることにした。来た道を少々戻り、銚子電鉄の犬吠駅に立ち寄る。終点の外川駅の一つ手前の駅だ。 ここは、観光客が最も多く利用する駅のようで、ホームは見応えのある壁にかこまれ、 駅舎の中には、土産屋があり、ここでしか売っていないという、いわしの佃煮が売っていたので、いくつか購入する。 |
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しばし、銚子電鉄と離れて、銚子の中心部に向かう。少々高いところで、銚子電鉄の踏切を越え、銚子街中に下り、銚子電鉄と平行に銚子駅に向かう大通りに出る。ここを西に向かい、少々行ったところで、銚子電鉄沿いの小径に移動して、線路沿いに走ると、ほどなく、仲ノ町駅が現れた。行きすぎようと思ったところに、「ぬれ煎餅販売」の文字が見えたので、寄ってみると、狭い事務所中で、ぬれ煎餅などの、商品を売っていたので、電車の中で食べようと思い、規格外品を購入。 |
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仲ノ町駅からは、銚子駅はもうすぐだ。線路沿いに走り、駅前の商業地区を抜けて、駅前広場に到着。10分後の総武本線に乗るために、さっさと自転車を畳んで、ホームに出る。 |
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予定通り、総武本線千葉行きは銚子駅を出る。隣の松岸駅までは、往路通ってきた路線だが、松岸駅から成田線とからそれて、南西方向に進路を変える。 銚子駅を出て、1時間弱で、東金線の始発駅、成東駅に到着。接続する東金線の千葉行きには、1分程度の連絡だが、ちゃんと乗り換えが出来るのかと心配していたら、同じホームの0番線からの発車で、乗り換えは余裕で間に合った。 それにしても、ここから反対方向に出る列車も、千葉駅行き。銚子駅でもそうだったが、どの電車もみな千葉駅行きか、千葉駅始発の物ばかりだ。 |
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太陽が傾き、日没間近の時間帯。成東駅を出た東金線は、20分もかからずに、東金線の終点、大網駅に到着。東金線は、総武線と外房線を繋ぐように走っている線で、途中の駅は3駅しかないので、あっという間だ。 これまで、本日の宿を取るべく、千葉ユースホステルに、何度も電話をしていたが、昼間の時間は人がいないのか、大網駅でやっと繋がる。しかし、本日は団体が入っていて満員とのことで、白子ユースホステルに電話。こちらも出ない。仕方が無く、電話帳で近いところにある、民宿やビジネスホテルを探し、見つけたのは、東金市内のビジネス旅館だ。ここ大網からは、東金市内まで戻る手前を、山側に入ったところのようだ。途中夕食を取って、向かうことにする。 |
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国道128号線を先ほど乗車していた東金線と平行に走っていると、線路方向にスーパーマーケットらしき明かりが見えたので、行ってみる。大網駅の一つ手前の福俵駅のようだ。駅脇のスーパーマーケット、カワグチにて買い物することにする。入ってみると、夕食になりそうな弁当類が安く売っていたので、今日の夕食はを購入して旅館にて食べることにする。酒類や飲み物も買い込む。おにぎりなど、明日の朝食になりそうな物も合わせて購入する。 |
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千葉県立東金病院を左に折れて、国道126号線に入る。電話で場所を聞いたとおり、ガソリンスタンドのジョモが見えてきたので、その裏手に入ると、旅館の看板が見えたので、それが「ビジネス旅館ふみわ」だと確信する。 部屋に案内されてから、宿泊費用を支払うと、サービスで、缶ビールか、チューハイをくれる。古い和室の狭い部屋だが、仕事で泊まる人が多いようだ。廊下には、共有の冷蔵庫があり、お茶などは、セルフサービスで、飲めるようになっている。 |