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早朝まで仕事をして、10時頃起き出し、自宅で出発準備をしていると、後輪の空気圧が低いことに気が付く。前輪の空気圧は問題ないようなので、ちょっと不思議に思いながら、空気を入れてから、自宅を出て、南高崎駅に向かう。 |
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慣れた道を快調に走り、上信電鉄の南高崎駅に到着。駅前で写真を撮り、駅の敷地に入る。ここは階段もなくホームに上がれるので、輪行が楽だ。自転車を畳もうと思い、よく見ると、後輪がぺちゃんこだ。自宅を出る前に空気圧が低いと思ったら、すでにパンクしていたのだ。自宅からここまで快適に走れたのはラッキーだったようだ。空気入れと予備チューブやパンク修理セットを持っていることを確認して、自転車をパックし、予定通り下仁田駅行きの上信電鉄に乗り込む。 到着した電車は、アニメーションの銀河鉄道999のペイントがしてあり、列車内には、天井等にキャラクターが描かれていた。そういえば、そのような列車が運行するというのをチラシで見たが、これだったのか。 |
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50分ほど上信電鉄に揺られている内に、走行ルートを考える。結局、下仁田駅の一つ手前の千平駅で降り、以前より気になっていた小さな峠を越えてみようと言うことに決定。 千平駅にて整理券を出して、運賃を支払い、下車。ホーム上の待合室で、後輪を外してチューブ交換を行う。問題のチューブを見ると、昔、パンク修理したパッチの中央ではない所に穴が開いている。珍しいケースだ。特に異物がタイヤに刺さっている様子はないので、列車内で準備をしていたチューブをはめて、タイヤを元に戻して、空気を入れて、パンク修理完了。 |
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上信電鉄の踏切を渡り、車も全く通らない道を、のんびり登る。勾配も緩やかなので、林の中を気持ち良く走れる。千平から下仁田まで、鏑川ぞいのルートは大型車両の通行量の多い国道が254号線が通っているだけで、それを避けるための裏道が繋がっていないので、こっちの峠越えの道の方が、初心者にも良いかもしれない。 途中、ゴミ処理場の脇を通り、300mほどで、小さなトンネルが見え「小坂坂トンネル」と書いてある。トンネルを潜って反対側に出ると、ハイキング道による峠越えのルートを示す看板が出ていて、小坂坂峠という旧街道の峠のようだ。昔の人が歩いて越えた道なのだから、交通弱者には優しい道であるのは不思議ではない。 |
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小坂坂峠から下りきると、国道254号線の交差点に出る。ここは下仁田町の集落の北端だ。ここから、国道254号線を西に向かう。下仁田から西側は、大昔に自動車で通ったことがあるが、自転車で通るのは初めてだ。 中小坂のT字路交差点で、国道245号線から別れ、小坂川沿いを、妙義山方面に向かう。大型車がガックリ減って走りやすくなってきた。 |
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昔、有料道路だった時代の料金所があったと思われるところを過ぎると、だんだん本格的な妙義山への登り道に入る。標高100mhごとに、標識が出ているので、それに合わせて、小休止を取ることにする。400mh, 500mh, 600mhと上がってきて、もう700mhかと思ったら、視界が開けて、大きな駐車場が見えてきた。ここが、この道のピークの中之岳のようだ。アウターギアで、あっけなく、妙義山も登り切った。 駐車場は、南側に張り出した尾根に長細くなっていて、一番南側のトイレの当たりから、北側に金洞山等がよく見える。東の金鶏山方向にも展望が開けている。 |
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駐車場のすぐ山側にある中之岳神社に入る。駐車場から、金色の巨大な大黒様が見えるが、これがこの神社のシンボルのようだ。 奥の社殿にお参りして、小腹が空いたので、ネギ味噌おやきを買って食べて、出発。 |
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空に向かって付きだした岩が密集する所を通る。第一石門の当たりの岩だろうか。 金鶏山をぐるっと取り巻くように下ってゆくと、正面にどかんと奇岩の山々が見えてきた。今まで、沢山の奇岩を見てきたが、また異なるようで、地図を確認すると、相馬岳や白雲山と呼ばれる山々のようだ。 ぐぐっと下って、道の駅に到着。建物の中の野菜やコンニャク製品などの地元産の売店を覗いた後、自販機のカップのコーヒーを飲んで、一服。 道の駅からは、もう一つ小さな丘を超えて、信越線沿線の松井田に出るのが高崎には近道だが、ここからは素直に谷を下り、高田川サイクリングロードを走って、富岡市内に出ることにする。 |
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まだ完全な日没までには時間があるので、できるだけ明るい内に、高田川沿いの高田川サイクリングロードを走る。一応、サイクリングロードの路面はちゃんと整備されているし、地図では迂回路になっているところも、完成しているところがあり、工事は進んでいるようだ。しかし、自転車道の両サイドの雑草が多く、自転車が一台やっと通れる幅の所もあった。 サイクリングロードは、国道254バイパスが高田川を渡る一峰橋に出たところで、一度終了。しかし、まだそのバイパス沿いに走ると、高田川に沿って、サイクリングロードが一瞬だけ復活し、それもすぐに、中瀬橋で終わり。地図によるとサイクリングロードの予定線が川沿いにあるので、もしかしたら開通している区間もあるかと思い、しつこく、高田川沿いの道を走るが、いずれその道も川から離れ、細い道を行くと、ついに未舗装になり、仕方なく引き返す。小沢橋を渡って、川の反対側の国道245バイパスに入り、車の流れに乗って高速で吉井方面に向かう。 バイパスは、途中、郊外でとぎれて右折させられるが、直進方向にまだ道があるので、しつこく直進する。いずれその道も行く手を塞がれて、県道や、市町村道クラスの道を行く。出来るだけ東方向ということだけ、押さえて、くねくね走ると、見覚えのある上州新屋駅に出くわす。上信電鉄の北側をキープしたかったので、少々北側に戻って、東に向かう。 |
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そろそろ、吉井駅の北側エリアに入ったはずだ。方角的に、もしかしたらこの道は・・・。と思ったらやっぱり、見覚えのある橋を渡って、目的の陽気軒の前に出た。 どでかいので有名な焼き餃子を土産に買ってゆこうとおもっていたが、やっぱりラーメンを食べてゆこうと思い、席に座って、少々悩んだあげく、特製チャーシューメンを頼む。チャーシューメンのバリエーションが豊富なだけあって、素敵なチャーシューだった。 |
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予定通り、餃子をテイクアウトし、陽気軒を出る。来た道を少々戻ってから、北上し、鏑川を越え、吉井と高崎を結ぶ県道を、高崎方面に向かう。途中の山中峠は、やっぱり吉井側から上がる方が、楽だった。すぐに頂上を越えて、幅員の広い道をグイグイ下り、途中、旧道に入って、高崎市内を目指す。 |
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スーパー・マーケットでビールなど買い物をして、帰宅。 風呂上がりに、テイクアウトした餃子をフライパンで暖め、ビールで乾杯。上州三山をこれでやっと制覇することが出来たと、感慨に浸る。 |