松姫峠サイクリング

松姫峠サイクリング 詳細
2004年9月12日 日曜日 前夜に思い立ち奥多摩湖から松姫峠を超えて大月へ


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走行ルート
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自宅三鷹駅奥多摩駅小河内ダム川野小菅村(標高650mh)松姫峠(標高1,250mh)大月駅三鷹駅自宅
天候
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晴れ
宿泊先
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自宅
走行データ
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最高時速:47km/s
積算距離:258km
走行距離:72.67km
走行時間:4時間59分41秒
平均時速:14.5km/s
支払い
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中央線ホリデー快速おくたま5号(三鷹駅⇒奥多摩駅)運賃¥890
アクエリアス500ml¥150
昼食
アクエリアス500ml¥147
メロンパン¥100
おいもまんじゅう2個入り¥150
チーズかまぼこ¥60
お茶500ml¥150
中央線(大月駅⇒三鷹駅)運賃¥1,100
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自宅 08:31発
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前夜突然松姫峠行きを決めるs5tr
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前夜突然松姫峠行きを決める

オーバーホールして、すこぶる調子の良い、AM-14の調子を見ようと、前夜思い立ったように、何処かへ走りに行こうと考えた。青梅線の奥多摩湖駅まで輪行し、鋸山林道を超えようと思ったが、もうちょっと足を伸ばして松姫峠を行くことにした。松姫峠は以前より名前を聞く峠であったが、行く機会がなかったし、大月の北側である5万分の1地形図「丹波」のエリアは全く足を踏み入れていないので、松姫峠に決めた。

朝、珍しく早起きして、サイクリングの準備をして、出発。

三鷹駅 08:48着 09:01発
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三鷹駅でホリデー快速に乗るs5tr
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三鷹駅でホリデー快速に乗る

土日は、奥多摩駅まで乗り換え無しで行ける、ホリデー快速がある。朝、下りが3本あるが、その最後のホリデー快速5号に乗るべく三鷹駅をめざす。三鷹駅のエスカレータの登り口脇で、いつものようにパックし、余裕で間に合う。列車は思ったより空いていた。きっと、ハイカーは、2時間ほど早い、ホリデー快速1号に乗って、奥多摩方面に出かけるのだろう。

奥多摩駅 10:24着 10:45発
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同じ快速に乗ってきたAさんの組み立て間もないAM-18s5tr
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同じ快速に乗ってきたAさんの組み立て間もないAM-18
乗り換え無しで奥多摩駅に到着s5tr
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乗り換え無しで奥多摩駅に到着
奥多摩湖手前までの旧道が「むかし道」として整備されているs5tr
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奥多摩湖手前までの旧道が「むかし道」として整備されている

座席に座って、地図でルートを確認した後、うとうとしていると、あっという間に、奥多摩駅に到着。乗り込むときもそうだが、スイカが使えるので、切符を買ったり、乗越清算が不要なので、便利だ。

駅舎の外に出ると、自転車を組み立てるべく、輪行袋を開けている人がいる。ちらっとみただけで、私と同じ、Alex Moultonだとわかったので、声を掛ける。お名前を聞くと、メーリング・リストでも、お馴染みのAさんだった。イベントでもお会いしているのに、顔と名前が一致せず失礼。Aさんの、AMは、最近組んだばかりという、AM-18。フレームカラーは、渋いガンメタで、最新のパーツで構成されていて、とても素敵だ。

スポーツドリンクを購入してから、下り方面へ行くというAさんと別れて、奥多摩湖方面に向かう。4月に初めて来たばかりで、良く覚えているルートで、余裕で走り始めると、すぐに「むかしみち」という旧道のルートを紹介した看板が出ている。同じ道を行くのはつまらないので、看板に従いハンドルを向けるが、地元の人に尋ねると、ほとんどが未舗装とのことで、次の機会にする。

旧道行き止まり地点 11:37着 11:47発
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間違えて中山トンネルの上の道を上がるs5tr
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間違えて中山トンネルの上の道を上がる
旧道のトンネルs5tr
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旧道のトンネル

快調に登り、あっという間に、奥多摩湖を形成している小河内ダムの手前のトンネル中山トンネルまで来た。地図を見ると、旧道がダムの方に向かっているので、もしかしたら、そちらのルートから行けるのではないかと、トンネルの手前の道を登ってみる。しかし、かなり上の方に行って、違う道を登ってきてしまったことに気が付いた。どう考えても、ダムの方向ではなくトンネルの真上に来ている。素直に引き返し、もう一つ手前の桃ヶ沢トンネルの出口まで戻ってから、地図にある旧道に入る。やっぱりダムの手前のダム関連施設に行くための道路で、行き止まりだった。途中、まともなトンネルがあり、ダムが出来るまでは使っていたしっかりした道のようだが、さすがに今現在は目前に立ちはだかるダムの上までは行けないようだ。

国道に戻る手前で、先ほどの「むかしみち」と交差するところがあり、道標が出ていた。ちょうど、歩いている人が降りてきて、私の自転車に付けている地図を見せてくれと言う。廃線跡のルートが記されているのを見つけて、喜んでいる。最新の地図には載っていないのだろうか、私の使っている5万分の1地形図は、古いので載っているようだ。その人は、廃線跡を歩いているようで、いろいろ詳しい資料を持っていた。他にも、これから私の行く湖畔の川野という場所に、対岸に渡っていたロープーウェイがあって、今でもゴンドラが見えるとのことで、資料の写真を見せてくれた。私も興味があるので、可能なら見に行ってみようと思う。

小河内ダム 12:00着
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小河内ダムs5tr
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小河内ダム
ドラム缶の浮き橋s5tr
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ドラム缶の浮き橋

素直に来た道を引き返し、中山トンネルをくぐって、小河内ダムに上がることにする。トンネルを出るところは、工事区間で、片側通行になっていて、その信号を先頭で待っていたが、自転車だと言うことで、車を優先させ最後尾に出発させられる。誘導の人にクレームするが、スムーズな交通のためにそうしているとのこと。確かに、その方が通行全体としてはスムーズだろうが、遅い車両が我慢しなければならないのか。譲り合いの精神で、こっちが急いでいないなら、どうぞお先にと言うつもりではあるが、強制的にそうさせられることには、怒りを通り越して、呆れてしまった。

川野 12:33着 12:45発
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奥多摩湖畔の廃ロープーウェイs5tr
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奥多摩湖畔の廃ロープーウェイ
放置されたゴンドラs5tr
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放置されたゴンドラ
1960年代の観光ブーム時に作られたそうだs5tr
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1960年代の観光ブーム時に作られたそうだ
川野の丘の上の駅舎は廃墟s5tr
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川野の丘の上の駅舎は廃墟

平坦な湖岸を快調に走り、川野という集落に到着。先ほどの廃線歩きの人から聞いた、使われなくなったロープーウェイの駅を探してみる。すぐには見あたらないので、地元の人に聞いてみると、トンネルの上だという。トンネルの出口脇から登っている、神社に続く急坂を押し上げると、広場の向こう側にそれらしき建物があった。入ってみると、正しくロープーウェイの駅の廃墟。「くもとり」と書かれたゴンドラもぶら下がったままだ。いつまで運行していたのかは不明だが、昭和36年に作られたとのこと。

このような場所が自由に出入りできるようになっているとは、ちょっと不思議。一応、柵はあったが、まるまる人が出入りできるように開いている状態だ。ロープーウェイの元駅前広場は、ゲートボール場やテニスコートになっていて、休憩場のようなしっかりした建物もある。地元の人が目を配らせられるということで、廃墟が放置されていても、大きな問題にはならないのだろう。

小菅村入口 12:57着 13:12発
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小菅村入口の立派な看板s5tr
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小菅村入口の立派な看板

前回、風張峠に行く際に左折したところを直進して、小菅村方面に向かう。後ろからサイクリストが来ているようだが、多く見かけるロードレーサーのようなので、そのうち抜いてくれるだろうと、のんびり走る。しかし、奥多摩湖畔から離れ、東京都から山梨県に入り、徐々に登りが増えてくるとなると、後ろのサイクリストが見えなくなった。

小菅村の立派な看板があったので、小休止を兼ねて見ていると、後ろから先ほどのサイクリストが到着。私よりずっと年上の方で、最近サイクリングを始めたそうで、今回は飯能の自宅から自走だと言う。奥多摩湖岸から私を追いかけてきたが追いつかなかったと言うが、たいしたものだ。ブリヂストンのロードレーサーだが、リーズナブルな入門車とは言え、アルミフレームで軽そうな自転車だ。その人は、私と同じ松姫峠を越えるそうで、先に出発していった。

小菅村(標高650mh) 13:32着 13:50発
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松姫峠の登り口の小菅の中心部s5tr
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松姫峠の登り口の小菅の中心部

松姫峠へは、上野原方面の道へ行けば、途中から近道するルートもあるが、あえて、通常の登り口である、小菅村の村役場のある中心地、川久保地域へ寄ってみる。お腹が空いていないが、昼食もまだなので、峠でゆっくり食べられるようなおにぎりでも入手できればと思い、商店を2つほど物色するが、売り切れ。仕方なく、飲み物と、メロンパンとまんじゅうとなどの甘い物を買い込み、川久保を後にする。小菅川を渡る橋からの眺めが良かったので、写真など撮っている内に、今の内、カロリー補給をしておこうと、パンとまんじゅうをぺろっと平らげる。

松姫峠(標高1,250mh) 15:18着 15:53発
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松姫峠s5tr
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松姫峠
松姫峠から大月市に入るs5tr
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松姫峠から大月市に入る
松姫峠の大月側s5tr
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松姫峠の大月側
地図にはないダムを2つほど見かけるs5tr
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地図にはないダムを2つほど見かける

松姫峠への登りが始まった。標高差は600mほどなので、2時間あれば登れるだろう。登り口近くに、よく噂を耳にする、小菅の湯という温泉を通り過ぎ、近道のルートからの合流点である、吉野という集落を通過し、ひたすら登る。傾斜はそれなりの角度で、無茶な登りはなく、かなり高いところまで、アウターギアで登れる。しかし、標高1,000mを超えた当たりから、だんだん疲れてきて、インナーギアに落として、ペースダウンする。道が直線的になり、前方に車が何台か止まっているのが見える。看板があり、峠に到達したのだ。

峠には、先に行った、ブリヂストンのロードレーサーに乗ったサイクリストが先着していた。私同様、それなりに疲れているようだったが、初心者なのに、たいしたものだ。峠の石碑の前で写真を取り合っていると、もう一人、本格的なロードレーサーの人が到着。調布から自走してきたそうだ。甲州街道を来て、上野原を経由して、鶴峠を越えて小菅村に出るルート。さすがに帰りは輪行するとのことだが、それでも、大月ではなく、もっと先まで走るとのことで、感心させられる。

2人を見送って、ゆっくり写真を撮ってから、下りを開始する。大月市側は、展望が利き、これから下って行く道もよく見えるが、晴れていた午前中とは違い、だいぶ曇ってきていて少々残念。

かなり下ってきて、他の川沿いの道と合流する当たりで、地図にはない新しいトンネルがあった。すぐ脇にも、新しめのトンネルがあるので、こっちは旧道だろうかと行ってみると、真ん中に完璧な柵があって、通行止め。なにやら、トンネルの中で左に別れて、ダムの関連施設に行く道があり、トンネルの役割に疑問を感じつつ、とにかく引き返す。(あとで調べると、この道は土室川を上る道だが、葛野ダムという新しいダムで道が無くなったようだが、将来新道を整備するこをと考慮したトンネルかもしれない。)

素直に、新しいトンネルを通り、ひたすら下ると、今度は建設中のダムが見えてきた。それに伴い、川の対岸に新しい道も造っているようで、旧道は拡幅されておらず、今までの整備された道よりかなり細い道だ。きっとこの道は、ダム完成の暁には水没してしまうのだろう。少々寂しい。

大月駅 15:41着 17:55発
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歩道橋で大月駅の南口に渡るs5tr
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歩道橋で大月駅の南口に渡る
大月駅に到着し4分で自転車をパックs5tr
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大月駅に到着し4分で自転車をパック

大月駅方面に行くには、田無瀬というところで、猿橋方面に向かう主要道から別れて、細い道に入らなければならない。注意して走っていると、いきなり猿橋方面と、大月市内方面との分かれ道のサインが見えた。駿河湾から富士山の西側を迂回し富士吉田を通って、大月までの国道139号線が、後に延長されていて、松姫峠を越え奥多摩湖まで続いている。私の手持ちの地形図は古いので、その延長部分は国道にはなっていないが、この細い道がその国道139号になっているようだ。入って行くと地図の通りの細い道で、本当に100番台の国道かと思わされる道だった。山中ならともかく、他に主要道もあるし、道を造る余裕もありそうな地域なのに、意外だが、間違ってはいないようだ。私が通る予定だった道がそのまま国道139号に格上げされているようで、畑倉という小さな集落を通って、岩殿山の東側を迂回して、中央高速道路の上を通って、大月市の中心部に下る。すぐ正面に中央線を越えるように陸橋があるが、あえて、駅の北側から入ってみようと、ハンドルを右に切る。はやり予想していた通り、大月駅の北口などはなく、歩道橋を担いで南側の駅前に出ることになる。

大月駅に着いて、まず列車の時刻を確認すると、千葉行きの快速が7分後にある。何とか間に合うだろうと、写真を撮って、急いで自転車をパックする。スイカが使えるので、切符を買わずに駅構内へ。どおやら間にあったようだが、来た快速列車は、お座敷列車で、お座敷に入れなければ、狭いデッキに自転車と共に立っていなければならないので、次の各駅停車の立川行きに乗ることにする。

立川駅 19:03着 19:06発
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乗り込んだ立川行きの普通列車は、5分ほど後に、大月駅を出た。大月駅からの列車があるかどうか、不安だったが、待ち時間がほとんどなく、各駅停車とは言え、立川まで行けば、あとの列車は心配ないので、効率よい帰路になりそうだ。

猿橋を出たところで、ふと隣の車両を見ると、自転車を抱えた人が座っている。松姫峠で別れたブリヂストンのロードレーサーに乗るサイクリストだ。その人は、大月駅方面へのルートはアップダウンがありそうだと判断し、主要道を素直に猿橋に下って、猿橋駅から中央線に乗り込んだとのことだ。中央線の駅に出るなら、正しい選択だろう。その人と、サイクリングや自転車について話し込んでいる内に、あっという間に、その人が八高線に乗り換える八王子駅に到着し、その人は下車。輪行はまだ2回目と言うが、慣れた物だ。

普通列車は終点、立川駅に着いて、反対側のホームに到着した中央特快東京行きに乗り込む。

三鷹駅 19:18着 19:39発
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立川駅を出た中央特快は、国分寺駅に停車した後、三鷹駅に到着。あっという間だ。朝、自転車をパックしたところで、今度は組み立てる。大月駅で焦ってパックしたので、テールランプの電装コードをジョイント部分で引きちぎっていたことが今になって判明。応急処置をして、自宅へ向かう。

自宅 20:28着
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スーパーマーケットで買い物をして、帰宅してシャワーを浴びて、ビールをガブリ。毎度のことだが、走った後のビールが一番旨い。14段から16段に生まれ変わった、と言うと大げさだが、今日は快調に走ってくれた愛車Alex Moultonにも乾杯。

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