ベリーズ・ブルーホール国立公園サイクリング

ベリーズ・ブルーホール国立公園サイクリング PART1 第一回 詳細
2001年9月2日 日曜日 初めての中米地域サイクリング


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走行ルート
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自宅マーケットHummingbird HighwayランナバウトArmenia村Caves BranchSt-Heman's CaveOutlook TowerBlue Hole National Park Visitor CenterBlue HoleArmenia村Hummingbird Highwayランナバウト自宅
天候
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晴れ
走行データ
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最高時速:46.5km/s
積算距離:530.2km
走行距離:46.17km
走行時間:3時間07分57秒
平均時速:14.8km/s
支払い
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Shopping Center 168にて買い物
Cristal Water 1litterBZ$1.50
スニッカーズBZ$1.25
チョコレートバーBZ$1.25
ハンバーガー型のハムサンドイッチ(マーケットにて)BZ$2.00
バナナ8本(マーケットにて)BZ$1.00
Blue Hole国立公園入場料BZ$2.00
フラッシュライトレンタル料金BZ$5.00
Cristal Water 1litter(Armenia村にて)BZ$2.00
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自宅 10:08発
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自宅を出発s5tr
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自宅を出発

いよいよ、中米に来て初めてのサイクリング。以前、空いた時間に連れて行ってもらったことのある、Bule Holeは、ここBelmopanからはそれほどの距離でもないので、手始めに行ってみたいと思っていたのだ。計画は以前よりあったが、なかなか腰があがらず、同じ任地の山口さんに背中を押される形で、今日、Blue Holeへのサイクリングに行くことになった。彼は、いわゆるサイクリングという物は初めてだそうだが、是非行ってみたいとのことで、同行願うことになった。

前日、2人の自転車の整備を我が家で行ったが、他の隊員も合流して話に花が咲き、寝るのが遅くなったので、10時頃出発と言うことになった。しかし、朝、起きてみると断水で、切れていた飲料水の購入などに時間を費やし、朝食として甘い物を少々口に入れる程度にして、出発することになった。

10時というと既に日は高く、とても暑い。近所の食料品店で、飲料水とチョコレートバーなどの補給品を買う。

マーケット 10:23発
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昼食を確保するために、バスターミナル付近のマーケットに向かう。バナナを8本とハンバーガーの形をしたハムのサンドイッチを各自1つづつ購入する。山口さんが数本購入したアップルバナナは、2人で即食べ尽くされた。

Hummingbird Highwayランナバウト 10:30着
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Hammingbird Highwayランナバウト手前の道標s5tr
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Hammingbird Highwayランナバウト手前の道標
ランナバウトのモニュメントs5tr
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ランナバウトのモニュメント

マーケットからハミングバードハイウェイに出るまでのコースは、よくバスでベリーズシティーに向かう際に通るルートだ。この間、ほんの数キロメートルだが、ここまで自転車で来るのは初めて。ランナバウトの手前にある標識をまじまじと見て、各町までの距離を知るが、当然今回のサイクリングの目的地であるBlue Holeなどは出ていない。

休憩 11:14着 11:19発
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こまめに休憩して水を補給s5tr
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こまめに休憩して水を補給
こんな装備で走りましたs5tr
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こんな装備で走りました

ハミングバード・ハイウェイを南に向かって走り始める。このハイウェイは、Stann Creek州の州都Dangrigaに向かう道で、一度来るまでBlue Holeを訪問した時と、もっと南のPlacentiaに行った帰りにバスで通ったことがあるだけだ。

少々の登りになったりするが、私の自転車のギア比でも上れる程度の範囲なので、順調に距離を稼いでいる。

Armenia村 11:30着 11:34発
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Armeniaの村の入り口s5tr
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Armeniaの村の入り口
急勾配の下りs5tr
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急勾配の下り

少々長い登りが続いたと思ったら、「ARMENIA」の看板が現れる。ルート途中にある唯一の集落だろう。以前通ったときには、車だったこともあり気が付かなかったが、そこそこの規模の集落である。

集落の入り口で少々休憩した後、走り出すと、飲み物など売っている店がいくつか有りそうだから、帰路の補給に寄ることになりそうだ。

集落の中心には、バス停があり、その近くには車にスピードを落とさせるためのバンプがあり、慎重にそれを越える。ベリーズの小径車に乗っているわたしとしては、スピードを落とさずにバンプに突入することは常に避けている。

Caves Branch 11:54着 12:01発
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Caves Branch Riverの碑s5tr
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Caves Branch Riverの碑
ここまでくればブルーホールはすぐそこs5tr
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ここまでくればブルーホールはすぐそこ

Armenia村を過ぎると、道はかなりの角度の下りになった。おまけに直線的なので、遙か先まで下っているのが見渡せる。Armenia村に入るときも長い登りがあったので、この村はこの辺では比較的標高の高い場所に位置していることになる。

当然、帰路はここを登らなければならないので、下りがきついほど帰りは登りに泣かされるわけだが、少々の間でも風を切って爽快なペダリングを楽しみながら、既に下っていった遙か彼方に見える山口さんの背中を追いかけるように下る。

直線的な下りの後、左にカーブしてから少々行くと、いきなり前方の展望が開けた。Caves Branch Riverが作った谷に出たのだ。橋を渡るときに川面を見ると、何人かの人が水に浸かって涼を取っている。橋を渡りきったところに、碑があるので休憩を取る。「CAVES BRUNCH RIVER TO BELMOPAN」と「SIBUN TO CAVES BRUNCH RIVER」と書いてあるかなりしっかりした金属製のプレートが石造りのモニュメントに埋め込まれている。確かに北に行けば首都BELMOPAN、南に行けばSIBUNであるが、単なる道標とは思えない。境界を示す物なのだろうか。

Caves Branch Riverの谷は広く、前方は見渡す限りのオレンジ畑と、収穫のための基地だろうか、農機具がある工場のような施設がある。道の両側を埋め尽くすオレンジの木を横目に見ながら、走っていると、後ろを走る山口さんから声がかかる。ガムがタイヤに付着したとのことで、しばし木陰で休憩する。

Blue Hole National Park Visitor Center 12:08着
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Blue Hole National Parkに到着s5tr
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Blue Hole National Parkに到着

この広々としたエリアを過ぎたところに、第一の目的地である、St-Heman's Caveの入り口があるはずだ。距離的にももう到着しても良い頃だと思っていると、前方に「Blue Hole National Park 」のサインが見えてきた。

サインを越えたところにある敷地にはいると、駐車スペースがあり、小綺麗な建物が2棟建っている。Visitor Centerの事務所と資料展示棟である。そして、少々奥の方にもう一つ建物がある。国立公園のレンジャーの住居ではないだろうか。事務所の脇に自転車を止めていると、その建物の方から係員が出てきて事務所に入っていった。私たちも事務所に入って、係員に声をかけて、トイレを借りたり展示物を眺めたりする。

資料展示室には、洞窟の説明があったり、洞窟の中から発掘された物とかが展示されている。一瞬にして資料を眺め終わったので、展示棟の前のベンチで、昼食とする。何組かの観光客がトレイルから出てくるのを見ながら、バナナを食べ、ハムのサンドイッチをほおばる。疲れているので、ベンチに寝っ転がっていたら、短時間であるが良い気持ちで寝てしまった。

St-Heman's Jangle Trail入り口 13:32着
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St-Heman's Jungle Trailの看板と山口さんs5tr
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St-Heman's Jungle Trailの看板と山口さん
St-Heman's Jungle Trailの看板と私s5tr
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St-Heman's Jungle Trailの看板と私

腹ごしらえも出来たことだし、洞窟探索に向かうことにする。事務所で、コースを尋ねると、全て回ると2時間だが、洞窟を過ぎてルックアウトタワーへ行って戻ってくるだけだと、1時間程度だという。国立公園入場料$2を支払い、地図をもらって、荷物を預ける。山口さんは、フラッシュライトを借りて、いよいよSt-Heman's Jangle Trailトレッキングの開始だ。

洞窟までのルートは2つあり、高いところと、低いところを通るコースがある。あまり考えずに、最初に入り口のあった低い方のコースに入ると、ほとんど平らなコースであった。

St-Heman's Cave 13:48着 14:18発
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不気味なCaveの入り口s5tr
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不気味なCaveの入り口
Caveに吸い込まれるように・・・s5tr
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Caveに吸い込まれるように・・・
入り口付近のみ外の光が射し込むs5tr
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入り口付近のみ外の光が射し込む

低い方のコースを歩いていると、途中、一組のグループとすれ違った。15分ほどで、洞窟に到着。思ったより近いので、拍子抜けだ。洞窟の入り口に近づくと、涼しい空気が入り口の方から漂ってきて、とても気持ちがよい。入り口の階段を下ってゆくと、次第に暗くなり、入り口から遠ざかるにつれ、全くの暗闇になってきた。私が持参した懐中電灯は小さいので、心許ない。おまけに電池が無くなったようで、すぐに点灯しなくなってしまった。山口さんに足下を照らしてもらいながら奥に進む。

洞窟の中は水が溜まっているエリアがあり、その脇を歩いてゆくわけだが、全体的に濡れているので、滑りやすくなっていて、サンダルで来たことを後悔する。あまりにも暗くて、懐中電灯で照らしても何も見えず、たいしておもしろい鍾乳石も無いので、何度も途中で引き返そうと思っていると、コースが大きく曲がった後、広い空間に出た。その後、何度か細かく曲がったかと思ったら、やっと終点。この先も人間が入れそうな空間が続いているようだが、ガイドが必要というようなことが書いてある。この辺まで来ると、おもしろい形の鍾乳石があり、フラッシュライトで照らすと、形が浮き上がってくる。

来たルートを引き返し、やっと入り口が見えるところまで戻ってきた。入り口に上る階段にさしかかった頃、ちょっと気を緩めたすきに、足下が滑って、しりもちを付いてしまった。

Outlook Tower 14:50着 15:11発
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Caves Branch Riverが見えるs5tr
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Caves Branch Riverが見える
見渡す限りのオレンジ畑s5tr
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見渡す限りのオレンジ畑
展望台上りで疲れ果てた2人s5tr
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展望台上りで疲れ果てた2人
オレンジの集積場が眼下に見えるs5tr
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オレンジの集積場が眼下に見える
■QuickTime動画「Outlook Towerからの眺め」を見る(SIZE 701KB)

涼しい洞窟から蒸し暑い森に出て、道標に従い、Outlook Towerを目指す。道はいきなり登りである。見晴台のような所を目指しているのだから当然だろうと自分に言い聞かせて登る。途中、大きな看板が有ったので、Outlook Towerの案内かと思いきや、地形を説明する物であった。その後、この手の看板は、4カ所ぐらい有ったが、出てくるたびに、Outlook Towerはまだかとため息ばかりで、内容をゆっくり読むような元気はない。

かなり登ったところで、一瞬前方が開けた。尾根に出たのだ。ここからOutlook Towerはすぐかと思ったら、その予想も外れ。この尾根を越えて、向こう側の谷にかなり下っている。せっかく登って稼いだ標高がパーだ。

ここまで来たら引き返せるかと、躍起になって歩いていると、やっとOutlook Towerのサインが見えた。登り始めて30分程度であるが、10分ぐらいだろうから一気に登ってしまおうと、最初からハイペースであったため、とても疲れた登りであった。開けた尾根道を少々行くと、木で組んだ7m程の高さのヤグラのようなタワーが木々の中に埋もれていた。急な階段を先に登った山口さんが、「こんなんじゃ・・・」と文句を言うのが頭上から聞こえたが、もう一段上に登ると、素晴らしい展望が待っていた。360度の大パノラマだ(ちょっと大げさ)。広大なオレンジ畑の広がる谷を一望できる。

景色を見ながら、へとへとになった体を休める。かなり疲れたが、この景色を見ることができてホッとした。途中で引き返したら、それまでの苦労がなにも報われない。こういう場合は絶対に引き返すことの出来ない性格だと思う。

20分ほど休憩し、ビデオを撮り、記念撮影をして下りにはいる。先に下ってゆく、山口さんの背中を見ると、蚊が何匹もたかったり、追いかけたりしている。私の背中も同様だろう。

Blue Hole National Park Visitor Center 15:43着 16:19発
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立派なビジターセンターの建物s5tr
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立派なビジターセンターの建物
ビジターセンターを出てブルーホールに向かうs5tr
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ビジターセンターを出てブルーホールに向かう

来た道をひたすら引き返す。一度登りになり、途中の峠のように尾根を越える所を過ぎると、また下りになる。この下りはそれなりに角度があり、下りといえども疲れて、息が切れる。下りは足に負担がかかるので、無理をすると、足が不安定になり、滑りやすい。一度、転びかけた。

なんとか、登り口のSt-Heman's Caveまで戻って来た。ここからは、ルートが2つに別れる。高いところと、低いところを通るコースがある。往路は低い方のルートだったので、帰路は当然のように高いところを通るルートを選択したが、これが思わぬ負担であった。体が疲れまくっているのに、何度も登りの部分がある。途中、見晴らしの良いところにも出るが、もう見晴らしはよいから、出口はまだかと思っていると、道がいきなり小綺麗になり、見慣れた小屋が出現した。やっとVisitor Centerに戻ってきたのだ。

フラッシュライトを返却し、トイレを借りて、預けてあった荷物を受け取る。事務所の前のベランダで休憩。残りのバナナを食べ、甘いチョコレートバーをかじる。体が甘い物を要求しているからか、普段は特別甘く感じるチョコレートバーの甘さが物足りないぐらいだ。

30分以上休憩して、やっと腰を上げる。管理人とガイドとおぼしき人に挨拶をして、もう一つの目的地、Blue Holeに向かう。

Blue Hole 16:33着 17:06発
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Blue Holeにてひと泳ぎs5tr
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Blue Holeにてひと泳ぎ
私もつられてひと泳ぎs5tr
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私もつられてひと泳ぎ
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飛び込み禁止でも・・・
■QuickTime動画「Blue Holeで一泳ぎ」を見る(SIZE 577KB)

Visitor CenterからBlue Holeまでは、3kmほどの距離のはずだ。トレッキングで疲れた足でペダルを回していると、道の反対側でバスでも待っているのか、4人ほどの人がこっちを見ている。私の自転車が珍しいのか、こちらから手を振って挨拶をすると、にこにこしながら手を振り返してきて、「Small Bicycle」と叫んでいた。そして、前方には同じ方向に歩く人が目に入った。バックパッカーのようだが、挨拶をして追い抜くと、カメラの三脚を背負い、立派なカメラを首から提げている。写真を撮るために歩いているようだ。

彼を追い抜くと、すぐにBlue Holeの駐車場に到着した。ベンチに腰掛けている国立公園レンジャーにVisitor Centerで受け取った国立公園の入場チケットを見せ、自転車に鍵をかけて行こうとすると、泳ぐのか?とか、何時頃戻ってくるのか?とか尋ねてくる。どおやら、もう引き上げる時間のようで、荷物を持っていった方が良いということらしい。

Blue Holeに向かって階段を下っていると、子供の歓声が聞こえてくる。家族連れや、グループで来て、20人ぐらいが泳いだり騒いだりしている。本当は飛び込み禁止だが、子供達は壁に登って飛び込んでいる。最初は泳ぐつもりはなかったが、山口さんが泳いでいるのを見て、とても気持ちよさそうなので、私も泳ぐことにした。水が冷たく、天国のようだ。ちょっと浸かっていると寒いぐらいなので、早々に引き上げることにする。

階段を上っていると、トレッキングで疲れた足が痛む。自転車をこぎ出すと、さほどの登りでもないのに、足が痛む。やはりいきなり冷たい水に浸かり、筋肉を硬直させてしまったのだろうか、足がつる寸前の状態だ。

Armenia村 17:39着 17:52発
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水の補給は欠かせない帰路のArmenia村にてs5tr
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水の補給は欠かせない帰路のArmenia村にて
メノナイト人々の住む集落を示す標識s5tr
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メノナイト人々の住む集落を示す標識
炭焼き小屋の背景にあるのはマヤ遺跡か?s5tr
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炭焼き小屋の背景にあるのはマヤ遺跡か?

Caves Branch Riverを過ぎて、少々行くと、直線的にきつい登りが始まる。往路、豪快に下った坂だ。私の愛車は軽いギアもなく、それ以上に足の疲労がひどく、やっと登っている状況。たまに奇声を上げながら登っている山口さんは、さっさと私を抜いて、遙か上の方に小さくなっていった。西に沈む夕陽の日差しがとても眩しい。

やっと登り切ったところは、Armeniaの村の入り口である。山口さんは道の反対側にいて、お店の方に向かっている。水を調達するためだ。私もすぐに後を追いかける。店の前の駐車スペースに自転車を止めると、子供が珍しそうに私の自転車を眺めている。ビールを飲んでいるグループを横目に水を買う。普通、$1.50のクリスタルウォーターが、$2である。店の性格からして仕方ないか。テーブルに座って、休憩する。冷たい水がとても美味しい。普段から水をよく飲む山口さんは、水が切れて、頭が少々痛くなったとのことだが、これで復活したようだ。

Armenia村を走っていると、馬車に乗ったメノナイトの人達と2度ほど出会う。1台に10人ほどが乗っていて、移動の方向も別だ。仕事の帰りなのだろうか。今日は日曜日なので不思議だと思いながら、Armeniaの村を後にする。ここからは、下りがほとんどで、大きな登りはないはずだ。日没を気にしながら、ハイペースで下る。ちょっとした登りも、私の自転車のギア比で一気に上れる程度だ。

Hummingbird Highwayランナバウト 18:36着
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左側にちょっとした広場があり、炭焼き小屋があり、煙が上がっている。往路でも確認したが、この広場の奥には、30mぐらいの高さの山がある。この山の中腹や頂上付近には人工的に切り出された石が積まれていて、自然で出来た山とは思えない。斜面が急勾配で、積まれた石は階段のようにも見える。これもマヤ遺跡なのだろうか。

往路でも目にしたゴミ捨て場の横を通る。広々とした土地に集められて積まれたゴミは、見る度にゾッとする。ベルモパンの市民が出すゴミで、当然私の生活込みも含まれているのだろう。朝とは違い、炎が出ていて、赤く燃えている。すでに日没後なので、炎がよく見える。どおやら、野焼きという方法で処分しているようだが、日本では問題となっているダイオキシンはどうなっているのかとゾッとする。たまたま風向きが良く、道路の方に煙は流れてこないが、逆風だったらとんでもないところだ。

そんなことを考えながら走っている内に、首都ベルモパンの町の光が見えてきて、町の入り口のランナバウトが目前に迫る。山口さんは、声を上げて、我が町ベルモパンに戻ってきたことを喜んでいる。先ほど見たゴミ捨て場から、ベルモパンもそれほど遠い位置ではないのである。ダイオキシンが流れてきていないと言う確信は持てない距離だ。

自宅 18:46着
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ランナバウトを右折してベルモパンの中心部に向かう。既に日はどっぷりくれていて、前方右手に月が大きく見える。地平線近くの月や太陽は大きく見えるのが常だが、今日のは異常に大きく感じる。ほぼ満月だ。

通勤路にもなっているリングロードの一番高いところをがんばって越えて、自宅に到着。2人ともぐったり。山口さんと少々話してから、夕食を食べる元気もなく、別れる。

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©2001 - 2006 YOSHIDA, man